ちょっと思い出しただけのレビュー・感想・評価
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3丁目5-1
7月27日のとある男と、とある女、+その周辺人物少々のお話。
怪我でダンサーの道を諦めて舞台照明の仕事をする男と、タクシー運転手の女の過去を振り返って行く展開。
最初はちょっと地味だし淡々とした印象で、この掴みで大丈夫?となったり、一回目のシーンの変遷ではどういうことか良くわからなかったけど…。
内容的にはこれといってハマるものはなく、あーそう…という感じの、ある意味どこにでもありそうなエピソードというね。
それでも、段々と愉しいやり取りがみえるようになって来る構成だったり、演者さんが皆さん素晴らしい演技力だしで、最後まで楽しめたし、なるほどこのタイトルかと。
恋愛映画が大好きな人にはハマり捲るのかも知れない。
伊藤沙莉の上手さは改めて感嘆ものだし、池松壮亮もハマると良いのだなと見直した。
ちょっと期待しすぎただけ😭
池松壮亮と伊藤沙莉のW主演。大好きなこの2人をもっても最後まで持ちませんでした。全く刺さらない作品。歌の世界を短編小説風にざく切りして、最後に繋がるイメージで作ったのでしょうが、全然上手くない。低予算だけが伝わってくる。尾崎世界観、下北、高円寺、演劇、意味不なコンテンポラリーダンスが好きな方はどうぞ。
たくさん思い出しました
ノーマークの作品でしたが、大好きな伊藤沙莉さんが主演ということで鑑賞してきました。彼女の魅力が十二分に感じられるだけでなく、男女問わず共感できるところの多い、心にじんわりと染みる作品でした。
物語は、かつては恋人同士だったが今は別々の道を歩む、舞台照明の仕事に携わる男性・照生とタクシー運転手として働く女性・葉が、当時の思いや出来事を思い出すという、ただそれだけのもの。言葉にすればシンプルですが、映像的には現在のシーンから少しずつ時間を遡っていく、おもしろい構成になっています。
序盤は、照生と葉の生活が並行して描かれるものの、そこに接点もなければ大きな事件が起きるわけでもなく、何が描かれているのかよくわかりませんでした。そのうち、象徴的に何度も描かれる照生の部屋のデジタル時計の日付が、いつも7月26日であること、でも曜日が異なっていること、その後の人物の言動、周囲の小物や雰囲気から、時を遡って描かれていることにようやく気づきました。
この定時観測的な手法は、「弥生、三月 君を愛した30年」とよく似ていますが、本作では時間を遡ることで、二人のすれ違い、幸せの絶頂、告白、出会いと、原点をたどるような構成になっているところがおもしろいです。一方で、観客は現在の二人の関係がわかっているだけに、スクリーンに映る幸せそうな二人の姿が逆に切なく見えてきます。
また、思い出の中の二人のやりとりが、そのままそれまでの伏線を回収するような仕掛けになっているところも興味深かったです。バースデーケーキ、水族館、お地蔵さん、妻を待つ男など、物語の展開に合わせて、現在につながる意味がわかるようになります。中でも、ラスト前のタクシーシーンで、スマホの待ち受けが満天の星空なのに、フロントガラスから見える東京の空がとても暗かったのは印象的でした。そして、違う場所から同じ朝焼けを見る二人。そこからのタイトルバック。「ああ、そうだった、タイトルは『ちょっと思い出しただけ』だった」と、こちらも思い出しました。
人は誰しも、ふとした瞬間に昔を思い出し、ノスタルジックな気分になったり、改めてほろ苦さを噛みしめたりすることがあると思います。しかし、その思い出や経験はそのとき限りのものではなく、今の自分を形づくることにつながっているはずです。本作を通して、自分も昔のことをちょっとどころか、たくさん思い出しました。
主演は、池松壮亮さん、伊藤沙莉さんで、この二人がとにかく素敵でした。演技とは思えない、あまりに自然な二人の関係は、どこにでもいる恋人同士そのものです。だからこそ、観客も自身の思い出とオーバーラップし、スクリーンに引き込まれるのだと思います。伊藤沙莉さんがますます好きになりました。
伊藤さりに尽きる
最後の朝焼けでタイトルの意味を把握。伊藤さりがタクシードライバーという点に興味もあり鑑賞しましたが、ナイトオンアースの最初のストーリーからの着想ということで、何で伊藤さりがタクシードライバーになったのか、若い女性として辛くないのか、その辺りの背景が薄い理由もなんとなくわかりました。伊藤さりの演技が切ないので、それだけがこの映画の価値かと、、
なんで二人が別れたのか決定的な理由もよくわからず。それでも伊藤さりの演技が素晴らしかったのが印象に残ります。
さかのぼりながらも先が気になる
タイトル通り、(ちょっと)思い出すストーリー。
最初は、ん?となりながら、だんだん構成がわかってくると、過去を遡りながらも、先が気になる不思議な感覚。
ストーリー自体はシンプルなものかも知れないが、この構成によって深まる感じがしました。
そしてなにより、主演の2人と演じている役がぴったりで、そのままなんじゃないか、と思うほどですんなり感情移入ができました。
屋敷もちょっぴりユーモアと対比が加わって、いい味を出してました。
クリープパイプのきっかけの映画らしかったですが、あまり知らなかったのでなんとも。もっと知ってたら見方も変わってたかも知れません。
歌をもとにしたイメージ映像。
冒頭はラストシーンから始まる。そして、時間は出会いの日まで徐々にさかのぼり、最後はラストシーンへと戻る。
出会いの日とラストシーンが、主人公、照生の誕生日の7月27日、時間をさかのぼっていくシーンはすべて、その1日前の7月26日の設定だ。
歌のようなストーリー性のないものを原作にすると、たいていの場合、イメージ映像的になる。
この映画も、そのパターンと言えるだろう。
イチャつくのはいいが、ストーリーは一向に進まず、徐々に集中力がきれてくる。
背景を持たない配役の語るセリフは、声としては認識されるが、特に意味を持たない。
高円寺の商店街に座りアコギで唄う男の前で、照生と葉が踊りだしたあたりで、もういいかなという感じになるが、その後、“冒頭のラストシーン“に戻り、程なくエンドロールをむかえる。
クリープハイプさんの曲だけで2時間はもたない。
池袋から恵比寿あたりまでの山手線沿線と横浜を舞台にした低予算映画ともいえるので、この程度でいいのかもしれない。
成田凌が、いつもの調子で出てくる。高岡早紀さん、そこにいますか。劇場でご覧ください。
ちょっと思い出しただけ
世界の状況も二人の関係性も変化し続ける。
そんな瞬間瞬間を切り取った映画。
夜の場面が好きなので、とても幸せだった。
長回しが多く、2人のアドリブと思われる演技が際立っていて見入ってしまう。
グッとくるセリフも多く色々と思う事がたくさんあった。
タイトルが秀逸だなぁと思わせるラストカット。
ちょっと思い出しただけ
期待しすぎとこの前に観た演劇の影響❔
時間軸がコロコロ変わり、分かりにくい。内容も題名どおりなんだけど…。夢を諦めなければならなくなった男性と平凡な家庭を夢みた女性の話。夢は十人十色で、出会い方も十人十色。当然別れも十人十色で、何が言いたかったのかほぼ理解できなかった。思い出すことは大切かもしれないけど、戻りはしない。現実を見ろと言いたかった?解説が欲しい…
伊藤沙莉はよかった、けど映画自体はうまくいってない、というか正直失敗してる
花束みたいな恋をした、明け方の若者たち、ボクたちはみんな大人になれなかった、そして、これ。
現在でも、未来でもない、ただ過去を懐かしんでるだけの後ろ向き恋愛映画というジャンル。
要するにほとんどが回想だけの映画。
コロナ禍で映画業界自体が苦しんで、その代わりにNetflixやアマプラなどが爆発的に会員数伸ばして、なんとかしないと映画がヤバいぞ、特に劇場がヤバい、だから、劇場で観てもらえるような映画を作らなきゃ、で、東京テアトルが通した企画がこれ、業界ぐるみで東京国際映画祭でごり押しして流行らそうとしてる映画がこれ、なんだと思うと正直ゾッとしますよね。
こんな回想だらけの後ろ向き恋愛映画ばかり作ってるのって日本だけだと思うんですけど、邦画業界はもう取り返しがつかないぐらい腐りきってるんだと感じました。
アニメ映画や、マンガ原作で福田雄一監督で菅田将暉が主演で実写化とか、そういうザッツ商業映画が正しいとは思いませんが、じゃあ売れていないマイナー側のクリエイターたちの答えが過去を懐かしんでるだけの後ろ向き恋愛映画だから、この業界には売れてるバカと売れてないバカしかいないんだと思いましたね。
伊藤沙莉目当てで松井大悟って監督の作品は初めて観ましたけど、どこが面白いのかも分かりませんでした
ただ、作品選びが下手な伊藤沙莉の使い方は一番マシだったと思います
結婚と恋愛は違うんだよなぁ
コロナ前とコロナ禍での風景の違いが良かった
東京無線全面協力かと思った違った
タクシードライバーあるあるめちゃくちゃ盛り込まれてたし多分演技指導あったww
花束みたいな…とはまたちょっと違うけど人組のカップルが出会って恋して別れるまでの日々を毎年男の誕生日にスポットを当ててるのがまたエモい
恋する相手と結婚する相手は違うんだよな
みんなの元カノ・伊藤沙莉。構成力と中身のバランスが見事。
先週の「ボクたちはみんな大人になれなかった」鑑賞からの、伊藤沙莉つながりでの鑑賞。
というか、プロットもだいぶ被っていた(笑)。まさか、立て続けに元カノ伊藤沙莉を懐かしむことになろうとは。
伊藤沙莉の「そんなにハイクラスじゃないけど、空気が読めて面白くて、芯があって情が強くて、自分のやりたいことには忠実で、普通なんだけど普通じゃない女の子」を演じる力と、「なんでもないことが幸せだったと思う」を演じる力を二作連続で存分に堪能。何あの「色々あった感じの雰囲気」の出し方の上手さ。
しかしこの作品はそれだけじゃなくて、道中の「なんでもないやり取り」のセンスは光りましたね。合コン相手や、タバコ中に話しかけてくるしょうもない男のしょうもなさ。池松壮亮と成田凌の面白じゃれ合い。映画館が実際にクスクス笑いに包まれるシーンもありましたし、丁寧でした。
それから、劇中に出てくる実名アイテムもそんなに多くなく、ジム・ジャームッシュと尾崎世界観は仕方ないとして、他はウィノナライダー位で、品があったなと言う印象で私は好きでした。「花束」を否定するわけじゃないですがゴホンゴホン。
もちろん凝った構成の作品でしたが、構成美が目立ち過ぎない印象。
中身の1シーン1シーンがしっかりと描かれており、もう一度見る楽しみもありそう。ストレスなく見られる良作でした。
色んな人に見てほしい
レビューなんて普段書かないけどこれは書きたい。
私の中の邦画最高傑作。
「そこまでか?」と思う人も多いかもしれない。
見る人を選ぶ映画かもしれない。
でも少なくとも私は、これ以上の邦画は見たことがないと思うほど心を揺さぶられました。
特に主役お二方の演技は圧巻でした。
この映画に関わったすべての方々と、この映画の広告を再三流してくれたYouTubeに感謝します。
ちょっとエモ過ぎただけ
たぶん誰にでもある心の隅にしまいこんだセンチメンタルな部分を元彼と元彼女の視点で描いた作品
過去の思い出を思い返す
それで何かがおこるわけでもない
2人は既に別の道を歩んでいる
本当に『ちょっと思い出しただけ』
面白いわけじゃなく感動するわけでもない
でも響くところがある
誰もがいろんな経験をして日々を生きている
だから沢山の人が共感するのではないだろうか
ちょっとエモ過ぎただけ
いやエモいというよりはせつないかな…
同じ日で戻っていくというのが最初少し分かりづらかったが、 自然と分...
同じ日で戻っていくというのが最初少し分かりづらかったが、
自然と分かってきて、俳優さんの物凄く自然なお芝居と松井監督らしい構成とエモーショナルな感じが非常に良くて面白かった!まさにちょっと思い出しただけ。分かるわー
俺だけじゃないんだ…って思わせてくれる作品
カレンダー直せよ!って(笑)
壊れているせい?時系列が解らなくてちょっと迷ってしまいました(読解力無くて悲し)
1番多感な時期に本当に大好きだった人の事ってずーっと引きずります。
何十年経った今でも彼女の事を思い出す事がある。
そんな切ない気持ちが湧き上がって来る作品です。
今回のちゃいり(伊藤沙莉の事ね。『幕があがる』でももクロと共演した時にももクロファンからそう呼ばれて本人も気に入ってた⁈)は池松壮亮という素晴らしい受け手のおかげでとても素敵です。
観て損なし。
タクシードライバーという職業の汚いところには蓋をしているところもいい。
そして最後幸せそうなのもいい。
今俺自身が決して大きな不幸でないからそう観られるのかもしれないけどね。
池松壮亮と伊藤沙莉がいい
2022年2月2日
映画 #ちょっと思い出しただけ (2021年)鑑賞
#池松壮亮 さんと #伊藤沙莉 さんの主演の2人の演技が素晴らしかった
自然すぎるやろ!
なんで #尾崎世界観 が出てるの?と思ったら、#クリープハイプ の曲が原案らしいです
#ニューヨーク の #屋敷裕政 は意外な人選でした
#ちょい思感想
ちょっと…だけではない思い出したこと
クリープハイプの尾崎世界観が
ジム・ジャームッシュ 監督 の名作
「ナイト・オン・ザ・プラネット/Night on Earth('91)」
から着想を得て書き上げたという
「Night on the Planet」
この楽曲に触発された監督のオリジナル脚本
ちょっと…だけではない思い出したこと
ドライバーの葉(伊藤沙梨)
照明スタッフの照生(池松壮亮)との別れから
出会った頃へと
ある一日が巻き戻されていく
とても自然な2人
一緒に過去に戻り
思い出巡りをしたような
そんな気持ちに
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