「救われない鳥と群れる犬」リフレクション 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
救われない鳥と群れる犬
冒頭の白衣の子ども達と、白衣の大人達。どうにも始まりから、死の匂いが拭いきれない。救われない鳥は、ロシア連邦人道支援物資の世話になれとでも、言いたいのでしょうか。
捕虜交換や、捕虜虐待疑惑の報道を、よく耳にするようになりました。ただビジュアルがないと、ふーんで終わっちゃう。当然、映画は、創り手の思惑が編集される。事実ではない。ただこの映画が創られたことは、事実です。創り手の思惑は、何処にあると思いますか。
死に抗えない記憶と、地獄の番犬に噛みつかれながらも、ヒトは生を全うする。だって、ここなら、家族の足音がするから。地獄の底辺にも、希望の足音くらい、あってもいいよね?。
さて、明日、飛んで死に入るリフレクションを見るのは、誰かな。本作をエンタメ映画として片付けるか、私達の明日のリフレクションとするかは、未来を生きる皆様が、ご決断下さい。
「戦争は女の顔をしていない」
クニ同士の戦争は終わっても、1人1人の戦争の記憶との闘いは、決して終わらない。
私、マンガ版しか読んでませんけど、近日、映画版も公開されるようです。タイトルは「戦争と女の顔」。チェックしてね。
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