劇場公開日 2021年11月19日

「見えないのなら何も無い」パワー・オブ・ザ・ドッグ コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0見えないのなら何も無い

2022年2月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

内容は西部開拓時代の終わりモンタナで、カウボーイとして成功した兄弟と酒場に勤める母子家庭の親子による愛の物語。1番印象に残ったのは主人公がモンタナの山を見つめながら母子家庭の少年と視点の交差により心通わせる隠せない一面が抑圧的で脳裏に焼き付いた。重厚なテーマが裏にあり、同性愛、異性愛、親子愛、兄弟愛、等レイヤー構造を映像に落とし込んだ素晴らしく恐ろしい映画だと感じました。最後に主人公の隠された苦しみからの魂の解放が復讐と重なりいい味出していたように思います。

コバヤシマル