ちょっと思い出しただけのレビュー・感想・評価
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いい感じ、、ってだけ。
本当に、ちょっと思い出しただけ
2021年夏、コロナ禍の東京。
オリンピックが開かれる中、タクシー運転手の葉は夜道にタクシーを走らせる。
照明スタッフで元ダンサーの照生は、ダンスの公演が終わった舞台で1人踊っていた。
照生の誕生日のたった1日を振り返る5年間の物語。
珍しく酷評させていただきます。
近年流行りの「戻れないあの頃回想型青春映画」。
花束〜、ボクたちは〜、明け方〜、そして今作。
結ばれなかったあの人との思い出を、エモさと名曲で時代とともに振り返る、アレです。
多少ネタ切れ感があるけれど、上に挙げた4作の中でも1番の絶賛具合だったので楽しみに観に行きました。
まず一言言わせてくれ。
ボクたちは〜とダダかぶりじゃん!
まずヒロインが伊藤ちゃん(因みに篠原篤さんも出演)、そしてメメント構造の振り返り方。
昨年のベストにボクたちは〜を入れた身としてはどうしても比較してしまうし、色々言いたいことも出てきてしまう。
ボクたちは〜を観ていなければ真新しさがあって多少評価が上がったかもしれないが、それにしても…
物語はコロナ禍の閑散とした東京から始まる(これも同じ)。
登場人物は少なく、セリフもほとんどなく、静かに静かに進んでいくプロローグ。
外出自粛が叫ばれる昨今の状況らしい描写と、シネコンでこんな丁寧な映画が流れることに感動した。流石松井監督。
コロナ禍以前の社会になり、活気が戻ってくるはずが。
…あれ、そのままだ。
結局、盛り上がりに欠ける違和感を抱きながらエンディングを迎えた。
登場人物が少ない。
特に目立ったキャストは池松壮亮、伊藤沙莉、河合優実、國村隼くらい。
尾崎世界観と永瀬正敏も印象は強いけどポジションがよく分からない。
成田凌も確かに出てたんだけど、エンドロールで名前を見つけてから確信が持てるほどの影の薄さ。
渋川清彦?市川実和子?高岡早紀?あ、あの役か。
ニューヨークの屋敷もせっかく話題性があるのに、あれじゃあ誰だか分からんわ(この手のキャスティングは何故か『劇場』の井口理を思い出す)。
あと、顔などをよく見たいシーンに限って暗い。
日めくりカレンダー的なのは、見方が分からなくて戸惑っていたら、そのあとずっと暗がりの中で見えず途中で諦めた。
メメント構造であるものの、ボクたちは〜と違うのは1年のうちのたった1日(照生の誕生日)にスポットを当てている点。
1年のうちの1日、つまり繋ぎとなる364日はこちらが想像しなければならない。
いや、いくらなんでもそれは無謀でしょ。
こちら側が想像することで作品に深みが増すというのは分かる。
ただ、あまりに点と点すぎて私のペンでは線が引ききれなかった。
空っぽとまでは言わないけれど、結局2時間も何を観ていたのだろうという感覚に襲われた。
ロングトレーラーを見たくらいのものしか残らなかった。
バレッタとかももうちょっと良い使い方が出来ていれば。
元ネタのジム・ジャームッシュの『ナイト・オン・ザ・プラネット』は予習しておいて損はないと思う。
自分はまだ観てないけど。
2つだけ、問答無用で良かったところ上げて締めます。
クリープハイプの主題曲「ナイトオンザプラネット」と伊藤ちゃんのハスキーボイス!
ちょっと思い出しただけをちょっと思い出しただけ
かつてこんなにしっくりくるタイトルがあっただろうか
鑑賞2回、パンフレット(デザイン素敵)
何気ない日々の繰り返しが愛おしく感じられる、そんな作品。
ある1日だけを紡いだシンプルなお話。
恋愛というより人生って、という感じ
よくある映画のハッピーエンドって何だろうと考えるけど、結果、こんなこともあってあんなこともあって巡り巡って良い時間だったなと思える日々って素敵だな。終わりは始まりでずっと続いていくのだ。
それでの 'ちょっと思い出しただけ' って何だかポジティブ。そう口にしただけで映画を思い出して胸が熱くなります。
限りある時間の中にどんな点と点を残せるだろうか。
なんだか、私にとって忘れられない大切な映画になりました。
鑑賞後ジムジャームッシュのパターソンをまた見たくなった。のは私だけ?
池松さんの朝のルーティン、あるある、がにやけた
ちゃんと思い出したらだめ
ずっと観てられる映画
伊藤沙莉の「うっさ(笑)」の破壊力
夜中クリープ流して自分に酔ってる大学生が好きそうな映画
脚本が素晴らしかった
ちょっとどころかめちゃくちゃ良い
ベストなキャスト
7月26日
想像以上
岡山では土日だっていうのに朝イチの一本のみの上映。観に来ている人は5人。
「休日は早起きをしない」がモットーの私だけれどどうしても映画館で観たくてアラームをかけました。
感想としては、想像以上に良かった。
てるおの誕生日を軸に物語が描かれていくがその作り方がなんとも上手い、、
「別の道を歩んでいる今」から出会った頃に遡る形でふたりを見ていくけれど、ふっと声を出して笑ってしまう場面も涙が溢れ出てしまう場面もあって、もうこのまま今のふたりには戻らないで、、、と祈ってしまうような終盤でした
個人的には妻を待ち続ける人が言っていた「待っていても来ないならたまにはこちらから迎えに行ってもいいかもしれないです」というような言葉にグッときました。
あと、足を怪我しているてるおをタクシーからおろして走り去る葉ちゃんがミラーを見ながら「追いかけてこないのかよ・・」って言っていてリアルな女の子だなあと思いました笑
そしてやっぱり一貫して池松壮亮さんが最高に良かったです、あの方の言葉では言い表せない魅力って何なんでしょうか、、、
早起きして映画館で観て良かったと思える作品でした
めっちゃ良かっためっちゃ良かっためっちゃ良かった!
タバコ演出。
微笑ましくて
東京テアトル発、今年の『花束みたいな恋をした』なるか?"男ってバカ(だけどいいよ)ね" 松居大悟監督が盟友・池松壮亮 × 尾崎世界観と、遂に男女双方から描く恋愛映画は、自分が作ったみたいな映画だった
日常を積み重ねる中での時に思想哲学みたいな会話劇や周辺キャラクターの(伏線回収とまでは言わないまでも気の利かせようとした?)再登場のさせ方・差異を伴う反復なんかが、語弊を恐れずに言ってしまえば自分が書くような、あるいは構想するような脚本みたいで、ちょっと悔しくなった…。あと、時間遡っていく方式で(本作は厳密には違うけど)出会いのシーンで終わるのが好きというのもある。いつもこの監督の出オチみたいなアイデアや構成力には目を引くものがあるけど、本作におけるそれは丸被り。終わり方ラストカットもずるいくらい良かったな〜したいことされて嫉妬したよ。ちょっと思い出しただけというよりがっつり浸ってた。
劇中で出典・引用されるジム・ジャームッシュ監督『ナイト・オン・ザ・プラネット』のように世の中には色んな人がいて、その数だけ生活があるのだと夜空を見て思う。けど、それらを可能にしているのは紛れもなく主演二人の力と化学反応に依るところが大きいと思う自然体な空気感。前作『くれなずめ』主演で松居組に加わった成田凌や、(『ナイト・オン・ザ・プラネット』には出演していないけれどジム・ジャームッシュ盟友)永瀬正敏などと好きな顔が揃っているのも個人的には嬉しいポイントだった。池松壮亮含めこの3人揃っているのは完璧に俺得ってやつ。國村隼がやっているバーなんてあったら絶対通っちゃう、人生相談したい。当たり前だけど演者って大切だ。
せっかくなのでショートケーキ買って帰りました(普段はチーズケーキやモンブラン派でたべないのに)
勝手に関連作『ナイト・オン・ザ・プラネット Night on Earth』『エターナル・サンシャイン』『メメント』『テネット』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』
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