「笑えて美しい良作」KAPPEI カッペイ つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
笑えて美しい良作
この作品はラブロマンスだ。いや、ロマンスギャクだ。バカみたいな笑いとバカみたいな恋が渦となって押し寄せるエンターテイメント。
この作品を「恋人たちの予感」や「ノッティングヒルの恋人」などの、従来のラブコメと同じカテゴリにしていいのか分からないけれど、同じでいいならば同カテゴリで一、二を争う面白さだったかもしれない。
ロマンス作品の肝はやはり恋に落とす側の美しさだろう。もちろん見た目の美しさで勝負しない作品もあるが、そういった作品は恋に落ちる理由が別にあるものだ。本作の場合は昔ながらの一瞬で恋に落ちる「ビビッと」系なので、山瀬を演じた上白石萌歌の美しさは必須である。
申し訳ないが上白石萌歌は、まあ可愛らしいとは思うけれど、そこまででもないかなくらいだ。
しかし本作での山瀬はカッペイが恋に落ちるだけの可愛さ美しさを持っていたと断言できる。
インド映画かよというくらいオーバーに山瀬をとらえる。つまり、上白石萌歌が美しく見えるように頑張ったってことだ。
もうこれだけで褒めていいんじゃないか。この肝心なことやれてない作品って結構あるからね。
そんなわけで、期待以上に笑えて美しい、まさかの良作。
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