ちょっと思い出しただけのレビュー・感想・評価
全329件中、21~40件目を表示
☆☆☆★★★ 深夜0:07 ほんの少しだけ人生に於ける振り返りの瞬...
☆☆☆★★★
深夜0:07
ほんの少しだけ人生に於ける振り返りの瞬間
良い映画だったなあ〜!
もう自分にはハリウッドの大作映画よりも、こんな作品でしみじみと心に染み入って来る作品だけを積極的に観て行きたい…と、つくづく思わさせてくれる作品でした。
松井大吾✖️クリープパイプ✖️池松壮亮
このコラボだと、どうしても『私たちのハァハァ』が思い浮かぶ。
あの時の池松壮亮はゲスト出演って感じではあったけど。作品自体がロードムービーだっただけに、若い女の子達と作品中に絡む事でとても良い味付けとなっていた。
元カノでタクシードライバー役には伊藤沙莉。
元々、『ナイト・オン・ザ・プラネット』が尾崎世界観のNo. 1作品…って事での企画らしいですが。彼女にとってこの役柄は、最初は意外だなあ…と思っていたのですが。そこは流石に伊藤沙莉。観て行くうちにどんどんとタクシードライバーらしく見えて来る。
作品中に啖呵を切る場面等、観ていても「やっぱりこの子は違うなあ〜!」…と、感心する事しきり。
ただ、これはほぼ同じ時期に撮影されていたのかな?…って事で、批判されるまでには至らないとは思うのですが。同じく伊藤沙莉が出演していた『ボクたちはみんな大人になれなかった』と比較してしまうと。どちらも、彼女、、、つまりは伊藤沙莉との出会いと別れ。それを『ボク…』と同じように、、、
現在→過去→出会い→現在のその後…の順に映画は描いているのが、両作品とも全く同じ展開にはなっていました。
それだけに、『ボク…』の主人公は森山未來でしたが。それが池松壮亮に変わっただけ、、、って意見が出て来ても止むなしのところはあるかも知れません。
但し、脚本上でこの作品は。1日の始まりにデジタル時計を画面に表示していて。それが観ている観客に、〝 ある1つの謎かけ 〟として提示している為に、観ていながら「これは何だろう?」…との興味を引き付ける巧みな構成になっていた。
「オリンピックやるとは思わなかったですね〜」
コロナ禍の中でマスクが手離せない時代。
この台詞の情報で、映画の始まりが2021年であるのがそれとなく観客に示されます。
※ 1 《そしてその日が毎年の7月or8月?何れかの26日である事も》
(どうやら今のところ、7月説が多いですね)
映画のほとんどは伊藤沙莉と池松壮亮の2人が中心となるが、この2人の周りに何人もの多彩な登場人物達が集まり(交錯しながら)ストーリーは進んで(遡って)行く。
永瀬正敏は謎の男なのだが。彼の登場には、作品自体は違うものの。ひょっとしてジャームッシュ繋がりでの出演だったのだろうか?
だとしたら待ち望んでいた人は、出来れば工藤夕貴であったのなら嬉しかったのだけれども。
このキャラクターだけは、元ネタでもあるジャームッシュ作品との共通認識が理解出来ないと少し難しいのかも知れないですね。
他にも渋川清彦だったり、高岡早紀であったり(尾崎世界観もね)と。それぞれいい味付けのある登場の仕方でした。
※ 2 そんな中でも、【BAR泊まり木】に集まるのが、、、
マスター 國村隼
常連 池松壮亮
成田凌
元常連 伊藤沙莉
池松の友人 河合優実
彼氏 菅田俊
このアンサンブルが観ていて本当に楽しかった。
一見すると特に有っても無くても変わらない。
人によっては「ここを削ればもっとスンナリするんじゃないのか?」…との意見が出てもおかしくはないですね。そんな意見も、実際には間違いではないと思います。
マスター役の國村隼はどう見ても《普通のおじさん》なんですが、実はジェンダーなのが段々と分かってきます。
河合は普通の女性で、成田凌はオネエ言葉を駆使しているが、これはこの場だから許されるのを承知で使っています。彼は完全なる(いわゆる)《ノンケ》に辺ります。
そして最後の最後に《彼氏》としてほんのちょこっと登場するのが菅田俊。
つまりこの場に集うのが…男と女、それにジェンダーの2人を含めた人種の集まる場になっているんですね。
その上、池松壮亮はある意味では中性的でもあるしね。
私には、この遊びの部分が観ていても面白かったんですよね〜。
そしてもう1人意外な人物が居て、それがニューヨークの屋敷。
「昭和っすね」
「夏来ましたわ」
…にはちょっと笑ってしまった。
作品中での良い調味料となっていた。
夏は続いているみたいだし。考えてみたら後輩の妹ですから、気を使ったでしょうなあ(笑)
嗚呼そうだ!鈴木慶一のドライバー役が昔のハリウッド作品。
分かりやすく例えると『素晴らしき哉、人生』で、ジェームス・スチュアートとドナ・リードがグズグズしているのをベランダから…
「いいから早くキスしろ!」
…と、はやしたてるおじさん(笑)
そんな、昔の作品には。ちょっと粋な台詞をサラッと言っては、記憶に残る演技をする脇役の妙を味わせてくれる人が必ず居たものです。
そんなところも個人的には気に入っている理由の1つになっています。
深夜0:08分
世界は少しずつ進んで行く。
・デジタル時計
・もんじゃ
・朝の体操
・自宅近くの階段
・お地蔵さん
・公園のベンチ
・いつも通る商店街
・常連の集うBAR
・花束
・煙草の煙…etc
全ては1人1人の人生と、時の流れと共に。形をゆっくりと変えて行きながら。
2022年 2月12日 TOHOシネマズ西新井/スクリーン7
※ 1 「オリンピックやるとは思わなかったですね」
街の雰囲気であり、蝉が昼間には常に鳴いているのを感じると既にオリンピックは終わっている感じがするので8月では?とは思うのですが。出演者達を見ていると真夏の様子には見えないのと、屋敷の台詞「夏来ましたわ」から考えると7月のようにも見えなくはない。
ちょっと悩ましい💧
※ 2 この【BAR泊まり木】の最初の場面。
さりげなく聴こえて来るBGM。
エンドクレジットには何故だか記載されてはいなかったのだけれど。この時に流れていたのはファッツ・ウォーラーの歌いながらのピアノ
(音が小さくて曲名は分からなかった)
どんなセンスしてるのよ!嬉し過ぎるわ!
ジワジワくる作品だ
元ダンサーの誕生日を現代から遡ってみせるストーリー展開。
最初は訳わからず、つまらなかったがそれを理解するとグイグイ引き込まれる
照生にとってはハッピーエンドではなかったが、人生ってこんなもんだな
映画を作成する程奇抜な展開はないけれど、なんだか身近でジワジワくる作品だった
良い恋とは
「言葉が通じるからって心が伝わるわけじゃないし、言わなくても伝わることってあるだろうから」
「言わなきゃ伝わらないよ」
この短い会話が、全てを物語っている。
相手を心底から大事に想うからこそ半端なコミュニケーションを避けたい照生と、むしろどんな時にもコミュニケーションをとることによって信頼関係を確認したい葉。運命のように始まった恋は、二人の間のすれ違いが重なることで摩耗していく。喧嘩別れのように迎えた最後、葉は照生が引き留めてくれることを心のどこかで期待する。しかし照生は追いかけない。しかしそれは未練がなかったからではなく、逆説的ではあるが葉のことを想っていたから、つまり、葉をこれ以上苦しめたくなかったからではないからだろうか。
『花束みたいな恋をした』に引き続き、観客としては心が抉られるというか恋愛への希望が絶たれるような気分にもなってしまう映画。運命のように思われる恋の相手とは、一生一緒にはいられないものなのかもしれない。好きだからこそ。相手の心の動きをいちいち敏感に読み取ってしまうとか、それによって自分の気分まで左右されてしまうとか、自分の人生の照準を相手に合わせてしまうとか、相手に対して中途半端な機嫌取りができないとか。逆に、あまり執着のない相手との方が、のらりくらりと長続きする付き合いを築けるのかもしれない。
だからと言って、終わる恋には価値がないというのも暴論だろう。相手と共有した生の時間はそれぞれの人間の中に何かの糧となって生き続けるはずだし、なんにせよふとしたときに「ちょっと思い出」すことのできるキラキラした宝石箱のような思い出があるというのは、とても幸せなことではないだろうか。
邦画らしい邦画
繊細な表現
繊細な演技
繊細な挿入歌
独特なこの感じが、
あっ邦画だなって感じが率直な感想です。
この作品を観ると、
誰もが自分の過去の恋愛を思い出す。
そんな映画です。
以前、
私は職場の上司にスナックに連れられ、
そこでスナックのママが歌った十八番を聴いて
10代の頃にお付き合いしていた彼女のことを思い出しました。その歌は当時繰り返し聴いていて、耳に焼きついていたからだ。
思い出したというより、
心が、感情が、その時代にタイムスリップしたかのような。
タバコの煙に包まれているはずの深夜の酒場から、
彼女と付き合う前に、一緒に歩いた夏の夕暮れの「けやき通り」にいるかのような。
スナックのママが唄う懐かしいメロディが胸に渦巻き、
ほんの一瞬で、当時の彼女と付き合ってから別れるまでの4年半が心の窓を通り過ぎた。
長く、押し入れにしまい込んでいた記憶。忘れ去られようとしていたメモリーが自分の意思に関係なく、さらさらと目前を流れていった。
あぁ、そんな時代もあったんだな。
青くさい、どうしようもない、輝いて、愛おしい、戻らない。
そんな時代があったんだな。
かつての恋人を時々、思い出すこともある。
そんな私は妻と子供二人と幸せに暮らしている。
きっと当時の彼女も誰かと幸せに暮らしているはず。
あれから連絡を一切とっていないから、どうしているかは本当のところ全くわからない。
知る必要もない。
ただ、遠くから幸福を祈るばかりである。
そんな気持ちにさせてくれた映画でした。
その疑問、遡ってお答えします
ある程度歳を重ねると過去を振り返る瞬間というのはあるだろう。あのときは楽しかったなとかそういうことを。
場合によるだろうが、それは後悔のようなものではなく、本当にただ思い出すだけ。変わってしまった現状ではもう経験出来ない単なる思い出。
本当に「ちょっと思い出しただけ」なのだ。
照夫の誕生日を一年づつ遡る形で物語は進む。先に見せられていた現状が、どうしてそうなったのか後で分かる仕組みだ。
すでに別れてしまっているカップルの過去であるから、遡るほどに明るく関係も良好になっていくところが面白い。恋愛ものの作品であれば、ハッピーエンドか別れて終わりの基本的には二通りしかないが、それをぶっ壊すような仕掛けなのが興味深い。
とはいえ、すでに別れてしまっている二人にハッピーエンド感があるのかといえば、それはまた違った話になるが。
すでに書いたように、先に見せられていたものが後に分かる仕組みが面白いわけだが、逆にいえば先に見ていたものをちゃんと覚えていないと楽しめない可能性がある。なので2回観るのがオススメかもしれない。
例えば、バレッタ。それはなにかと聞かれた照夫が「バレッタ」と答えた。この段階では彼女の忘れ物かと思うし、バレッタなんてよく名前知ってたなと思う。
一年遡り、バレッタを使っている照夫の姿。お前が使ってたんかいとツッコむし、自分で使ってたんなら名前知ってても不思議じゃないかと思う。
更に一年遡り、誕生日プレゼントだと葉からバレッタをもらう照夫。そして、何これ?と照夫は問い葉は「バレッタ」と答えた。
多くの男性は名前を知らないだろうバレッタをよく知ってたなという観る側の疑問に2年遡って答えてくれる仕組みなんだ。
バレッタだけでもドラマがあるんだからこの作品に詰められている隠された緻密さはなかなかのものである。
照夫が照明の仕事に身が入ってないと書いているレビューアーさんがいくつか下にいるけれど、別に身が入ってないわけではないんだな。一年遡れば照明の仕事を始めたばかりだと分かるから。
つまり、なんかいい加減な仕事してんなと思う。遡り、始めたてだったと分かり、本当に失敗しただけなのだと分かる。加えてダンサーとして挫折したばかりなのだとも知る。
つまり照夫が照明係としてやる気がないように見えるのは仕掛けなのだ。やる気がないのではなくまだ未熟なだけ。
作中で5年かな、それくらい時間が進むが、主演の二人以外にも幾人かの登場人物の変化も見所だと思う。
よくなった人、悪くなった人、あまり変化のない人、と、様々に描いたのもいい。
あとは、照夫の誕生日の一日だけしか描写されないので、想像力を必要とする余白が多いのもいい。例えば、二人が別れた日も付き合い始めた日も描かれない。永瀬正敏演じる公園の男の妻が亡くなった日も描かれない。この日とこの日の間で起こったのだと想像するしかない。
想像は最大に美化することもできるし最大に悲観的にすることもできる。この余白の多さは魅力だ。
変わっていく照夫と葉の状況、心情、心境を好きに埋められるわけだ。つまりこの作品が面白いかどうかは観る側の想像力にかかっているともいえる。
奇跡
気になった点
スタッフが講演終了後にステージで踊るのは、0とは言えないがなかなかありえない。
閉館後に一般客がフラッと劇場に入り、ステージまで行くのも、0とは言えないが考えにくい。
それが同時に起こるのはもはや奇跡的。
夏にあんなに部屋の中で霧吹きを使ったらカビだらけになるぞ。
猫へのごはんのあげ方が雑すぎる。
そんなこと関係ないくらい良かった。
回想する(2021年〜2016年)
元ダンサーの照生とタクシードライバーの葉が付き合い、別れるまでの6年間を現在から過去に回想していくヒューマンドラマ。
伊藤沙莉が出てるあたり、「僕達はみんな大人になれなかった」みたいな空気感が少しある。
照生の怪我が影響して、葉との関係性が悪化していくところが切なく感じた。
(でも、一番の見どころでした)
コロナ禍の描写もリアルで、正に2016年〜2021年の現代社会を映してる。
人も世の中も時間と共に少しずつ変わっていくし、どうにもならない事には折り合いをつけていく。
ふとした時に、そんな過去のことをちょっと、思い出すのもいいかもしれない。
それぞれ今を生きていく。
3, 40年位経った頃には、きっと、
昔(平成・令和)の情緒をパッケージした貴重なフィルムとして、人々に思い出される作品になるのでしょう。
ホッキョクグマにほっこりしただけ
タイトルに惹かれて鑑賞。
同じ日を遡っていく設定が面白そうだなと思ったけど、盛り上がりもないし途中で飽きてしまった。
洋画だけど、同じ日を積み重ねていく「ワン・デイ 23年のラブストーリー」の方が好き。
2人の男女、照生と葉が恋して見つめ合う 日常の姿が綴られた作品♥
2人の男女、カップルを取り巻く人たちの
群像劇、何気ない日常が描かれていました。
タクシーの中での会話
人を好きになる気持ちが心地良く、響いてきました。
葉が照生に向けて、『吹き戻し』のお祭りの笛を鳴らして吹くシーンが可愛かったです♥
コロナ禍の方たちにエールを送りたい
ストーリーでした。
監督のオリジナルらしい作品でした。
2022年、2月14日
バレンタインデーに観賞しました。
バイプレーヤーは味があるなぁ
セリフが会話のように展開して自然な雰囲気。
時折クスッと笑ってしまう。
こんな2人のような恋人たちって多いんだろうな。
コロナ禍でガラッと変わってしまった生活の中。
それでも人は生きている。
そして人には運命ってあるんだよ。
時計がかちゃって動くやつ。
時計がかちゃって動くやつ、ジャームッシュのオマージュらしいです。ジャームッシュも私には、理解できない監督の一人だし、planetなんとかって映画は見てませんが…
池松壮亮✖️伊藤沙莉が見たくて見た。終わってしまった恋の話として、よくできてたと思います。
男が大人になればなって思うけど、でも納得
鑑賞後の気持ち
彼女を大切にしたい
鑑賞後の心の変化
彼女を大切にしたい
鑑賞後の行動の変化
彼女を大切にする
好きなシーン
おじさんが奥さんに会えるシーン
タクシーをしている理由のシーン
2人のイチャイチャシーン
嫌いなシーン
男が彼女を追わないシーン
総合的に見ると綺麗な作品
少し前におすすめされて気になっていたが満を持して鑑賞。
正直初見で一発ですべてを理解するのは難しい気がした。裏を返せば何回見ても楽しめる作品。
大体、出会いから近い過去に進んでいくことが多いので、近い過去からだんだんと出会った所まで徐々に遡っていくのが斬新だった。
ただ、作中の時計がデザイン性高くて一見日にちが読みづらい。年が書いてないのでどれくらい過去に遡ってるのか分からなかったので混乱した。
気になっていた怪我の理由が明かされなかったのがちょっともやもや。水族館とかどっかでいちゃついてる時に挫くのか?と無駄な予想をしてしまった。
演出として、今どきっぽい、エモいような描写が多くていいような、ありきたりなような。
屋上で花火とか夜中の商店街とか青春系の作品では近年よく見かける。
小ボケが多かったのは面白かった。
普通逆だよなと思ったのが、うるせぇ口だなと言わんばかりに葉がキスしても、照生がそのまましゃべり続ける。キスモードになったら今度は葉が「話の続きは?」とボケ返す。これは正直ちょっと吹いた。
多少突っ込みどころがあったのが、休館中の水族館のエスカレーターが常時動いてるわけないよなって所。
あとは、登場人物の人としてどう?って感じの発言。
冒頭、葉の「21歳でタクシーに乗る人生ってどうですか?」っていうの個人的には煽りでしかないやろと思った。18歳の大学生でもタクシーくらい乗るだろうと思ったし。
逆に、若い女性のドライバーだから葉が「失業ですか?」って言われてて、世の中見知らぬ他人とのコミュニケーションってこんなに世知辛いのか?と若干引いた。
最近の人はこうなのか、元来人間ってこんなもんなのかどんな意図なのだろうか。
葉役の伊藤沙莉さんのハスキーボイスでやさぐれてる感が引き立っててよかった。早くタバコ吸ってくれと思わせるくらいにキャラが立ってた。
ただ、サバサバ系女子と思いきや、思いっきりメンドクサイ女だったのが残念。
こんな女いるわと思わされた時点で制作陣の思うつぼなのかもしれない。
副交感神経が爆上げエモ恋愛映画
コロナ罹患中につき、癒される恋愛映画を探して漂流。見つけたのがこの映画でした。
邦画版ララランドと呼んだら多方面から怒られそうですが、私にとってはプロットの切なさと結末が、夢追う彼とそれを支えたい彼女だから起きるすれ違い、でも確かに一瞬が永遠だったあの時間、などなど、LA・LA・LANDを彷彿とさせました。
前情報なしに鑑賞したため、最後のエンドロールで松居大吾監督の名前を見てテーブルを思わず叩きました。
言葉の量(ボリューム)を調節させたらピカイチですね。
全人類に見て欲しい映画です。
定点で生み出される映画的魅力
定点で語っていく演出が見事 映画的な魅力に繋がってる 画面の切り取り方、定点カメラや影の使い方も印象的
オリンピックとコロナをふまえた空気感漂う映画としても至って自然なのがいい
池松くんと伊藤さんの組み合わせ 案外リアルな組み合わせだとおもう
口調
語尾が緩い池松壮亮と客にヤカラをかます伊藤沙莉。ふたりの親密な会話劇、時に甘く、痛々しい。時間の経過の記憶が薄れるコロナ後からコロナ前に遡る社会を捉える中、周囲の人との関係も緩やかに変化し時を刻む。
そんな時あったりなかったり
別に引きずってる訳じゃない。
ごく稀に、日常のふとした所に思い出のきっかけが落ちていたりして、ちょっと思い出す。
感傷がない訳じゃないけど、今に何か及ぼすこともない過ぎ去った時間。
誰にでもある、あの頃幸せだった時間。今は別の幸せがあるけど、ちょっと思い出しただけ。
タイトル絶妙。
久々の邦画、心地よい時間をもらった。
全329件中、21~40件目を表示