「【先攻】なぜまぜた」君を愛したひとりの僕へ uzさんの映画レビュー(感想・評価)
【先攻】なぜまぜた
クリックして本文を読む
発売当時に原作は読んだが、うろ覚え以下の状態で鑑賞。
その時もこちらから読んだハズ。
観ているうちに大まかな流れは思い出してきた。
そうだ、こっちの主人公にはまったく共感できなかったんだ。
一見一途に見えて、その実相手のことすら顧みず、たった一つの後悔を消すために全てを捨てようとするから。
でも、物語として読めたのは、その執念と狂気が描かれていたからだと思う。
しかし、本作にはそれが無い。
日常芝居はまだしも、悲壮感や必死さがあるはずのシーンで何も感じない。
声を当てている人(声優とは呼べない)のレベルが余りにもヒドい。
作画もイマイチで、特に中年キャラの描き方が壊滅的。
若者にシワを足しただけのような、加齢というよりやつれただけのような、違和感しかないデザインでした。
BGMも取って付けたようなものばかりで上滑り。
また、アニメーションという媒体も活かされていない。
オリジナルの専門用語もバンバン出てくる複雑なSF要素に対して、台詞のみというのは不親切極まりない。
図解するなりイメージ映像を挟むなり、せめて文字くらい出してくれないと、どう書くのかすら分からないと思う。
おまけに、『もう一作』の映像を唐突に挟む意味不明ぶり。
(しかも、1度使った「主題歌に乗せてのダイジェスト」演出で)
いきなり作画が変わって何事かと思いましたよ。
正直、もう一作を観るのを辞めようかと思うほどの出来でした。
コメントする