「いくら年取っても初心者は若葉🔰」茶飲友達 カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
いくら年取っても初心者は若葉🔰
茶飲友達という言葉を初めてきいたのは中学2年の時だった。
隣のお兄ちゃんが嫁さんをもらった。
その嫁さんはちあきなおみ似のけっこう気さくな人で、
親がいなくなった隙に
ゆくゆくは茶飲友達になりましょうねと言って来たのだ。
妙に胸がざわざわしたので、覚えている。
そのひとも、若くしてパーキンソン病になって介護施設のデイユースに長くお世話になっていたが、70歳ちょうどで亡くなった。
さて、この映画。
餅屋は餅屋。
置屋は置屋だわ。
若者にこき使われる老人という設定がシャクにさわる。
煎茶コースに玉露コースもバカにしてる。
老人ホーム内の恋愛事情はかなり激しいものがあるらしい。無論、それなりのヒエラルキーは存在するわけだが。
全体に悪どさが前面に出ているので笑えない。せっかく渡辺哲を起用しているのにね。
さすがに超熟お姉さんたちは女優さんだけあって、枯れているようで枯れてない。綾小路きみまろに言わせると、女は83歳になるとアレを挟めなくなるとのことである。
万引きで一番哀れなのは、老人の万引きである。しかも半額シール付きおにぎり。ちょっとなんでも悪意的な演出だ。それにつけこんでスカウトする主人公も狡猾で悪すぎる。そんなんで、ファミリーだのきれい事言われてもねぇ。
主人公と母親の問題は「わたしのお母さん」のほうが深みがある。欲張り過ぎた。パン屋や職員の妊娠話もテーマからは外れているかな。岡本玲さんは好感度下げ下げ。
NPO法人が運営する老人ケアハウスが入居者を使ってデリへル闇営業する艶笑ドラマがむしろ観たかった。渡辺哲を主役にしたほうが泣けた。
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