「人の心の闇に思いを巡らすことも映画の醍醐味。」パワー・オブ・ザ・ドッグ ゆみありさんの映画レビュー(感想・評価)
人の心の闇に思いを巡らすことも映画の醍醐味。
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モンタナの荒涼とした大自然の中で、心に闇を抱えたマッチョ風の男とその周囲の人々(弟、その妻、その連れ子)との人間模様。それぞれの心の内について思いを巡らす映画。
実はインテリ、実は繊細、実は赦されない(とりわけ本人自身が)セクシャリティのフィルが弟の妻の連れ子であるピーターの中に忌まわしい自分、でも愛おしい自分、さらに最愛の人ブロンコまで見つけたんだろうな。ピーターはそんな歪んだ男から母と自分を守った、と僕は解釈したんだけど、どうなんでしょうか。
僕は好きです。こういう映画。
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ニコさんのコメント
2022年2月24日
コメントありがとうございます。
確かに、フィルはピーターにブロンコだけでなく、ブロンコと出会った頃の自分をも見たのかもしれませんね。ピーターに近づくことで、立場は逆ですがブロンコとの関係性を蘇らせようとしたというか……
フィルの純情が悲しい物語ですね。