「自由に生きることは、孤独に生きること」ロスト・ドーター tyonmagekunさんの映画レビュー(感想・評価)
自由に生きることは、孤独に生きること
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主人公は、他者に何かを左右される事が気に入らない女である。
自由に生きることを選択できる者は、他者の気持ちに鈍感である。
彼女は自由に生きる為に娘を捨てた。
そして手に入れた人生は「最高だった。」はずだった。
しかしそれは喪失感となって彼女の心に残っていた。
彼女は人形を盗むんでしまう。
何故そんなことを?彼女自身でさえ理解できない。
でも誰かに分かって欲しい。理解して欲しい。共感して欲しい。
彼女はそれを共感してくれそうな若い母親を唆そうとする。
「好きに生きるべきよ」
「あなたの苦痛は終わらない。」
しかし、共犯者となることを期待した若い母親からは、
「あなた狂ってるわ。」
そう拒絶される。
人は何かを得るために何かを犠牲にしている。
自由に生きる代償として得た喪失感。
彼女はその喪失感から救われてはならない。
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