「空気に染まらぬ大切さ」ファインディング・メリー odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
空気に染まらぬ大切さ
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原題は「大工アンデルセンとクリスマスを忘れた貧しい村」、2016年に「大工アンダーセンとサンタクロース」という子供にサンタを信じさせようと奮闘する父親の映画があり本作はその流れの続編のようです。
舞台はノルウェーの小さな村、冒頭から絵本のようなアニメで村の紹介がはじまります、どういう訳か村人はひどい健忘症に悩まされています、ベランダが無いにもかかわらず毎日窓から足を踏み出して落ちる御爺さんもいて描き方は多少病的、ただ住民に深刻さは無く、それが普通と思って暮らしているようです。そんな村ですから皆クリスマスなんてとうの昔に忘れています。
7才か9才かもあいまいなエリーゼが屋根裏で見つけた木製のアドベント・カレンダー(クリスマスイブまでの24日を数えるもの)が気になって仕方ない、物知りと言われる村のおばあさんに聞いたら小鳥の家だとちんぷんかんぷん、そこで製作者のアンデルセンさんを訪ねます。アンデルソンさんはなんとサンタさんと懇意の仲(前作で出会ったようです)だったことから、リメンバークリスマス作戦がはじまります・・。
妙なシチュエーションのクリスマスファンタジー、あきらかに子供向けなのでしょうが車を運転させたり屋根から落ちそうになったりと保護者には冷や冷やもののシーンもあり微妙です。
ただ、クリスマスを祝うことよりコミュニティーの交流の大切さ、空気に染まらず自身で確かめようとする探求心の大切さを訴えているようで見方によっては深いものが感じられるかも知れませんね。
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