劇場公開日 2022年1月28日

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「芸術家の記録」名付けようのない踊り まっちゃまるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5芸術家の記録

2022年2月6日
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鑑賞方法:映画館

知的

寝られる

テレビやスクリーンに写る度、強いオーラと存在感を放つこの方、ダンサーだと知ったのはHOKUSAI公開時だった。「場おどり」というものがあるのか。それはその場の空気や土地、物や時間と会話しながら全身全霊で反応していく作業のようだった。それを世界中の人がじっと見ている。評価や理解は無用、何かを感じようとしている、芸術観賞なのだということがわかった。
この映画そのものは、この方を理解するための情報を伝える構成が工夫されていて、監督の力量を感じた。ご本人の時々入る言葉やナレーション、「私のこども」のアニメーションがとても効果的。畑仕事などの日常の様子が踊り中よりずっと若々しい。ひたすら踊りだけだったら、眠くて見続けることは出来なかっただろう。どうやって踊りを、終わらせるのだろう?と考えていたところで、その瞬間が映し出され、穏やかな光の中で「幸せです」と語った表情が印象的だった。
この方の生き様が上手く切り取られた作品。

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まっちゃまる