「ファンは楽しめますが、とってつけたような展開が気になります」劇場版 からかい上手の高木さん かるるさんの映画レビュー(感想・評価)
ファンは楽しめますが、とってつけたような展開が気になります
前半は、いつもの「高木さん」です。高木さんは、実は未来から来た時間遡行者ですべてを知っているのではないだろうか?と思うほど、西片を自在に手のひらで転がします。時々、高木さんの本音がかいま見えるので、可愛らしく見えます。また、高木さんの前ではひたすら子どもっぽい西片が、実際には相応に成長していることが示されるシーンはとてもよかったです。
後半、子猫が登場してから、正直に言って物語のバランスが少し崩れます。
子猫は唐突に現れ、2人の距離を近づけるためだけに存在する小道具のように振る舞うのです。
子猫をめぐる決着も唐突です。高木さんの行動も、そこに関わるある人物の態度も、ちょっと納得しがたいものがありました。
そこから続くクライマックスも、「そうはならんやろ」と突っ込みたくなる強引な展開。監督は映画的カタルシスがほしかったのかな……。
とても可愛らしい、ほっこりできる良作ですが、ちょっと強引な展開は気になりました。
あと、エンディングではなるべく画面左の映像に注目しておくことをオススメします。
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