「5屯の大岩」コンペティション uzさんの映画レビュー(感想・評価)
5屯の大岩
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キービジュアルの浮いた大岩を見た後あらすじを読んで、あまりに繋がらなくて興味をひかれる。
業界裏話的な作品は大好きなので、鑑賞。
もっと小難しく芸術性の高いものかと思っていたら、思いのほかとっつきやすい。
シュールでシニカルな展開に笑いつつ、確かなメッセージと映画愛を感じます。
ただ、映画制作の裏側というにはメインはローラ、フェリックス、イバンの3人のみ。
彼らの美学とプライド、独自の方法論などがぶつかり合う様は興味深く、かつコミカル。
例の大岩や、父親の前でのラブシーンなどは非常に好みだった。
惜しむらくは、ややテンポが悪く、メリハリに欠けること。
謎ダンスシーンなどを削ったり、BGMを効果的に使ってあれば、笑いや皮肉もより効いたように思う。
とはいえ、ここまで皮肉とテーマを掘り下げた上で分かり易さ、エンターテインメント性を失わないバランスは見事。
オチが弱いし、あの先を描かないのは(意図的だとは思うが)スッキリしないものの、非常に楽しめました。
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