ロスト・ドーターのレビュー・感想・評価
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母親が完璧である必要はない
母親である前に一人の女であることを優先するレダ(オリヴィア・コールマン・ジェシー・バックリー)の葛藤が弱いように感じるが、そもそも葛藤という概念ではなく「なぜわたしだけ?」という意識なのかもしれない。
女性の教育向上と社会進出に対して男性の古い考え方が現状のままであれば、こういった母親がますます顕在化するだろう。そもそも母親が完璧である必要はないというのだが。
ところでダコタ・ジョンソンの瞳の色はホンモノか?
癖になる女優
『The clown 』と『ファザー』で釘付けになったオリヴィア・コールマン
『ロブスター』であっ!と気がついて
その後際立ったのが『女王陛下のお気に入り』あれはすごかった…
ということですっかり癖になってしまって、この人の顔を(怖いもの見たさ)な自分が悪趣味なのか
この『ロスト・ドーター』の内容もかなりな悪趣味で嫌な気持ちしかしない
あたしは子育て期が遅く、いい中年になってからだったので落ち着いていたし、不妊治療の賜物だったので幸せな子育てだったけど(一男一女)
同級生に「子供が可愛いと思えない」(男子二人)という深刻な悩みを聞いたことがあったので
こういう気の毒な不穏を抱える女性を否定せず思う事もできる
そこを良く演じているな、と二人の女優に対して敬服する
話はすごく複層的で、主演女優もチャーミングだった。娘がまとわりつい...
スリラーを予感させるが
オリヴィア・コールマンとジェシー・バックリーが出演しているので鑑賞したが、ずっと重苦しいストーリーで、鑑賞を継続するのに根気がいる。
周りから押しつけられる母性神話への葛藤が作品のテーマになっているが、あわせて女性の奔放さも描かれている。男の立場では、本能的に嫌悪感を抱いてしまう。そこを考えて欲しいという監督のメッセージではないか。
登場人物の性別を入れ替えてみれば、男にとって都合が良い話になる。でも、この作品の設定に戻ると女性が非難されてしまう。
オリヴィア・コールマンとジェシー・バックリーの演技は素晴らしいが、スリラーのようでそうではないストーリーだったので、ちょっと期待はずれでもあった。
ヘビみたいにむいていく曖昧なドラマ
母になることを期待されたけどなれなかったあの日の自分へ --- 自らを仮託することと、かつて自らが捨てたものを拾い上げるという行為。役者マギー・ギレンホール脚本監督デビュー作 × "せいぜい40歳くらいに見える"名優オリヴィア・コールマン主演作品 = 興味深いキャラクタースタディ& 魅惑的に神経逆撫でしてくる心理サスペンス。一人で過ごすためにやって来た主人公レダのキャラクターが結構際立っていて共通性も見出だせた、人間らしい。怒ってる?娘は二人、25歳と23歳。レダの宿泊する施設の管理人は人種超えて祖父顔エド・ハリス。
人形という小物使い。静かなヴァカンスを過ごしに来たつもりが、そこに見るからにオリヴァー・ジャクソン=コーエンはじめイカついヤクザ者みたいな大家族が来たことから、静寂と平穏は破られる。騒がしくなってしまう。"彼らは悪人"。ニーナ役ダコタ・ジョンソン(濃いメイクのせいか彼女だと気づかなかった)、若い母娘・親子を見ているうちに若かりし頃、昔の自分(これまた素晴らしい!ジェシー・バックリー)を重ねていく。レダの過去が交錯していく、現在と過去が入り交じる。とりわけレダがある行為をしてから…。果物の皮をヘビみたいに長くむく。育児放棄、子供たちを投げ出し家を出て溺れる相手は熊髭ピーター・サースガード。
今年(2021年)はレベッカ・ホール監督デビュー作『PASSING ー白い黒人ー』もあり、本国Netflixの自由さと攻めた姿勢、そして新たな才能の発掘と投資という映画・映像表現界全体の発展につながる社会意義に共感。そして双方どちらも初監督作品っぽくない題材と語り口にすっかり魅了されてしまった。日本Netflixには無いもの。関係ないけど、作中のオリヴィア・コールマンとジェシー・バックリーももちろん、オリヴィア・コールマンとレベッカ・ホールも結構似ている気がした。
P.S. あと本作を見ているとき昔に自分の子供殺したのかとか、ヤバい家族に狙われるのかとか変な想像膨らませてしまった。
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