「私は "F○ck'n Lioness"‼」パーフェクト・ケア MARさんの映画レビュー(感想・評価)
私は "F○ck'n Lioness"‼
要介護となった老人の後見人として働く女性、マーラ。しかしその裏の顔は、老人の財産を騙し取る悪徳後見人だった。ある時、無害で条件の良い老婆に目を付けたが、その老婆にも裏の顔があり…といった物語。
のっけから聞こえの良い文句を次々と発し、原告をのしてしまうマーラ。でも面会を禁ずる理由は筋が通っていないようなw
とにかく口の立つマーラ。多くの老人を騙し、敵の弁護士も一蹴。穏やかに見せて、笑顔の端に恐嚇を滲ませる彼女の一挙一動にゾクゾク‼
そんな折、なんてことない老婆に見えるジェニファーをターゲットにするマーラ達だったが…。
全体を通し、明るい作風だが、絶妙に不穏なBGMや皮肉・誹謗が繰り返され、形容しようのない不穏感が漂う展開。
とは言え、不思議と不快感などは感じず、寧ろ皆の強かな応酬にこちらもニヤりとしてしまうほど。
後半からは、いよいよサスペンス色の強い展開に。リアルに命の危険が迫るマーラ達の闘いが始まる。通常ならこれから盛り上がる所だけど、逆に本作はここから並みのサスペンス化していったかな~という印象。充分面白いんだけど。
とにかく前半が面白かった作品。後半の手に汗握る展開も普通に面白かったが、やはり中盤までの老獪な探り合いがたまらない‼この興奮度は今年観た映画の中でも5本の指に入る程‼
マーラとジェニファーの施設でのシーンがピーク。ジェニファー婆ちゃんカッコ良い!あの強かなマーラから途端に余裕を奪って見せる・・・婆ちゃん、あんた只者じゃないよ‼(本当に只者じゃないんだけど)。
何と言うか、職場とかで自分には無関係な事で激しく口論してる人たちを見て、「良いぞもっとやれw」…的な気持ちになる感覚で終始興奮しながら観れた作品だった。
しかし、何か回収されてない謎もちょくちょく残っているような…。
昔の名前で呼ぶなの下り…、マイキーについて…、スタンドのおっさんはただのおっさん…?
そして何より、ミルクに入れたものについて…何か説明あったかな?ワタクシが見逃しているだけ?
続編がある感じでも無いし、ただの考えすぎかしら??
ミルクに誰が入れたか(ロザムンド?)忘れましたが歯を入れたんだと思います。ネットで調べたら以下のことが書いてありました。
・・・以下、引用・・・
「抜けた歯は牛乳に漬けて病院に行くといい」・(中略)・なぜ水ではなく牛乳であるか。最大の理由は浸透圧です。抜けた歯をもう一度戻すことができるかどうかは、抜けてからの時間が短く、かつ、歯の周囲についている歯根膜という膜をどれだけ正常な状態で残すことができたかにかかっています。しかし、この膜は非常にデリケートで、異なる浸透圧の液体の中に漬けると破壊されてしまいます。そのため、人間の体液に対して非常に浸透圧の低い水道水に長時間漬けてしまうと、膜が破壊されてしまいます。それに対し、牛乳は比較的体液に浸透圧が近く、膜を破壊することなく乾燥を防ぐことができます。・・引用終わり・・