ちょっと思い出しただけのレビュー・感想・評価
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松居大悟監督作品のなかで一番おもしろかった
でも、この作品を観る時間で、ジム・ジャームッシュの未見作品を観たら良かったかなと思いました。
池松壮亮と伊藤沙莉が別々に出てる前半が特に面白かったかな。
それで永瀬正敏のでかたが《パターソン》っぽいなと思ったの。そういえば《パターソン》もジム・ジャームッシュだったなって。後半で池松壮亮と伊藤沙莉が二人でベッドに横たわるシーンも《パターソン》意識してそう。
池松壮亮と伊藤沙莉が二人一緒に出ると、ちょっと演技が合わない感じがしたんだよね。池松壮亮が格上に観えたの。
池松壮亮は《紙の月》で宮沢りえと、《よこがお》で筒井真理子とただれた関係になってて『うらやましい』と思って観てたけど、もう共演者がそのレベルでないと駄目なのかなと思ったよ。
そして話の内容はなにもないね。タイトル通り《ちょっと思い出しただけ》。シーンがそれなりに面白いから観ていられるね。
でもそれなら、ジム・ジャームッシュ作品を観たらいいかなと思いました。
ちょい思、ちょい重、めちゃおもろ
2022年2月19日 1回目の鑑賞
2022年2月23日 舞台挨拶付きで2回目の鑑賞
主題歌はナイトオンザプラネットで尾崎世界観も出演。「憂、燦々」の池松壮亮が主演のオリジナル恋愛映画。クリープハイプ大ファンとしては期待せずにいられなかった本作。2月公開の作品の中で群を抜いて楽しみだった映画なんですけど、先週は多忙で映画館に行けず1週間遅れで鑑賞。もう期待が高まりすぎているから、すごく不安ですけど...。
ちょっと待ってください。
どうしてですか?どうしてこんなにも高い期待を遥かに上回ることができるんですか?
最高だった。文句のつけ所なし!!!!めちゃくちゃ面白い!!!!こんな映画作ってくれてありがとう!!!!
サプライズ盛りだくさんかつ、尾崎世界観も結構重要な役柄でクリープハイプ好きとしてはたまらない映画だった。マジでいい味出すな〜、尾崎さん。登場の仕方超カッコよくて鳥肌もんでしたよ。どこかであったことありましたっけ?と池松壮亮が尾崎世界観に言うシーン、「憂、燦々」の話をしてるのかと思ったけど違ったのね笑
この映画のいい所は、時間の使い方が少し特殊なところ。テルオ(池松壮亮)の誕生日である、7月26日の6年間を描いているため、ハッキリとしたことは分からない。説明不足!で済ませてしまえばそれまでなんだけど、そのたった1日という断片的なところがこの映画の深さたる所以だと思う。しかもその上、時を逆に遡っていく。観客は「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の小松菜奈状態。遡っていく過程で周りも変化していく。伏線回収とはまた違うけど、不思議に思っていた現在のシーンが過去のシーンを見て「なるほどなぁ〜」と納得がいき、じんわり心が揺さぶられる。何があったんだろうな...。
登場人物が本当にいい。
テルオとヨウ(伊藤沙莉)の絶妙なバランスと会話のテンポ感が言葉に表せないくらい好き。2人の相性良すぎやしませんか。舞台挨拶の時もそうだったけど、一種のコントを見ているかのよう。もちろん、1人の時もとても大好き。池松壮亮も素に近いんだけど、伊藤沙莉はもはや演技してない(超褒めてる)。酔っ払った乗客に一喝するシーンがめちゃくちゃ笑えたし、普段の伊藤沙莉まんまだった笑笑
永瀬正敏を初めとするサブキャラ達もちょっとどころかものすんごく愛しいのよ。大好きで仕方ない俳優・成田凌のチャラ男も、9作品連続で出演作を見ている國村隼も、久々に見た大関れいかも、独自の世界観があって映画の雰囲気にピッタリ。永瀬が言う「待つ人がいるってのは、奇跡です」という(予告にもある)セリフが松居大悟監督がこの映画を通して言いたかったことなんじゃないのかなと思ったし、染みた。結局こうやって何か待ってる
好きなシーンがあり過ぎる。
1分単位で動画に収めて繰り返し見たくなるくらい、どこを切り取っても面白い映画。細かいところまで最大限こだわっているので、2回目は新たな発見がありそう。水族館のシーンはお洒落だし、路地裏のシーンはエモいし。お腹抱えて笑うシーンも沢山。中でも一番好きなのはタクシーのピロピロシーン。ちょっとピロピロ欲しくなった。あと、ナイト・オン・ザ・プラネットコントもめちゃくちゃ笑える笑笑 うわぁ、また見たいなぁ〜。最高の場面を焼き付けたい!
あとはもうラストシーンですよ。
ちょっと思い出しただけというタイトルがラストに来て胸に響き、ナイトオンザプラネットで思わず涙。夜にしがみついて朝で溶かして...はぁぁぁぁ、なるほどなぁぁ。。。劇場に鳴り響くナイトオンザプラネットがかっこよくてかっこよくて、なんと言葉にしたらいいのやら。何百回と聴いたこの曲もまた違ったように聴ける。もう最高すぎるよ。
1分1秒素晴らしい映画でした。
この映画、歳を取ればとるほど好きになりそう。余韻が凄くて席をしばらく立てなくなってしまった。もう二度と今日は来ない。だから一日一日、大切に生きよう。色んなことを教えてくれる映画。もう大好き。このまま時間が止まればいいのになって思う瞬間の連続!!!!
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2連続で見ちゃいました。
なんと松居大悟監督が福岡にやってくる!と聞いて慌てて予約。告知から4日後だったので、かなり席はパンパン。でも、ちゃんと真ん中取れました。
とりあえず、2回目見た感想から。
もう、泣いた。号泣した。
なんていい映画なんですか。
たまらなく愛おしい。高揚感半端ない。
色んな要素が詰め込まれてるんだな。
ナイト・オン・ザ・プラネットを見てからの2回目だったので、より一層笑えた。やっぱりナイト・オン・ザ・プラネットコントはめちゃくちゃ面白い笑笑 あの部屋の前の人は実は...とか、ジェンガの意味だとか、あー、なるほどね!と思うシーンがいくつか。色んな人の解説を聞いてから見るとまた違った見え方が。
悲しいってのももちろんあるんだけど、愛おしい時間をありがとうという感謝の気持ちでも泣ける映画。いいもの見せてもらいましたわ...と感極まる感じ。エンドロールが悲しいんです。ナイトオンザプラネットに包まれながらも、終わることに寂しさを覚えてしまう傑作なんです。これ、ヨウちゃん誕生日バージョンもやってくれないかな笑 永遠とこの2人見ておきたいんだけど。
河合優美とかニューヨーク屋敷とか渋川清彦とか篠原篤とかのチョイ役ももうめちゃくちゃ最高。みんな爪痕残すしキャラ濃ゆい。成田凌と河合優美と池松壮亮の絡み、あのシーンめちゃくちゃ好きだな〜。
人を愛するってなんていいものなんでしょうか。
普通の日常が愛せるってなんて幸せなんでしょうか。
当たり前の日々が少し色鮮やかになって、勇気がみなぎっていく希望に満ち溢れた作品。何度噛んでも味が無くならないガムみたいな映画。
松居大悟監督、めちゃくちゃいい人でした!
話面白いし、話し方上手いし、爽やかイケメンだし、ゲスさのない素直な人でファンになりました。昔は舞台挨拶があった場所でよく映画を見ていたみたいです。ちゃんと買いましたよ、Tシャツとパンフレット。ちょっとお高かったけど悔いなし!本当に貴重な時間をありがとうございました〜!!
誕生日。朝焼け。だから、ちょっとだけ感傷に浸ってみたりする。
ジム・ジャームッシュのナイト・オン・ザ・プラネットに触発された物語。ウィノア・ライダーのロサンゼルス編はもとより、ヘルシンキ編(不幸のその日の客)だったり、ジャームッシュ繋がりの永瀬正敏がパターソン的にベンチに座ってたりしてまして。フフフってなるw
ゆったりとした進行で、誕生日を「年めくり」で巻き戻して行くと言う構成。115分の長さは全く感じません。
物語りの軸は恋愛。背景に世相らしい世相も思想らしい思想も無し。ジャームッシュ偏愛脚本で、サクサクと場面場面をこなして行きながら、登場する人物の人物像と関係性、その時に置かれている環境を描き出します。
コレがですね。舌足らずなんですよ、脚本としては、多分。松居大悟監督って、もっと「濃い」印象だったので意外だった。何にしても、その舌足らずに持って来て、このコンビ。伊藤沙莉と池松壮亮と言う、子役から成人した2人が演技で補完してる訳で。
「夢を追い掛ける男」と「愛と現実に折り合いを付けようとする女」。地に足が着いてる女の子役が伊藤沙莉にドンピシャなのと、優しく恋愛には受け身な男が池松壮亮にも合い過ぎ。
ここ数年の東京テアトルでは、コレが一番好きかも。
ちょっと思い出しただけの女。夢を捨てきれずに折り合いの付け方も見つからない男。ビターで塩っぱい夜明けが、コレまたナイト・オン・ザ・プラネットでニヤってなった。
良かった。かなり。
7月26日に起きた私たちの出来事
1 一組の若い男女の出合いから別れ、そしてその後の姿を技巧的な手法で描いたある恋愛の記録。
2 映画は、二人の今から始まる。女性はタクシー運転手。男は元ダンサーで舞台の照明担当。女性が乗務中、偶然に男を見かけ、かつての思い出が湧き出るように、映画は時間軸を逆に辿っていく。
回想場面では、二人の関係の移り変わりや周囲の人との出来事が点描される。
出会いのときのワクワク感や恋愛感情がマシマシになるときの幸福感がよく出ていた。夢の中で待ち合わせしようとじゃれながら眠りにつく二人。
4 転機になるのは男の怪我。踊れなくなることの絶望感と焦燥から彼女から距離を置く男。面倒を見てあげるから身を任せてという女。上手く行ってないことが、女の乗務中のイライラから解る。二人は別れ、その後別々の人生を歩んでいく。あの当時の思い出は消えることはなく、ふとした契機にちょっと思い出す。それでも過去に引きずることなく前に進んでいく。
4 松居は、 特定の日を経年的に遡りなが ら、小出しに場面を示し謎を少しずつ解いていく演出により、観客を引き込んでいった。また、幸せの象徴としてケ−キや髪留めの小道具を効果的に使い、男が行う朝のルーチンの描写の違いにより彼の身に起きた事柄を示した。タクシーから別れ際の告白シーンや高円寺の商店街での移動シ−ン、屋上での花火など夜のシ−ンに印象的な場面を創っていた。
5 池松は舞踏家の役柄になりきり、劇中の経年に応じた体造りやぶっきらぼうにも聴こえる台詞回しなど役者をしていた。伊藤は、ちんまりした制服姿と衝動的な行動が愛おしい。ストーリーとは関係はないがマスター役の國村と過去を引きずった男を体現した永瀬はご苦労であった。
誰かにとっての○月○日。
誰にだって1年の中で大切な1日がある。壁掛けのデジタル時計がまた同じ日を示している。照夫と葉が共に過ごした数年間を7月26日毎に遡ってゆくという構成。
誰もいないステージで踊り出した照明さん。それをこっそり見つめる女性タクシードライバー。ベンチで妻を待ち続ける男性。猫が見つけた誰かのバレッタ。バラバラだった物語が回想する度に繋がってゆく。時系列も工夫されてるから分かりやすい。ま、普通のラブストーリーなんですけど、結論ありきで逆走する面白さはあったし、ラストも良かった。それぞれの日常の中にある大切な1日。ぼんやり見つめる空はきっとあの時の7月26日と繋がっている。そう。全てはちょっと思い出しただけ。あ~絶妙過ぎる。
主演の2人はもちろんのこと、高岡早紀に成田凌、永瀬正敏ととにかく豪華なんですけど、今作はなんと言ってもニューヨーク屋敷が抜群にいい味出してた。
どうせなら屋敷や無くて畠中にせんかい‼️とゆう思い込みの話‼️❓
微妙
構成も役者たちの力量もバランス良く、余韻の残る映画
「ボクたちは」?
愛しくて切ない恋愛をちょっと思い出すとき
現在から遡るかたちで少しずつ語られていく一組の男女の出会いと別れ。終始ナチュラルで、過剰な演出はなく音楽の差し込みも少ない。だからこそ胸に響き、主人公たちと一緒に想いを馳せることができます。
クリープハイプが奏でるエモくて切なくてイタくて愛しい世界観も相まって、静かだけど感情を揺さぶられる。
また、ここ最近多かった「あの頃を懐かしむ」系要素が無い。あえてシンプルにして余白をもたせ、良い意味で分かりにくさを残した演出に好感が持てましたし、とても雰囲気のある作品なっています。
色々好きなところはありますが、特にタクシーの運転手さん(伊藤さんではない方)の気遣いのシーンが印象に残りました。
一貫して何気ない日々の暮らしと機微が丁寧に重ねられていきますが、これによってラストシーンがとてもグッとくる。エンドロールでは、すごく好きだったけど上手くいかなかった恋愛を、ふと思い出す瞬間のなんともいえない感情を思い出していました。
心に染み渡る良い映画。また好きな作品が増えました。
ほんとにちょっとですか?
この映画の主題は、ゲスの極み乙女。の「もう切ないとは言わせない」にある!
クリープハイプの曲からインスパイアされたとのことでしたが、僕はゲスの極み乙女。の「もう切ないとは言わせない」の歌詞がぴったりだとおもいました。
もっと あともうちょっと
君を好きになったら
もう切ないとは言わせない
溢れるたび言葉濁さない
きっと僕らきっと
わかってると思うから
もう切ないとは言わせない
そのうち一緒になろうよ
どうでしょう??見た方なら伝わるのではないでしょうか。あの倦怠期のタクシー長回しのシーン、あのとき素直になれていれば、あのとき足を痛めているとはいえ追いかけていれば…男の方はそれでもやや楽観的な感じ。ぴったりな楽曲だと思いました。
ノスタルジーや儚さをより明確にするために、モノローグを排して映像と演技にメッセージを詰め込もうとする潔さが良かった。もう本当に良かった。
出てくるキャラクターが出オチじゃないのが良い。どんでん返しっていうわけじゃないけど、こんな偶然や運命ってあるよねと思わされるストーリー展開。
ほぼネタバレだけど同構造の「ボクたちはみんな大人になれなかった」より上手だと思った。
また数年後見ると味わい深さが変わるんだろうなと思いました。力作です。
お爺さんからのお勧め
#13 曜日で時間の流れを把握
1日を描いた作品っていうからほんとに24時間を描くのかと思ったら、テルオの誕生日を遡って延々と描く作品。
やたら葉ちゃんが薄情な女に描かれてるけど、男目線では女性はああなのか?
2人の蜜月シーンのみみると『花束みたいな恋をした』に似てるけど、あっちは女性向けでこっちは男性向け恋愛映画な気がする。
池松壮亮クンと伊藤沙莉ちゃんのセリフの言い方が絶妙で、もうこの2人に結婚して欲しい❣️
ちょっと思い出しちゃいました。
人生の区切りを迎えた頃やちょっとした弾みで思い出すあの頃。「こんな事、、、あったなぁ」って。そんなふとした時、脳内に瞬間的に展開される記憶を見せてくれる本作。思い出話なのにセンチメンタルに、ノスタルジックに、ドラマティックに観せてくれます。良いですよー。ただ、単なる思い出話ストーリーじゃないってところがミソだと思いますーー。そこが良いですねぇ。
誰にでもありそうな恋愛の思い出話なんだけど、今思うあの頃、あの頃は思いもよらなかったであろう今。人間誰しも先はわからないけど、過去があって今があるってことは間違いないのです。人生を歩いていれば誰かと出会い、すれ違い、想いが重なり、思いがすれ違い、価値観の相違・・・そんなことの連続です。そんな人生の一部を工夫ある演出で豊かなドラマとして仕立てられたんじゃぁないか?って思いました。よくある話なのになぁ、不思議だなぁ。おもしろんだよなぁ。
ラストはなかなかの締め方をしてくれます。おー、そうくるか!って感じ。でもそれがこの作品のテーマそのものだったのではないかなぁ?って。三十路あたりで考えるよなぁ人生。シンプルだけど、普遍のテーマだったのではないでしょうか。
彼らには夕陽はどう見えていたのだろうか?同じ夕陽が。
輝いていた昼間の太陽を思い出してるのか?
今日とは違う輝きの朝日を待ち侘びるのか?
考えすぎでしょうが、意味アリアリ(と勝手に思ってます)のあのシーン、好きだなぁ。
芸達者の役者さんがたくさん出てくるのも楽しみの一つです。よくこんなに集められたなぁって。それぞれが良いアクセントになっているんですよね。演者さんの力もあって作品に厚みが生まれている気がしました。主演二名は言わずもがなです。個人的には退院後家まで送るタクシー内の演技がよかったなぁ。あの空気感、いいわぁ。
願わくば、葉ちゃんのバックボーンをもっと見せて欲しかったなぁ。彼女の動機に結びつくものを知りたかった。あとは、「会ったことありましたっけ?」に関係する一連のエピソード、要らなかったような(笑)まぁいろんな事情があるのでしょうが・・・・それよりも描いて欲しかったことがあったなぁって思います。それと、個人的には某お笑い芸人さん自身がいつも言っていたことをセリフにしちゃうの、嫌だったなぁ。映画の中はリアルな世界と分断して欲しかった。冷めちゃうから。
けどけど、良い作品でした。恋してた人、してる人。あの頃はよかったなぁ、、なんて思い出が1つでもある人・・・たくさんの方に見てほしいなぁ。
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