ちょっと思い出しただけのレビュー・感想・評価
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いいも悪いも観る人次第
愛とヘイトバイト
公開から1ヶ月経っての鑑賞。そろそろ空いているかなと思っていましたが、サービスデーも相まって劇場の7割くらいは埋まっていたと思います。強い。
世間の評判も高く、期待値を上げ過ぎてしまったが故に思ったほどではなかったというのが正直な感想です。
・ちょっとではなくかなり思い出してしまっている
葉と照生2人の現在と過去を振り返っていく映画なのですが、とにかくイチャイチャする様子をマジマジと見せられます。別にこのイチャイチャが悪いという訳ではなく、2人の微笑ましい様子を見れると思えば良いのですが、そのイチャイチャが物語の起伏にはなっておらず、それでいて面倒くさい関係性もそこそこあるので、かわいい、楽しいとは中々思えず、グダってしまっているなぁと思ってしまいました。
・クリープハイプ頼み
クリープハイプの曲が強いのもあって、途中途中挟まれる楽曲によって物語が少し動くみたいなのが続いたので、もしクリープハイプの曲がなかったらこの映画はどうなっていたのか…と思ってしまいました。とはいえ「ナイトオンザプラネット」とこの映画の合致性はベストマッチでした。耳馴染みが良い〜。
・伊藤沙莉さんが素晴らしい
存在感・演技力共に唯一無二、我が道を走る伊藤沙莉さんは今作でも光っていました。とにかく人間くさいだらしなさ、惚気っぷり、怒り、悲しみ、色々な感情が本人から滲み出しており、特にタクシーの車内で体操座りしながらご飯を食べていたシーンは最高に好きなシーンです。
・ニューヨーク屋敷さんが良い
登場頻度は多くないですが、屋敷さんのフレーズはどれもあてがきされたのかなと思うくらいどハマりでした。漫才を見ているかのような安心感がそこにありました。毒っ気もいつも通りの切れ味、是非とも今後他の映画作品にも出て欲しいなと思いました。
要所要所のコメディ要素はフフッと笑えるものがあり、それなりに楽しめたのですが、いかんせんこの甘ーい空気にずっとはついていけず…。自分には合わなかった、それだけです。
鑑賞日 3/16
鑑賞時間 14:25〜16:30
座席 C-1
言い訳
いろんなこと、がっつり思い出しました。
池松壮亮さん×伊藤沙莉さん×松居大悟監督ならばもう絶対名作なハズ、と期待していましたが、その期待以上に深く沁みました。私の大好きジャンルです。
最初は構成がわからず少々戸惑いましたが、カレンダーの曜日だけが違っていることに気づいて、同じ日を一年ずつ遡っていると理解しました。
主人公てるおくんの部屋から始まる、てるおくんのお誕生日の一日を。
マスクの有無はもちろんだけど、タクシーの車種が変わっているところなどなかなか芸が細かいです(笑)。
バレッタやお誕生日のケーキなど、小道具の使い方がとても印象的でした。
ジム・ジャームッシュの「ナイト・オン・ザ・プラネット」はリアルタイムで劇場鑑賞したけど、当時は正直そんなに響かなかったのよね。でも今観たらまた違うんでしょうね、是非また観たいです。
池松さん伊藤さんの空気感がとても素敵でした。ラブラブの時の二人なんて観ているこっちが恥ずかしくなるほどでしたが、でもとっても可愛くて、そういう時期は誰でもあるよね、って温かく見守れます。
永瀬正敏さん、國村隼さんは存在感があるし、成田凌さんは出番は少ないものの作品の良いスパイスになっていましたね。
キャストも脚本も構成も素晴らしくて観終わってまた最初から観たくなる作品です。
オトナの方なら、ちょっとしたボタンの掛け違いからあっけなく終わってしまった恋の一つや二つ、誰にでも経験があるのでは?
夢に破れて別の仕事に就いていたとしても、別の人と結婚したとしても、それも全然悪くない人生だよね。だって今日も朝焼けは美しいのだから。
はぁ~もう一度観たい!!
(サブスクでクリープハイプの「ナイトオンザプラネット」を聴きながら♪)
誰もが振り返る日
ここ2.3年見た中で一番ゴミ映画
皆さんの「ちょっとOOしただけ」大喜利レビューも愉しんで拝見しております
伊藤さんの声が好きなので、出演者だけで鑑賞を決めました
タクシー運転手役が伊藤さん、夢破れたダンサー役が池松さんと聞き、逆では??と一瞬思ってしまった私はまだまだジェンダーの無意識バイアスが高いみたいです。反省
車内での怒鳴り声は最高でした(笑)
余談ですが、ダンスがキレキレなのは伊藤さんの方なんですよね、女王の教室でのエンドロールのロックダンス、今でも覚えています
後からHPのインタビューを見て監督さんは花束~と比較されると自虐していましたが、
確かに鑑賞後花束~が脳裏をちらつかせました。すみません(笑)
でも、理由ははっきりとわからないのですが、当方はこっちのほうが好きです。キャストの問題でしょうか。お二方とも最大手配給会社の映画の主役を張るような俳優さんではないからこそ、現実味が勝るのかと思います。(褒めてます)
この手の作品は
いかに現実的か、いかに共感できるかが大切で
美男美女俳優の顔を拝みに観ている訳ではないので
やはりキャスティングが神がかっているのでしょう。
NY屋敷さんも良いアクセントになっております。
あまり芸人さんのネタを普段見ないので、今までどちらが屋敷さんか嶋佐さんか分かっていませんでした。これからは本作に出演していた方が嶋佐さん、と認識できそうです。
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主役の二人・・☆
ちょっと、どころじゃない傑作映画。
映画を見てから1週間ほど経ちましたが未だにこの映画に対する熱が冷めないのでレビュー投稿しました。
見ようか迷ってる人は、絶対に見に行ってください。
キャスト全員の演技と感じさせないリアルなシーンの数々。1カット長回しタクシーでの会話描写、居酒屋の外での何気ない出会いの描写などなど、多くのシーンが今でも脳裏に焼き付いています。
恋愛映画の一面もありますが、もちろん色恋沙汰だけを描いてる作品ではありません。
恋人を通じて、人生を見つめ直し今後どのように生きていくのか。いろんな出会いや別れを、ちょっと思い出して、その思い出を糧に生きていく。
人との別れは、悲しいだけではない。
そんなメッセージを、ラストシーンで自分は受けとりました。
邦画史上一番綺麗で後味の良い最高のラストシーンだったと思います。
昨今、SNSで映画を楽しめる環境になってきましたがこの映画は映画館で見て欲しい。
あのラストシーンは、明るい環境下でスマホやパソコンの小さい画面で見るのと真っ暗の中、大きなスクリーンで見るのでかなり意味合いが違ってきます。
見ようか迷ってる人は是非見に行って下さい。
絶対1800円以上の価値のある映画だと思います。
二度観るべき
本当にお見事でした
さっぱり
特定の日付を何年も繰り返し、一組のカップルの別れから出会いまでを遡っていく本作。
タクシードライバーの伊藤沙莉とダンサーの池松壮亮というなぜかしっくりくる配役やバーのオーナー國村隼、気のいい成田凌、待ち続ける永瀬正敏など脇を固めるキャラクターの抜群の安定感で鑑賞中ずっと心地よかった。
淡々としながらも入り込む余地のある本作の雰囲気はなかなか作り出せないと思う。
観終わった後の不思議とさっぱりとした感じはキャラクターの性格も作用しているが、特に物語の大きな特徴である思い出を遡る構造が作り出していると感じた。
今まで幾度となく製作された恋愛映画でも本作のように見せ方や構造を変えることで鑑賞後に抱く感情がこんなにも違うのかと驚いた。
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