「少し軽いかな」ただ悪より救いたまえ 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
少し軽いかな
タイトルと予告編の内容、そして韓国映画ということもあって、もっと重厚でハードボイルドなものを想像してたが、思ってたものとはちょっと違ってた。
もっとも、殺し屋同士の対峙となるとやはりアクション偏重にならざるを得ず、泥臭い人間ドラマなど望むべくも無いのかも知れないが・・・
ただ、肝心のアクションもVFXを多用し過ぎてかえって陳腐に映ってしまっている。
せっかく、主演の二人が吹き替えも無しで体を張って熱演したのだから、特殊効果を抑え目にしても良かったのでは?
個人的には白竜をもっと存在感のある重要な役どころで使って欲しかった。恐らく作品の日本への売り込みを考え、無理矢理押し込んだキャスティングだったのだろうが、日本を代表するニヒルな役者なだけに扱いの軽さはちょっと残念。
バンコク=ゲイ という安直な発想も軽さを助長してるかな。
全体的にエンタメ色の強い方向に振り過ぎたのが惜しいな、と思う一本。
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