安魂
劇場公開日:2022年1月15日
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解説
「火垂るの墓」「こどもしょくどう」の日向寺太郎監督が、第43回ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作「香魂女湖に生きる」の原作者として知られるチョウ・ターシンの小説を映画化した日中合作の人間ドラマ。大切な人に先立たれた人々の心の再生を描いた原作を、「うなぎ」「赤い橋の下のぬるい水」のベテラン脚本家・冨川元文が大胆にアレンジし、死んだ息子と瓜二つの青年と出会った主人公とその家族が、生きていく力を取り戻していく姿を描いた。地位も名誉も手に入れた作家の唐大道は、自らの選ぶ道こそが正しいと信じて疑わない独善的な人間だった。その考えは愛する息子の英健に対しても同じで、息子の幸せのためだと農村出身の恋人と別れさせた。しかし、その英健が29歳の若さでこの世を去ったことで、大道の絶対的な信念も崩れ去る。息子が本当はどんな生き方を望んでいたのか、息子の魂を探し求める大道は、ある時、英健と瓜二つの青年と出会う。劉力宏という名のその青年に息子の姿を重ねる大道は、妻の制止も聞かず、たびたび彼のもとを訪ねる。そして、息子にもう一度会いたいと願う大道の気持ちが、やがてひとつの奇跡を起こす。主な登場人物はすべて中国人キャストで、「サニー 32」「映画 としまえん」の北原里英が、日本人留学生の星崎沙紀役で唯一の日本人キャストとして出演している。
2021年製作/108分/G/中国・日本合作
配給:パル企画
劇場公開日:2022年1月15日