パーフェクト・ノーマル・ファミリーのレビュー・感想・評価
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「パパは生まれ付きこうなんだ」 「じゃあ、なぜ子供を作ったの?」
「パパは生まれ付きこうなんだ」
「じゃあ、なぜ子供を作ったの?」
本当は、
当事者ではないので、これ以上の事は何も言えない。
但し、物理的なパパが告白をするタイミング時に、髭面であった事が理解出来ない。また、背中にTATT◯◯をしている。その点が日本人としては理解出来る範疇ではない。
結論としては個人的な問題で、どうやら、実話に基づくお話のようなので、一つのストーリーとして最後まで見る。但し、こう言った性的なマイノリティーの問題は子供が第二成長期に達する前の、早い内に問題を解決すべきだと思う。そして、違う性的な側の人にはどんな事があっても理解できないとわからなければ駄目だと思う。理解したふりをするのも間違いだと思う。
オランダとデンマークの話のようだが、この問題を解決する前に、物理的な女性の地位向上を希望する。つまり、売春防止法をせめて日本並みにすべきだと思うが。両国とも売春防止法は作られていない。民主主義の国なのに。実におかしいと思うが。
このパパは実に幸せ。つまり、娘だからね。息子だとここまで理解できないと思うよ。僕だったらって考えるとね。もっとも、パラレルワールドが無い限り、可能性ゼロだが。
追記 このパパのやってる事はやはり、ワガママの範疇は脱していないと思う。例えば、ストレートの人が子供の事を無視して、浮気すること同じじゃないかなぁ。まぁ、デフォルメしていると思うが。「フーテン◯寅さん」の生き方には共感が持てるが、現実にそう言った方がいれば、家族は翻弄される。
パパは別れ際に娘エマに言う。
「悲しいのは分かる。でも、私がいないほうが良いでしょう?あなたの為に」さて?
娘は「もういい、忘れて」子供からすれば、この言葉に尽きる。
そうさ。エマは最期、ウマシカな両親から親離れする事でこの話は終わる。単なる性的なマイノリティーの話ではない。
エマではない人間にエマと同じ感情を求めるのは無理がある
主人公エマの視点で、父トマスの変化、家族の変化を見る、実に繊細な物語だ。
エマの中にある戸惑いや恐怖、家族への愛などを語ることなく伝えようとする映画らしいアプローチは好感がもてる。
しかしだ。もうちょっと何かあると期待していたところがあり、どうしても物足りなさを感じてしまう。
エマの中で起こる心の変化というのは、何も父親の性自認のカミングアウトがなくともありえることだ。この普遍性が、だからこそいいともとれるけれど、やはり、エマならではの葛藤が見たかった。
こんな感じの、悪くいえば特別さのない物語の場合、監督の経験に基づいてたりするんだよなと思ったら、やはりそうだった。
監督自身の経験、つまり、その時受けた衝撃とか葛藤なんかを描くのだが、監督本人が受けた衝撃によって気付いたものや変化を明白に認識できていない場合、どうしてもフワフワした曖昧なものになる。
自身の経験を観る側に疑似体験させてくるわけだが、もちろんコチラはエマではないわけだし、エマの置かれた状況に対する反応も人それぞれなのだから、一番肝心と思われる「共感」が生まれにくい。
個人的に、トマスの子どもだった場合を想像しても、最初はある程度の衝撃を受けるだろうが、エマの姉がとったように全受け入れになると思う。
ハッキリ言って子の立場では親の性自認なんてどうでもいい。
逆に母親は辛そうだなと思う。自分の夫はある意味で自分のことを愛していなかったのだから。
愛していないのに夫婦のフリを長年されてきた衝撃は大きいだろうと思う。
まあそれでもエマの中で起こっている感情の波を丁寧に描いた良くてきた作品だったと思うし、何よりそれなりに面白く観たので星は4つにする。
すでに書いたように、もう少しだけでも「刺激的」であったならと残念には思う。
個人の生き方も家族のありかたも多種多様になってきました。これは「ある普通の家族」のお話です。
久しぶりに映画館に行くことに。
何を観ようか思案中、ふと目についたのがこの作品。
トランスジェンダーのお話で
実話がベースらしい。
何となく興味を引かれて鑑賞。
夫婦と娘二人の4人家族。
姉が14才で妹は11才。
共に思春期どまんなか。
食卓に座る父と娘たちに向かって、母が告げる。
「父さんと母さん、離婚するから」
「父さん、性転換して女性になるの」
固まる娘たち。
「離婚はしない」 けれど
「女性にはなるから」 と父。
どうやら性転換するための治療=ホルモン投与も
始めているらしい。
やがて父は無事(?)にタイでの手術を終え
女4人(?)の生活が始まる。
◇
お話は、娘(妹)の目線で暮らしぶりを描きつつ、
随所に過去(娘たちが小さい頃)のVTR映像を挟み
その家族の日々の生活を描いて行きます。
そこで描かれる家族4人の反応が
それぞれ違って描かれるのですが
父 当然ながら女性ライフを満喫中。 充実そのもの。
母 離婚はしていないようだが。 一見して無関心。
姉 女性になっても父は父。 とても前向き。
妹 認めなきゃ。 けど認めたくない。 混乱中。
ラストまでに特別のイベントが発生する
という事では無かったのですが
最後近くのシーン。
自分(父)を受け入れきれずにいる娘(妹)のため
一人イギリスへ引っ越そうとする父
そしてその後、父の住むロンドンを訪ねていく娘たち。
男性だろうが女性だろうが
そこにあるのは「家族の絆」。
たぶんこれからもゆっくりと時間をかけながら
新しいスタイルの家族が出来上がっていくのだろう と
そんなことを予感させるエンディングでした。
トランスジェンダーについて色々と
考えるきっかけになる作品でした。 はい。
※観る人を選ぶ作品なのも間違いないかと
◇父に聞いてみたい事
「なぜ、女の人と普通に結婚して子供まで造ったのですか」
「そこまでして性転換したかった動機はなんなのですか?」
作品中で娘(姉のほうだったか)も問いかけるのですが
明確な答えは返ってきません。
それを匂わせる何かがが描かれていたら
もっと共感できるような気がしました。
※もしかすると
自分にとっての「あるべき姿」に戻りたい
と願うことに 理由などいらない
…そういうことなのかなぁ
◇最後に
「父」を演じた役者さん
娘と海で泳ぐシーンで
遠目ながら、父の乳が確認できました。
CGなのかがとても気になっています。
作品のタイトル
「パーフェクト・ファミリー」となっていますが
原題を直訳すると 「普通の家族」 (ぐーぐるせんせ)
この作品では、「パーフェクト」な家族を
描こうとはしている訳ではないようです。
邦題のタイトルは何か違うかなぁ
そんな気がしています。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
表紙で本を判断しない
父の言葉は一貫しているようにも思える。
人は見た目じゃないってこと、言いたかったのかな。
なんで、子どもつくったの?
エマの言葉は的をついている。
普通に生きようともがいてきた父の葛藤など10才の子にわかるはずもなく。
カロは大人だ。
14才にして、精神的にも成熟してる。
これは文化なのか?
14才で成人式を迎えるデンマークの子育てに依るものかな。
14才で、もう君は大人だよ、親の手を離れるよ、責任を持った行動をってお祝いされる。カロはとても誇らしげ。
日本人の親としては、寂しいかぎり。
そんなことを考えていたら、映画の中盤から泣けてきた。
エマの混乱、葛藤。何とか父を理解しようとするけど、自分だけおいてぼりな焦り。
カロの家族に対する愛。妹への想い。
こんなお姉ちゃんいたらいいなぁ~
なぜ、今、カミングアウトなのか?
疑問は残るし、妻の気持ちを考えるとやっぱり泣けてくる。
マイクが一生懸命、男性を生きて、よいパパであろうとしていただけに、なぜ今?の疑問がつきまとう。
自分らしく生きることを選択するのは、どういうことなのか、前向きに考えさせられた映画でした。
私はなぜか涙が止まりませんでした
LGBTQと家族愛を、11歳の娘の視点から描いた良作だった。
まず、トマス演じる俳優が素晴らしい。父だけど女性になりたい。女性になったけど父でもあるというトマスの葛藤をうまく演じている。優しさと父性いや、母性愛で子供達を優しく包み込んでいる。
私は自分の父を想ってなのかな、、、トマスとエマの親子愛に涙が流れました。
カロリーネとエマ、両親の離婚と父親の性転換に対して見事に真逆の反応、対応だった。日本ではエマのような反応が大多数ではないでしょうか。11歳の多感な時期にあまりにも衝撃的なことが次々と起こり、もし自分がエマの立場なら…と考えてしまった。だからこそカロリーネの対応が神すぎてそっちに驚き(14歳とは思えぬほどの美貌と大人の対応に驚愕)
とはいえ、これもその国や家庭での教育や刷り込みによっての価値観なわけで、デンマークは同性婚などに対してもとても進んでいるのだとか。これからの時代なら尚更のこと、日本も変わっていかないとですね。
性別は違えど愛する親、かけがえのない家族であることには違いない。ホームビデオからホームビデオで終わる演出も良かった。
それにしても、11歳の子供がウォッカ飲むって、、、さすがデンマークだわ。
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