「今年はドキュメンタリー映画の当たり年か。」GUNDA グンダ いなかひとさんの映画レビュー(感想・評価)
今年はドキュメンタリー映画の当たり年か。
予告編を観てその白黒映画の映像美に惹かれて、鑑賞した。さすがに親豚の生態を追ったドキュメンタリーで、1時間半も親子豚を見続けるのは、ちょっと辛かった。
始めのほうで、親豚が子豚を間引き?するのはびっくりした。生存の厳しさを目の当たりにすることになる。一本足の鶏も生きることの難しさを訴える。
人が一切映らない。微かに聞こえる話声やトラクターや車の音で人間の存在をうかがわせる。最後の子豚を連れ去らる場面では、人間の傲慢さを感じた。
撮影前に、今日は子豚を連れ去る場面を取ると打ち合わせしていたろう。何も知らない親豚は子豚を連れ去らて途方にくれるばかりだ。それを長回しで撮る人間の冷たさが身に沁みる。
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