「サービス山盛り」劇場版　転生したらスライムだった件　紅蓮の絆編　コージィ日本犬さんの映画レビュー（感想・評価）

原作小説も漫画版も未見。
予告から番外編っぽいので、観る前日にテレビシリーズ第一シーズン数話をネット配信にて飛び飛びより抜きで（スライムが龍を食い、犬を従え、人間体になり、鬼人が仲間になるくらいまで）予習しただけで観に行ったのですが。
そのくらいでも、楽しめました。
番外編OVAっぽい作りで、『劇場版』と銘打った割にはあまり映画の格を感じませんでしたが、（たぶん）人気のキャラの見せ場を必ず入れるお祭り要素満載楽しませようというサービス山盛りに感じて。

その程度の予習でも、割とどんな人物関係なのかもわかりました。
異世界ものと、日常ものの漫画によくあるテンプレみたいなキャラばかりで類推しやすいのと、そういうサブエピソードを挟む構成をしているのが上手いからかと。

また本作は、おそらく今後本筋に大きく絡む悪魔のキャラクター紹介・顔見せが主目的だったのではないかと思いました。

テレビシリーズ同様、面白いなと思ったのは、開拓と国作りと人材育成と交易の部分。

主人公の能力がいわゆるチートすぎて、戦闘とその結果には興味が湧かず、戦後処理とかの方が気になりました（余談ですが、このへんの無敵さ、ご都合っぽさが、私にとってはどうも「なろう系」への抵抗感というか、興味の薄さにつながっていたりもします）。

あと、一定のキャラ設定が出揃うと、（他国からの侵略や陰謀は日常の出来事になるので）戦いながらも『あずまんが大王』とかに連なる、4コマの「日常もの」的なお約束会話の部分で、キャラ人気があるのも理解できはしました（魔王と悪魔と竜種のどれが一番強いのか、定義がよくわからないところはありましたが）。