「できれば、映画館で全集中で観ていただきたい」パワー・オブ・ザ・ドッグ グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
できれば、映画館で全集中で観ていただきたい
なんの予備知識もなく、池袋の映画館で「カンバーバッチの、今日からやってますよね❗️」とチケットを購入。
ただ、Netflixの配信前特別上映というと、ホムンクルスでの悪夢というか苦い経験があったので、TCGカードの割引は今回もダメかな、と思ってたのですが、シネリーブルは1,300円で鑑賞できました‼️
誰に向かって言えばいいのかよくわかりませんが、取り敢えず、天晴れ❗️です。
映画のほうも、ニュアンス的には語義相違のような気もしますが、天晴れな出来でした。
そうです、決して晴れやかな気分では終わりません。鑑賞後はむしろ、ゾッとするような寒気、怖気が余韻となって残ります。
大自然を舞台にした…というと普通だったら、この後に続くのは、牧歌的な、とか厳しい自然との共生を通じて、とかの言葉が続くことが多いのですが、終盤のまさかの展開によって、それまでのヒューマンドラマ的要素でほんわかと温まってきた気持ちが、瞬間冷凍させられます。
天晴れな、というのは、この展開から導かれるテーマについての捉え方・解釈が、たぶん十人十色どころか、百者百様なくらいに分かれると思うからです。
・母親からの嫉妬目線
・寅さんとは全然タイプは違うけど(笑)、叔父さんから学ぶことによる人生の拡がり(と思ってたのに!)
・自分のアイデンティティとも言える自分だけの専門的なスキルや嗜好はやっぱり大切
・ジョージが見せるあの時代においては希有とも言える公正さ
ざっくりと思いつくだけでも、色々な視点から見えてくるテーマが盛りだくさんです。他にもさまざまなのです。
〝テーマ〟なんてしゃらくさいこと言ってるようじゃお前はまだまだ半人前だな、そんな小賢しいこと言ってちゃダメだよ❗️と監督に叱られそうな気分です。
でも、この映画は、訳がわからん、と簡単には放っておけないくらい印象に残るし、じゃあ一体なんだったの?というなかなか答えの出ない問いかけがいつまでも心に残る、とんでもない映画でした。
との映画でも顔は同じなのに、表現される人物像はまったく違う。
私の中では、見た目は退屈そうなのに、奥行きも幅も魔法のように伸び縮みする変幻自在な役者さんです。
こんばんは❗️
美紅さん、これは是非ご覧になってください。もしかしたら、ハマらないリスクもありますが、皮を舐めしたりするあの時代ならではの色々な情景や風景が、日常とは違う別世界へ連れて行ってくれるので、それだけでも見た甲斐があった、と思っていただけるのではないかと。
時代背景を考えると色々と先進的な人物像が多かったし、色々と背景に含み過ぎていて、面白いけどわけわからん!と言いたくなる作品でしたw
フィルのそれも微塵も感じさせないところからの、えっ!?でしたしねw
そうなんです!だからグレシャムさんから見なくは!のアドバイス頂き、時系列で見たのは本当に何というかあまりにも素晴らしくて嬉しい。クラリスその後がまたできるんですね。映画館でなくて配信なのが残念ですが。とにかく「羊」見てからいい映画は沢山あっても、5をつけるかどうかはかなり自分の基礎になりました。アメリカの映画もああいうのはいいですね。ヨーロッパの映画の方が自分は好きなんですがなんか自分の中で基準が決まった感じです。ありがとうございます❗️
そうかも!どなたがいらしてたかな?ですね。
映画館で見ることできて嬉しかったです。常に大好き役者が必要な自分にとってCumberbatchなんです、今。なんて繊細な芝居ができる人なんでしょう。