劇場公開日 2022年12月2日

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「女性として生きるということ」あのこと JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0女性として生きるということ

2023年1月27日
iPhoneアプリから投稿

痛かった
心も身体も痛かった

若者が傷つき孤独に隠れながら、
自らの人生を達成する方法を模索していた

実際、この時代の恐ろしい価値観が平気で
放り込まれてくるし、彼女を取り巻く環境はひたすらに残酷だ
それを助けていたのも女性だったことが興味深い

また、彼女が手術に行く前、
抱擁した母親の表情が忘れられない

中絶を禁止するという事はこういう事なのだ
女性に選択肢を与えないということは、こういう痛みなのだ
現代だって普通に、ゴムなしでいい?とか平気で聞いてくる男いますからね、そりゃお前の身体はいいだろうよ

ここ何年かで最も痛みを感じる映画だった
鑑賞中、力が入ってしまった

痛みを共有して、わたしたちは学ぶ
この痛みが、力に姿を変えますように
どうか女性たちが安全に適切な環境で中絶できますように
どうか性行為に対する認識が変わりますように
人生を諦めることが無くなりますように

JYARI