「人類が言葉より先に持っていたもの」名付けようのない踊り フリントさんの映画レビュー(感想・評価)
人類が言葉より先に持っていたもの
世界が真っ赤だった日に生まれた男の話
田中泯さんの演技は好きだったけど本業の舞踏家としての姿が見たくて視聴しました。
これが田中泯か!
途轍もない人物だったのですね。
踊りとはなんなのか、表現とはなんなのか少しだけ解った気がします。気がするだけですけど。
田中泯さんの半生、生まれや活動を踏まえ、感覚や生き方などを上手に映像に収めてたと思います。静かな映画でしたがとても刺激的でいろいろな発見やとらえ方を教えてもらいました。
芸術になる前の踊りがしたい
踊ることで自分と相手との間に生まれる踊りを見出す
哲学的だけれど泯さんだからこそ説得力のある表現方法。
なにがよくてなにがわるいのかとか超越しただただ感じたもの湧き上がるものを表に出す
ってことなのかな?
言葉よりも前に生まれた踊りの表現を文字にするのは私にはできそうにありません。
原初の純粋な、何かを見れた気がします。
面白いとか素晴らしかったとか以前に凄い勉強になった作品でしたね。
これからも田中泯さんの演技や表現に注目したいと思います。
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劇中セリフより
「雲が消える瞬間を見た」
雲が消える瞬間を最後に見たのはいつだったろう?
たまには、ぼーっと空を眺めるのもいいかも知れないですね。
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