ナイトメア・アリーのレビュー・感想・評価
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観覧車は回る、運命の輪の如く
ギレルモ監督にしては珍しくファンタジーな設定は皆無、フリークスも全てまがい物、でもそこがギレルモらしくもある
ヴンダーカンマーよろしく眉唾物のガラクタを口八丁手八丁で真と見せるは映画、いや全てのフィクションに通じることでもあり、ギレルモ監督が原点に帰ったようにも見える(標本の胎児は初期作品のデビルズバックボーンを思わせる)
作中一番哀れな存在の獣人が復員兵なのも自身の作品で反戦を訴え続けるギレルモらしい
ストーリーとしては流れ者が見世物小屋で読心術を覚え精神科医とグルで権力者に取り入り…というものだが、観終わって真っ先に浮かんだのはカポーティの『冷血』と映画『モンスター』だった
主人公のスタンは一見すると人当たりもよく機転もきいて好人物に見える、でも少しでも彼と深く関わればその仮面の下に典型的な自己愛とエディプスコンプレックスにまみれた破滅型の人格が覗く、犯罪者としての行動も場当たり的で考えも浅く状況を楽観的に見すぎている
端から見れば作中何度も踏みとどまる機会はあったのに絶対ろくなことにならんだろ~馬鹿~てことに猪突猛進するスタンだが、本人は俺は誰よりも切れ者だから全員出し抜ける、て考えてそうなとこがすごく冷血ぽい、犯罪者心理だわ~
スタンはこの悪夢のような袋小路から抜け出して成功してやる!と思っているのだろうが、無駄だね、その何処にも通じていない暗がりはスタンの中に在り、関わった人間をスタン共々引きずり込んでいく
ラストのオチも元から犬畜生にも劣るスタンには相応しい
これが見世物小屋だ
大人のためのダークなお伽噺って感じかな。悪いことを企んだものに因果が巡って、最後に地獄に堕ちていくという寓話。
途中で主人公に感情移入してるので、スタン(主人公)の悪巧みが上手く行くといいなと思ったりもしたけど、予想通りの結末になっちゃった。大金持ちが騙され大金を失ったってその後の生活に困窮するわけでもなく、心が癒されるならそれはそれでいいんじゃないの、なんて思いながら観てました。残念ながらそうはいかなかった。悪いことはできない。悪は滅びて、めでたしめでたし?というところなのかな。でもやっぱり残念でした。詐欺師スタンに感情移入してたからね。
見世物小屋のおどろおどろしさ。あのダークな雰囲気。それなりに面白かったです。4に近い3.5というところかな。
落ちぶれてカーニバル座の見せ物であった人獣として舞い戻るとのストーリーは悪くないのだが
自宅を燃やす導入の映像は鮮やか。その前に事実上の父親殺しをしたことが後に明かされるブラッドリー・クーパー。彼がカーニバル一座で努力して得たものを糧に、看板娘(ルーニー・マーラ)を連れて独立してショービジネスで成功。しかし、危ない相手に詐欺を働いて殺人、落ちぶれてカーニバル座の見せ物であった人獣として舞い戻るとのストーリーは、最初の方のエピソードが良く効いていて悪くない。ただ結果的には、大きな期待もあってかも
しれないが、今一つの印象であった。
第一に、美しく可憐なマーラーが強く止めるのも聞かず、大富豪相手に超能力で死者と交流できるとの詐欺にドンドンのめり込んでいくクーパーに、説得力をあまり感じることが出来なかった。妖艶で美しい心理学者(ケイト・ブランシェット)に魅せられたということも有る様だが、そこまでの魔性的美しさは感じられなかった。
第二に、大富豪リチャード・ジェンキンスとブランシェットの関係性は、治療者と顧客以上の関係性を示唆している様に見えるが、詳細は明らかにされておらず、彼女の裏切り理由が判然とせず、モヤモヤ感が残ったまま。ノワール映画の伝統芸とは言え、今風にスッキリとさせて欲しかった。
ただ、ルーニー・マーラ、半裸に近い彼女が電気に痺れるカーニバル芸の見せ方は、彼女の美しさと相まって、なかなかに良かった。ずっと禁酒していたクーパーが大富豪を殺し、マーラにも逃げられ酒をあびる様は、アリー/スター誕生の印象もあってか、何だかとても似合ってもいた。
ギレルモ・デル・トロ監督(2017年シェイプ・オブ・ウオーターでアカデミー作品賞と監督賞を受賞)による米国2021年公開の米国映画。原作はウイリアム・リンゼイ・グラシャム。1947年「悪魔の往く町」に続く2度目の映画化作品。脚本は監督とキム・モーガン。撮影はダン・ローステン、音楽はネイサン・ジョンサン。
出演は、ブラッドリー・クーパー(リコリス・ピザ等)、ケイト・ブランシェット(ブルー・ジャスミンでアカデミー主演女優賞)、ルーニー・マーラ(マグダラのマリア等)、トニ・コレット、リチャード・ジェンキンス(大富豪役)。
I do love you
リリスのこの台詞で気付くわけね。
確かに前半がちょっと長いかも。
まさか獣人になって終わるの?と思っていたら、本当にそうなってどっと疲れました。
「あなたは人を騙せてはいない、相手が勝手に騙されてるだけ」
冒頭、何やら毛布に(多分、人?)包んで家ごと火を点けて立ち去る男。
そして湿気の多い、不衛生そうなサーカス村へ。
見世物小屋(子供の頃、近所の神社のお祭りを思い出した)の獣人が「こんなはずじゃないんだ、、、」 と繰り返し言うセリフ。
異常なホルマリン漬けの瓶の数々。
前半のスタンは獣人にタバコをあげたり、真面目にサーカス場で働き、警察からのピンチを救ったり、客がいっそう驚くアイデアを出したり。
そして清純なモリーを連れ出し、明るい希望を抱いて新天地に向かってゆく
しかしまあピートがなくなった時も、駆け寄らずに群衆の隙間をぬって、心は別の思いがあるなぁーと。不穏さは残しつつ、、、
読心術のノウハウで、リッチな社交界にのし上がってるけど、モリーには手厳しい彼の圧力を感じながら後半へ。
欲深くなってゆくーというより、本性がじわじわと現れ、ピートや父親の死因にまつわる過去の悪行をあぶり出す感じが良かった。
グロいシーンが多いので、ジーナのタロット占い通り、「逆さ吊りの刑」なのかと思いきや!!なるほど〜納得。
この作品は大好きな女優さん達が目白押しで、見応えありました。
「キャロル」のケイトとルーニーの2人は、言わずもがな。
トニ、コレットは「エマ」では主人公の内気な友達役だったのに、もう存在感ありの大女優さんです!!
そして旧作「悪魔の往く町」も観たくなりました。
タネも仕掛けもあったほうがいい
ギレルモ・デル・トロ
メキシコ出身の
今隆盛を極める映画監督
特殊メイクから映画の世界に
飛び込んだ変わり種で
ファンタジーからホラー
まで幅広く日本のアニメ
漫画にも造詣が深く
「ロボット」と「カイジュウ」の
激突を真っ向から描いた
「パシフィック・リム」でも
広く知られる事となった
世界情勢は不安定だとなかなか
映画も観に行く気が失せてきますが
デルトロ監督のやつだしという事で
重い腰を上げて観に行きました
話的には
不況のアメリカで
不思議な興行師旅団に入り
読心術に興味を持った野心的な
主人公スタンが出世するごとに
深みにはまってどんどん
堕ちていく
笑ゥせぇるすまんや
世にも奇妙な物語の
話にあるようなやつ
感想としては
原作が古いだけあって
シナリオが与える印象はあたかも
古典的に感じます
終盤のめまぐるしい展開は
見ごたえあったんですが
そこまでがちょっとモタモタ
した感じもありましたが
さすがの作りこんだ世界観
には圧倒されます
要は興行ってのは
タネも仕掛けもあってそれで
お金をもらってるんだけど
見る側の心を奪って
のめり込ませてしまう
ところがあるという事
ホストにいれあげてしまう客
マジックのネタバレした
Mr.マリックに本気で怒りだす客
テレビのやらせに怒る視聴者
いるんです
テレビやゲームをやり過ぎると
現実と空想の区別がつかない
とか言ってるジジババがまだ
いますがその昔
「おしん」の両親役をやっていた
泉ピン子や伊東四朗に
なんであんなかわいそうなことを
するんだと食って掛かる人が
いたそうなので
分別が付かない人は昔から
つかないのです
まあケイト・ブランシェット
演じる心理学者もいまいち
何がしたかったのか怪しいところ
だけど心理学を通じて
スタンの奥底にある
父親への負の感情とかが
出てきちゃうとことかは
押井守っぽかったね
ちょっと前に園子温監督の
プリズナーズオブゴーストランド
も予算がちゃんとつけばこういう
のをやりたかんだろうなぁ
と思ってしまうほどガッツリ予算
かけたセットは素晴らしかった
コロナ禍もあって本国では予算に
対してコケちゃったらしいけど
こういう映画作れるってのはやっぱ
強いですね
タイトルの意味
タイトルの意味の説明されたときに
なんとなく結末は読めるけども
それでも大富豪騙すとことかは
ハラハラドキドキしてみれたよー😮💨😮💨😮💨
てかカツラ被せてとか無理ありすぎ😂
いくら老人で心身弱ってるとはいえ馬鹿にしすぎ😂
老夫婦のとこはびっくりしたー!
笑顔こわかったー😂😂😂😂
あとあんなに怪我して耳も打たれたあと
めちゃくちゃ衛生環境悪そうな列車の中で
感染症ならなかったのかなとか考えた😂
うさぎのジョージは癒し🐇
回帰
ギレルモデルトロ監督によるショービジネス界に迷い込んだ若者の隆盛と衰退をミステリアスに描いた本作。
終始、じっとりした質感だったり、濁ったグリーンのような雰囲気で進んでいて特に序盤は本当に悪夢のように感じた。
思ったりよりくっきり人や動物が亡くなるシーンが多くあり、ヘビーだったように思う。
本作の主人公であるスタンは自信過剰であまり好きになれないキャラクターだったが、物語が進むにつれ、感情移入してしまい、まんまと監督の創り出す悪夢に迷い込んでしまった。
物語が進み、ラストのスタンのどこか安堵したような絶望したかのようなあの掠れた笑い声を目に焼き付けるだけでもこの映画を鑑賞して良かったと思える強烈なシーンだった。
物語の始まりと終わりが回帰するような作品が個人的に好みなのもあり、予測できる展開ではあったが、とても面白く引き込まれた。
もう少しウィレムデフォーの狂気を見たかったとも感じた。
ダークサイドグレイテストショーマン。
This is me!
と主人公が叫んで終わる。
完全にダークサイドなグレイテストショーマン。
一回幸せを掴んだはずに見えたものの、そこから悪夢小路に迷い込み、一気に転げ落ちる。
幸薄そうなルーニーマーラに胡散臭いロンパールマン、悪意の塊のウィリアムデフォーと胡散臭い詐欺占い師夫婦。
そして獣人。
地獄一歩手前の様なカーニバルを抜け出し掴んだはずの煌びやかな世界で彼はその先を望もうとして頂上一歩手前から一気に崩れ落ちる。
あらかた想像の範疇を超えないストーリーで進み、伏線は丁寧に回収されていく。
デルトロのかつてのクリムゾンピークの様にオチでひっくり返る事もなく、すんなりと進む。
ただ、尺の関係か150分とも言えど描き切れていない部分も多く、判事夫妻の無理心中も唐突だし、ケイトブランシェットの意図も不明瞭だし、カーニバルを出てからの脚本のアラが多い気がする。
父親との確執も描き方が浅い。
原作はもっと丁寧だったのだろうか?
ここから個人的な意見。
僕も催眠術と読心術を使える人だが、劇中であった様に相手をプロファイリングしてそこから自分の頭のデータベースと照合して当てる事をしており、幾つかはペテンであるとも自覚している。
映画の中で主人公がより成功を求めて困難な相手に挑みたくなるのも分かる。
かからないと言われたら相手を分析してでもかけたくなる。
あれは一つの支配欲みたいなもので、本人だけの自己満足のための欲を満たす行為でしか無い。
だからこそ、周りに止められても前に進んだ気持ちもわかるし、焦りから仕上がりが荒い状態でゴリ押しでやってしまった仕事のアラから一気に崩壊する無念さも分かる。
自分の人生に重なった気がしてこの映画の感想は湾曲されたものだと自覚はしているが、久しぶりのデルトロの世界観に浸れる150分は幸せだった。
p.s. 元SMパートナーにまたTwitterで個人情報晒されました。ガッデム。
欲望のまま生きる男
混沌の時代に澱んだ欲望のまま生きる男。
その結末が身勝手な行動に対する対価になるのだけど、最後に見せる表情がとても物悲しげに映る。
そしてその表情が映画館を出ても脳裏に残ってしまった。
ギレルモデルトロ感がないが、イイ!!
ギレルモデルトロといえばカッコいいモンスターが魅力だと思い観に行きましたがある意味期待外れだった
"ギーク"がメインテーマだと思い観ていると次々と物語が進んでいきテーマが掴みづらいし、キャラも沢山出てきて難しい
だがあまり映画が観ていない人でも自然と物語ができる仕組みにしているのは流石だと思った
作品の作りが反照法になっているので最後まで見ないと面白さが半減してしまうし、それまでの土台作りがかなり丁寧にやっているので人によってはつまらなく感じてしまう
数年後に胸糞映画の代表核としてオタクから評価されてそうだなぁと感じる
優しい嘘より厳しい真実
嘘吐きは泥棒の始まり
主人公Stanがten-in-one(見世物小屋)で芸を覚え、独立して成功を収めるが、欲をかいたために凋落していくダークファンタジー。
彼が会得する読心術同様、観客の観察力を試すような作品でした。
労働の最終目標は何なのか。
止まない賞賛か、羨望の的か、権力か。
貧困の記憶を消すためか。
少しでも多く金を稼ぐとして、
その先に何があるのか、何を求めるのか。
衣食住を満たせれば良いのか。
愛する人と踊りたいのか。
仲間と楽しく語り合うのか。
街の有力者であろうと過去に縛られている。
大富豪であっても愛に飢えている。
どんなに大金を積んだとして、忌まわしい記憶は消えないし、犯した罪を帳消しにもできない。愛と同じく、真の希望を買うことはできない。
度重なる忠告を無視し、禁じ手を用いてまで高みを目指す。Stanは頭は切れるけど満足を知らない野心家でした。映画後半にはその性格が顕著になりますが、独立前は、人好きのする顔立ちの、比較的素直で従順で、好奇心旺盛な若者という印象でした。貪欲な本性を前半でもっと出しておいた方が、後々分かりやすくなったのかなぁという気はしました。
÷÷ symbolismについて ÷÷
◯ラジオ
事実、現実、外界との繋がり
Clemに売った時点で、Stanは如何わしいパフォーマンスの世界に身を置く。自分の真の姿はgeekであると気付く部屋にはそのラジオがある。ラジオニュースを聴くClemはgeeksの、AndersonはStanの、現実世界における本性を見抜いており、また自分自身を見失っていない。
◯メリーゴーランド
将来への期待、夢、真の希望
MollyとStanが夢を語る場所。
◯腕時計
人間としての尊厳、人間らしさ
Stanの父親は死ぬまで身につけていた。
”He loved that watch... it was his pride.”
Mollyも身につけている。Stanは酒欲しさに腕時計を手放し、geekへと成り下がる。
◯白うさぎ
睡眠(shuteye)、神の監視/警告/審判
Peteの睡眠中には、うさぎのGeorgeが側にいる。パフォーマンスで嘘を吐き続けたら、”shuteye”で真実が見えなくなるとPeteは釘を刺していた。また、団員で劇中確実に死ぬのはPeteだけ。(最初のgeekは死んだか分からない。)
ちなみにうさぎさんの多くは目を開けて寝る。
(Georgeくん、唯一の癒しでした…。)
◯Enoch
親殺し、神の眼
胎児でありながら大人を殺す力を持つ。
どの方向からでも目が合う。
とてつもない存在感で度々登場し、全てを見ているといったご様子。
Stanは実の父親、及び義理の父と言っても良い師匠のPeteを殺す。(Peteにメタノールの瓶を与えたのかはっきりしないものの、後半、彼の死に罪悪感を抱いていることが分かる。)
一方、Mollyも実の父を亡くしているが、関係は良好であったよう。父親代わりのBrunoとも仲良し。
聖典に登場するEnochのうち、365年生きたというJaredの息子なのか、CainとAwanの息子なのかは不明。The Book of Jubileesに、Abelにあてがうはずだった妹のAwanに、Cainが恋して娶ったと書いてあるらしい。
(姿は単眼症児に酷似?)
◯酒
誘惑、堕落
言わずもがな。
Stanの弱点だとLilithが見抜く。
◯メダイユ
信仰心
Stanの交信術を信じた警官のネックレスは、最後新しい団長の首元に。
◯服装
赤い帽子やコート: 愛の象徴?
Mollyがよく着ている。
白いドレス: 純潔、無垢
MollyがStanを見捨てる際に着ている。
◯真紅の口紅
嘘、誘惑
Zeenaが第六感パフォーマンス中に付けている。Lilithはずっと付けている。
◯大金
偽りの希望
偽の交信術により得た金。大富豪Ezraは金で希望を変えると豪語。預けた報酬がすり替えられていたことで、StanはLilithの裏切りを知る。
◯タロット
予言、神のお告げ
ZeenaがStanを勧誘/誘惑する時は、
Star: 明るい予感、期待、チャンス
再会時に忠告する時は、
①Tower: 物事の終了、失敗、トラブルに注意
②Lovers: 恋愛の始まり、性的魅力
③ Hanged man(逆): 報われない努力、自分本位
(④ Hanged man(正): 自己犠牲、忍耐、試練)
◯(聖書における)名前の意味
旧約聖書はほぼヘブライ語。
理解を進めるための参考に。
・Stan
Stantonの愛称
石、stony meadow, stone settlement, from the stony town
“This name could only be from the UK or Ireland.” 警官を騙す時だが、Stanはスコットランド系(だから千里眼的能力があるの)だと話す。
・Pete
Peterの愛称
岩
岩に弟子入りした石…。
・George
farmer (earth, soil, work)
“God is my judge" in Hebrew.
・Zeena
hospitable
最後の新聞で、最終的にタロット占いを生業にしたことが分かる。
・Molly
Maryの愛称
sea of bitterness, drop of the sea, star of the sea, rebelliousness, exalted one, beloved, wished for child
・Lilith
夜の妖怪、悪霊の女王、female demon, night monster, storm goddess
ユダヤ伝承によればAdamの最初の妻。男児を襲う女の悪霊。
(↑“Carol”の時も生娘と美魔女でしたね😄)
・Bruno
brown, 茶髪の男
もう白髪だったような。
・Jedediah
well beloved, amiable, blessing
母親の愛を一身に受けてきたような警官の名前。
・Clem
Clementの愛称
mild, good, merciful
皮肉?
・Ezra
help, helper
旧約聖書に登場する律法学者、祭司。ユダヤのリーダー。
権力者という点では一致?
“The whole world and everything in it!”
Stanの口説き文句ですが、Mollyにとっては見世物小屋の外の世界も厳しいものでした。
“Ain’t hope if it’s a lie.”
“If you’re good at reading people, it’s mostly because you learned as a child trying to stay one step ahead of whatever tormented you. Now if they really did a number on you, then that cracks a hollow. And there’ll never be enough. There’s no filling that in.”
“I got “shuteye”. When a man believes his own lies, starts believing he has the power. He’s got “shuteye”. He now believes it’s true. People get hurt- good, God-fearing people- and you lie and you lie... and when the lies end, there it is: the face of God, staring at you straight, no matter where you turn. No man can outrun God.”
“….. it is only in being merciful to others, that a man has true power.”
Stanが交信術で言っているので、残念ながら嘘のようです。
“….. it’s not the clothes but the shoes that can tell you everything you need to know about a man.”
Peteの教え。
メンタリズムや占いのコツ:
“Think out things most people want, and hit them right where they live: Health. Wealth. Love.”
“Find out what they’re afraid of, and sell it back to them.”
“As long as you wanna know, don’t oversell it.”
“The thing you need to know is, if you displease the right people, the world closes in on you very, very fast.”
“Life happened to me.”
UK Biobank 36678人のデータから、いわゆる「適量」でも飲酒は脳萎縮を進めると、また新たな論文が出ました。現実から目を逸らさなければやってられない?むしろ呆けたほうが楽?神の監視のもと、残酷な世界を生き抜きましょう。
原罪の果てに迷い込む悪夢の小路の正体とは
デル・トロ監督による、ウィリアム・リンゼイ・グレシャム原作の異形のカルト・ノワールの映画化だ!
クリーチャーは出てこないものの、見世物小屋、タロット、降霊術…カルトな世界の住民が織りなすダークでグロテスクな世界は、あのハリウッド賞狙いだった「シェイプ・オブ・ウォーター」の生ぬるい薄味ダークファンタジーからうって変わり、原作の世界観とデル・トロ監督の感性がシンクロし、まさに面目躍如といったところか。
原罪から逃れカーニバルに流れ着き、やがて野心を抱き富を追い求め奇術師となり、慢心に溺れ、破滅する主人公の悪夢の小路を観客は追体験してゆく…まさに地獄巡りのような作品である。
ここで言う原罪とは聖書のそれではなく「父親殺し」のことだ。そしてそれは主人公のエディプス・コンプレックスとなっている。少し難しくなるが、S.フロイトの定義したエディプス・コンプレックスとその無意識的葛藤による罪悪感の発生は、“神と人の権威的な上下関係”が“父親と子の権威的な上下関係”に置き換えられているところにあり、ぜひそこに注目されたい。
主人公はまさに父親殺しという原罪から逃げようとし、エディプス・コンプレックスを引きずりながら破滅へとつき進むのだ。主人公が犯すその原罪こそが、まさにこの悪夢の小路への始まりであり、終わりなのだ。その辺を踏まえラスト、主人公が最後になんと言うか…にも注目するといい。
あ、そこに復讐者として主人公を操るのが、ケイトブランシェット演じる精神科医というのもそういう意味でなかなか面白かった。
さて、この作品でひとつ気になったのが、重要なキーワードなはずの「geek」を字幕翻訳で「獣人」としていたところ。
これにはチョット「?」であった。まぁいまはオタクを指す意味でもあり、そうしたのかもしれないが、それは大きな間違いだし重要なキーワードのひとつでもある。ここできちんと訂正しておこう。
もともと "geek" とは、サーカスなどの見世物で、ヘビやニワトリを食いちぎったりするパフォーマーのことで言葉そのままの意味なのだ。そしてその語源は16世紀にシェイクスピアがアメリカ的表現を用いた頃の "geck" という語に遡るといわれる。これは中世低地ドイツ語で「愚者」「嘲笑すべきもの」「騙されやすい者」といった侮蔑的な意味の語であるのだ!
そう、つまり劇中で主人公の行く末を暗示するタロットカードの「愚者」と見事にシンクロし、帰結してゆく意味を持っていたのだ。こういう肝心なところを翻訳で殺してしまってるのは残念だ。
デル・トロ監督はファンタジーからSF、そしてノワールと手掛けるテーマの幅が広いだけあって、当たり外れもあるのだが、久し振りにデル・トロ監督らしい作品だと思った。やはり今後も期待したい監督の一人である。
映像は素晴らしかった!
とても良いダークサスペンスだったけど、最初の獣人の話でなんとなくラストの予想が付いただけに、予想通りのラストを期待してしまい、あの微妙などちらともつかないオチには消化不良でした。
でもデル・トロ監督にそんな世にも奇妙な物語みたいなオチは求めてないしテーマともあまり関係ない気がするので、単に世にも奇妙な物語的なものが好きすぎるだけという好みの問題で残念に思っただけでしょう。
個人的には芥川龍之介の羅生門を思い出しました。
もっとほしい
サイコスリラーと聞いて想像してたほどは怖くなかった。映像美はすごかったけど、もう少し深みがほしいなと。伏線も回収できてるような、もうすこし掘ってほしいところがあったような。ちょっと物足りない映画でした。ケイトブランシェットも最高にクールやったけどもっともっと!って、観終わったあと思っちゃいました。
ケイトの部屋とホテルの内装、とっても素敵でした。
怖い
映像、配役が素晴らしかった。
もうホラーだよね。
野心を持った男が、のしあがって落ちていくまでが良く描かれていて、それを演じる役者さんが圧巻で。
長いんだけど、それを感じさせない演技と演出だった。
らしさ全開で良作でした。
期待しすぎました、、、
雰囲気やルックなどで結構期待して見たのですが意外と普通の映画でした。話しはかなりわかりやすかったのですが、何より主人公に魅力を感じず、ストーリーに入り込めず冷静に見れてしまいました。ラストも想像通りでちょっと残念でした。
リリスもなぜスタンを裏切ったのか?とかエノクの存在はどこまでを示唆しているのか、原作には書いてあるのか興味があります。
にしてもこの監督にはもっと考えさせる作品を撮って欲しいものです。
ギレルモ・デル・トロ監督とはそれほど相性が良いわけでなく、 『パン...
ギレルモ・デル・トロ監督とはそれほど相性が良いわけでなく、
『パンズ・ラビリンス』が最も良く、まだるっこいけど良いのが『デビルズ・バックボーン』で、意外と好きなのが『ミミック』。
どちらかというと、まだるっこしい演出だなぁと思うことの方が多いです。
1930年代末の米国。
独身男のスタントン・カーライル(ブラッドリー・クーパー)は、一体の死体を処理するため、家に火をつけ故郷をあとにした。
大陸バスでたどり着いた先ではカーニバルが催されていた。
出し物のひとつ「獣人」を観たスタンは、小屋に入る前にチラ見した美女モリー(ルーニー・マーラ)が気になり、そのままカーニバルの一座に居つくようになる。
下働きのスタンであったが、読心術を売り物にするジーナ(トニ・コレット)とピート(デヴィッド・ストラザーン)に気に入られ、彼らを手伝ううちに読心術のトリックを身に着け、ある日、モリーを連れて一座を抜け出し・・・
といったところからはじまる物語で、ここまでが前半。
その後は、一流ホテルでのショウを演じるまでになったスタンが、上流階級の大物をペテンにかけようとする物語へと転じ、最終的にはカーニバルへと舞い戻らざるを得ない羽目となるという運命論的なクライム映画。
この映画で描かれるところでは、いわゆるスーパーナチュラル・ファンタジー的要素はなく、純然たるクライム映画。
『シェイプ・オブ・ウォーター』などでファンタジー要素を取り入れてきたギレルモ・デル・トロ監督なので、そこいらあたりを期待すると当てが外れる。
前半のカーニバル部は、美術的にノスタルジーとしての面白さがあるので、演出のまだるっこさはあまり気にならないのだけれど、後半の純粋犯罪映画部になると、まだるっこしさ全開で、観ていて苛々してしまう。
特に、女性精神科博士リリス・リッター(ケイト・ブランシェット)が登場してからは、ブラッドリー・クーパーとの演技合戦の様相を呈して、ちょっと暑苦しい。
ふたりが丁々発止とやり合うシーンでは、部屋の外に雪が降っているにもかかわらず、である。
(唯一、出番の短いメアリー・スティーンバージェンが印象的で儲け役といえる)
ということで、こってりの2時間30分で見ごたえはあるけれども、ちょっと胃もたれしました。
この内容だと、95分で撮れるんじゃないの? なんて思ったりもしました。
なお、タイトルの『ナイトメア・アリー』を「悪夢を見るアリー(女性名)」と勘違いしていて、アリーって出てこないなぁ、なんて馬鹿なことを思っていましたが、「ALLEY」はシルベスター・スタローン初監督作『パラダイス・アレイ』の「アレイ」と同じで、「悪夢横町」という意味だったんですね。
ギレルモの世界(暗い絵画のような影像)満載 闇・夜・時代・・
映画は全編、独特の色合い(ホラー映画にでてくる館内部のような古い館の中のトーン、壁に掛けられた絵画)の世界の出来事のような画像で進行していく。前半は、主役スタンがカーニバル市座(悪辣な見世物小屋)に入って、タロットカード、読心術などなど闇の世界での処世術を身に着けていくサマをホラーサスペンス的に描き、後半はそれら処世術でランクアップしていき、リリスなる精神科ケイト・ブランシェット登場より、闇ホラーからサスペンス路線になり、本映画の見せ場、大富豪からの最大の詐欺へと結末へ進んで成功か?駄目か?→後、終わりかと思いきや→イレギュラーな事が・・・。サスペンス・ホラー要素がありますが、本作の本質は人間のドロドロした欲の極みに近づいた者(スタン、カーニバル舘の主など)の末路(因果報酬)を本人と、欲に近づく者、その者達にに巻き込まれた人(モリー:もう少しスタンとの生活をえがいてほしかった)を観せていく。
★Digital5.1ch観賞
★重低音 △
★音圧 △
★分離度 ○
★移動音 ○
★サイド、後(活躍度)△
★サラウンド ○
サスペンス海外ドラマのように堪能、新鮮味は無い
予告編から、ベタであまり興味を持てなかったが、見た。
やはり、とても凡庸だった。
見世物小屋というのも、どこかで見た感じで新鮮味がない。
獣人にしろ、小さい人にしろパンチの効いたフリークはいない。
ケイト・ブランシェットは、昔美しかった時代の美輪明宏のようで(しゃべり方も似ていた)、容姿は完璧だけど、ただの飾り物のよう。
それに、主人公の老親に対する虐待シーンにしても、救いがなく気が滅入る。
連続サスペンス海外ドラマとして見るなら、結構面白がってみるかもしれない。
わざわざ劇場で見る作品か?
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