「「獣人」の作り方、恐ろし〰️」ナイトメア・アリー night runnerさんの映画レビュー(感想・評価)
「獣人」の作り方、恐ろし〰️
『シェイプオブウォーター』はあまり入り込めなかったけど、この『ナイトメア・アリー』のほうが面白かった。
見世物小屋や都会の建物やオフィス等々、セットが完璧で美しく、独創的でどこか異形なギレルモ・デル・トロ監督ワールドだった。それこそナイトメアみたい。ケイト・ブランシェットはパンフレットのインタビューで『3Dのロールシャッハテストのようなセット』と表現していた。
その、ケイト・ブランシェットはメフィストフェレスみたいだったし……。
『人は必死で自分を表現し、自分をみてほしいのだ』読心術を教えてくれたお師匠さん、ピートが言っていた台詞……
確かに、観察力と洞察力で人の心が読めたら、的中したら……、そして、そこにお金がからんできたら、なかなか抜け出せないかもしれない。
『シェイプオブウォーター』や『ナイトメア・アリー』みたいな映画を撮るギレルモ・デル・トロ監督自身を心理分析したら面白いかも。
ラストで貨物列車に乗り込んだ時点で予感はありました。
予感はあったけど……、自ら受け入れたんですね…………。
『映画のラストは、スタンにとってハッピーエンドなのでしょう』とスタン役のブラッドリー・クーパーが言っていました。
鑑賞中は、いろいろ考えが浮かんできたけれど、単純に娯楽映画として楽しんで観ればいいんだ、と思った。
コメントする