劇場公開日 2021年12月17日

「お姉さんの気持ちを考えてしまった」雨とあなたの物語 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5お姉さんの気持ちを考えてしまった

2021年12月20日
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鑑賞方法:映画館

姉宛に届いた手紙に妹が返事することで文通が始まってしまう設定は、岩井俊二監督の「ラストレター」を連想してしまう。本作はそれよりもしかけが多い感じ。
ゆったりした感じで話が展開するので序盤は若干退屈だったりする。浪人時代と現在を演じるのが同じ俳優なので場面の切り替わりが少しわかりづらいのも難点。浪人時代の同級生との絡みはかなり時間が割かれているのに中途半端な印象だ。さらに、古書店に入り浸っている男性との絡みなんかは必要だったのかな?と思えるくらい話の本筋に影響がない。
でも、ラストの公園のシーンと、エンドロール後の映像でいろいろとスッキリしたから全体的な印象は悪くない。雰囲気で押し切られてしまった。
あと、韓国的だなと感じた描写が2つ。大晦日に雨が降るのは確率が低いかなと思っていたが日本と北緯が違うから雨ではなく雪になるってことなんだな。そして小学校のチーム分けは紅白ではなく青白なんだってこと。すごく新鮮だった。

kenshuchu