ちょっと思い出しただけのレビュー・感想・評価
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東京テアトル発、今年の『花束みたいな恋をした』なるか?"男ってバカ(だけどいいよ)ね" 松居大悟監督が盟友・池松壮亮 × 尾崎世界観と、遂に男女双方から描く恋愛映画は、自分が作ったみたいな映画だった
日常を積み重ねる中での時に思想哲学みたいな会話劇や周辺キャラクターの(伏線回収とまでは言わないまでも気の利かせようとした?)再登場のさせ方・差異を伴う反復なんかが、語弊を恐れずに言ってしまえば自分が書くような、あるいは構想するような脚本みたいで、ちょっと悔しくなった…。あと、時間遡っていく方式で(本作は厳密には違うけど)出会いのシーンで終わるのが好きというのもある。いつもこの監督の出オチみたいなアイデアや構成力には目を引くものがあるけど、本作におけるそれは丸被り。終わり方ラストカットもずるいくらい良かったな〜したいことされて嫉妬したよ。ちょっと思い出しただけというよりがっつり浸ってた。
劇中で出典・引用されるジム・ジャームッシュ監督『ナイト・オン・ザ・プラネット』のように世の中には色んな人がいて、その数だけ生活があるのだと夜空を見て思う。けど、それらを可能にしているのは紛れもなく主演二人の力と化学反応に依るところが大きいと思う自然体な空気感。前作『くれなずめ』主演で松居組に加わった成田凌や、(『ナイト・オン・ザ・プラネット』には出演していないけれどジム・ジャームッシュ盟友)永瀬正敏などと好きな顔が揃っているのも個人的には嬉しいポイントだった。池松壮亮含めこの3人揃っているのは完璧に俺得ってやつ。國村隼がやっているバーなんてあったら絶対通っちゃう、人生相談したい。当たり前だけど演者って大切だ。
せっかくなのでショートケーキ買って帰りました(普段はチーズケーキやモンブラン派でたべないのに)
勝手に関連作『ナイト・オン・ザ・プラネット Night on Earth』『エターナル・サンシャイン』『メメント』『テネット』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』
コロナ禍の現在、マスクをつけることが当たり前になり、映画の中でもマ...
ほんとに ちょっと思い出しただけ でした(笑) 脇役が豪華で驚いた...
惜しいところがあるけど、いいところもたくさんある。
彼の誕生日を今からどんどん遡っていく物語。
クスッと笑うところもあるし、小さな規模感の中で日々が繰り返していくのは、のんびり観るのにちょうど良かった。
自分も30前半で結婚してるけど、20代前半はほんと大恋愛もしたな。でも今も悪くないけど。
でもなぁ、みたいな気持ちが表現されていて、苦くてエモい気持ちを表現している部分では、なかなか見ない映画だったと思います。
このレビューの下に印象を出すところがあるのですが、どれにも当てはまらない感じが出てるのが評価できます。
思うところは、多分、同じ日を1年遡ると曜日が前に戻る、ということで遡ってるのを見せているのだけど、
(2022/2/24は木曜日→2021/2/24は水曜日といった具合)
正直それを知っている人って少ないと思うし、もう少し西暦を見せるとかニュースやラジオで年がわかるように見せていかないと、いつ変わったのか分かりづらくて、そういう意味で優しくないなと思いました。
そういうお客さんの手間を減らすことで、よりのめり込める隙間になると思うので、そこは無駄な時間でした(もちろんマスクが無くなったとか怪我してるとかで何とかわかるけど)
あと、主題歌などはとってもいいけど、役として尾崎世界観が出てくるのは微妙。
でしゃばっている。まぁ・・・仕方ないか。っていう感じで映画好きは見るかも。
映画観た後に聴く主題歌は素敵でした。歌詞を見てぜひ。
芸人ニューヨークの人の立ち位置も面白かった。
またAmazonとかでやってたら観たい。それくらい、ちょっと思い出したときに観たい映画でした。
タイトル通り
思わず引き込まれる見事な一本
かわいい。。
期待ハズレ
巻き戻す
ぎこちない、テンポもどうかな。
伊藤沙莉が出ていたので、そして高評価だったので観に行きました。
たわいもない毎日を描く、こういう映画は好きです。
でも、なにかぎこちなかった気がしました。
あのセリフと流れは10代後半か20代前半の若者でしょう。セリフが軽すぎる。
あの二人には合わなかった気がします。
テンポも。長いなあと思う場面が2・3ありました。
同じような場面が繰り返し出てきたような気もしました。
結論から言えば「結構好き」です。
松居監督作品、いろいろ評判を聞く中で過去数作品観てきましたが、正直いずれもワタシ的にはハマらず、前作『くれなずめ(21)』で初めて「いいじゃないか」と思えました。そして今作品、前評判の良さも聞いており、それなりに期待して鑑賞してきましたが、結論から言えば「結構好き」です。
私は鑑賞前、予告も宣伝も公式サイトも一切見ていなかったので「構成」を把握するまで少々戸惑いましたが、まぁ、この構成くらいは事前に知っていても十分楽しめると思います。
作品の良さは何と言っても主演の二人。二人の絡みだけでなく、それぞれの日常どこを引き合いに出してもキャラクターが立っていて、どんどん二人が好きになってしまいます。
また、背景もよく描かれており、生活という繰り返す日常にある風景や部屋の様子、二人自身や周囲の言動などから、その時の二人の心情が垣間見えてきます。
まだ2月なので来年の賞レースまで長いですが、特に伊藤沙莉さんは主演女優賞の候補だってあり得るんじゃないかと思える好演でした。
まぁ、最近この手の「前の恋愛振り返り系」のラブストーリーが続いて、また評価が高めなのも何となく一種の「ブーム」にも見えますが、その点で松居監督には「おさまりのいいジャンル」な気もしますし、十分に健闘しているような気がします。
ちなみに私、ジム・ジャームッシュは不勉強で『パターソン(17)』しか鑑賞できていませんが、「日常」の描き方は雰囲気出ていたように思いますし、やっぱり永瀬さんが利いていますね。
何もかも"上手だな"と思えた
2022年劇場鑑賞12本目 秀作 68点
個人的に、明け方>>>今作>ボクたち〜>>>>>>>花束
こんな感じ
言わずもがな主演二人はもちろん、脇を固める人たちみんな演技は素晴らしい。
確かに伊藤沙莉ハマり役ですが、自分はタイトル拒絶の端的に言うとモテる華のある女性に少し憧れを持っているあの役の方が好きだしジャンルは違えど彼女の代表作品は揺るがなかった。
池松壮亮もわたくしが大好きなドラマmozuを皮切りに飛躍していった(本人もそう自負している)ので大好きな役者さんで、表情の演技はもちろん賛否を生んでいる話し方や顔つきさえも、リアルを投影している様だった。
例えばもしわたくしがあの世界線のダンスのレッスンする施設にいる一人だったら少しだけ彼は鼻につくなあとも思っているかもしれない、けどより伊藤沙莉といる時の方があの話し方や顔つきが顕著に出るのでそれは劇中でもあった世界にあの二人しかいないから、あのいちゃいちゃであったりタジタジだったりしたったらずなのだと、、、まぁこんなん書かなくても観た人ならわかるよね。笑
前置き長くなりましたが、当方が一番評価したいのは脚本で、一言目にあった他3作品の中でもとりわけより現実味がある味付けにも関わらず、随所に小出しにされる設定や伏線の回収の様が、映画好きでめちゃめちゃ観まくった人が映画好きのために現代のニーズに合わせて作った感を凄く感じた。
あとは一番伊藤沙莉の役が凄く良く描かれていた。一番それを物語っているのが誕生日に花を届けに訪れたが後輩から同じくお祝いの品を受け取っている時に出会し、距離が近くなんやねんこいつみたくなってる後に、急な雨に降られながらいつもの公園ではぐれた奥さんを待っているおじさんの代わりに探しに行く。必要とされたい、いや誰かの為になりたい。いやもっというと偽善なのかもしれないし自己満なのかもしれない。
あのシーンが個人的に一番好きだし、それ以外のシーン含め凄く良く彼女の女性らしさが描かれていた。
他には設定や見どころ、伏線回収でいうと、彼の名前がてるおで照明係だったり、離婚記念の乗客が彼が住む前に住んでいた住人だったり、冒頭とラストシーンのトイレ借りに訪れた人が何度か会っていたバンドのボーカルで、その人自身の成長も少し辿れる(人気のない裏路地で路上ライブ→小さいホールを埋める程に→タクシーを乗り回すほど売れ→コロナ禍でチケットの払い戻しどうこう〜となるまで忙しくなる様)点、タクシーでの伊藤沙莉の別れ話で放った言葉、彼が降りたあと放った言葉、降りて一人座ってケーキを食べる時の斜め上からの撮り方、最後にぜんぶ持ってったニューヨークと結ばれたんかい、運命ゆうてたしなのシーンや明け方の綺麗な景色に想いを馳せてる長回しからの主題歌など、、、きっと2回観ても面白い作品だと思う。
あ、あとなんだかドライブマイカー要素もあったよね車の中でのセリフの会話劇から同じく舞台を取り扱う点など、。
良い作品ですが点数が伸び悩んだのは、きっとジャンルの問題でわたくし自身がもっと歳を重ねて振り返る恋が増えれば想いも強くなると思うし、同ジャンルの花束に比べたらよっっっぽど良かったあれは吐き気した。
是非
一部の脇役が雰囲気を壊している
本当にちょっと思い出しただけの映画でした(笑)
でも、多くの人が経験したであろう場面や言動が散りばめられていて、少し小っ恥ずかしくなってしまうような2人のイチャイチャはとても共感出来ると思う。
ある1日に焦点を当てて遡っていく見せ方も良かったし、今が何か変わるわけではないけど、少しだけ変わったような気持ちで終わる所も好きです。
やっぱり朝焼けは感傷的な気分によく合いますね。
ただ、だからこそ、脇役のキャスティングにはしっかり拘って欲しかったなぁと…
オマージュなのは分かるんだけど、髭面がとことん似合わない声の方とか。やり取りは芸人さんらしくとても面白いけど、元のキャラを知ってるから全てがギャグにしか見えない方とか。
良い雰囲気にのめり込もうとすると、そういった方々に引き戻されてしまう。
泣けそうな話なのに泣けない原因はそこにあるし、とても勿体ないと思いました。
誰にもあったかも知れない思い出
もうやめませんか
「その変な声も大好き」
ダンサーを諦めて照明係をやっている照生(池松壮亮)と、タクシー運転手の葉(伊藤沙莉)が、照生の誕生日の7月26日に、二人の6年間の出来事を、別れから出会いまで遡って思い出していく話。
正直に言うと、池松さんはもちろん良い俳優ですが、表情や声のトーンが昏くて好きじゃありません。でも表現力や存在感はさすがです。伊藤さんの運転手はカッコいい。
怪我した後に連絡をよこさない照生に、葉が怒りをぶつける場面は、女性はみんな共感するでしょう。水族館でのバカップルぶりや、「地獄」だという合コンに参加するとかは、私には出来ないので共感しません。が、恋愛映画を自分の体験と重ね合わせて観てしまう人にはたぶん凄く刺さるのでお勧めです。
関係性が変わっていく中で、前に進もうとする気持ち、変わらぬ想いを描いているところは良かったと思います。
人と付き合い別れたことがあるひとはそのことをちょっと思いだせるはず
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