「どんよりした余韻が残るラスト」THE GUILTY ギルティ まだまだぼのぼのさんの映画レビュー(感想・評価)
どんよりした余韻が残るラスト
傑作デンマーク映画のリメイク版。
緊急通報センターというワンシチュエーションのみで、写っているのはほぼずっと主人公の姿、ストーリーの展開は電話口の声だけ。なのに変化していく情報に翻弄され、電話越しに聞こえる音にハラハラして、主人公と共に驚きや絶望を感じる全くダレることない90分。巧みな脚本や発想力に脱帽するのと同時に、映画の更なる可能性やまだまだ見たことのない作品に出会える期待感さえ与えてくれたのが、オリジナルの「THE GUILTY」でした。タイトルの意味を噛み締め、ずーんと胸にくるラストがまた良くて、このあたりの良さは本作も同様に反映されています。
さらにリメイク版はジェイクギレンホールの顔の圧のインパクトや、構成や説明がオリジナルより分かり易くなっていたり、よりミステリー的な楽しみ方が出来る様になったのは良かったです。
が、他は特に変わってないので、まぁこんなもんか〜という感じ。ジェイクの演技力も相まって、ジョーがめちゃくちゃ嫌な奴に思えてしまい、前半の暴走やすぐキレて暴言吐く姿にかなりイライラしました。笑
もう少しリメイク版ならではのオリジナリティがあっても良かったのではと思いますが、これはこれで楽しく観れました。
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