「見応えのある作品」ある男 ぽてちさんの映画レビュー(感想・評価)
見応えのある作品
2018年9月に刊行された平野啓一郎さんの同名小説を原作とする映画。原作は2019年4月に読了済み。
わりとわかりにくい作家さんだが、最近の作品はエンタメ寄りに振れていてだいぶ読みやすくなったと思う。本作は『マチネの終わりに』の次に刊行された作品で、テーマはずばり“愛”だ。
シングルマザーの里枝が再婚した男は誰だったのか。事故で亡くなった元夫の過去を知りたいと願う彼女は、弁護士に調査を依頼するが……。
自分とは何か。人が人を愛することに過去は関係あるのか。そうした疑問の投げかけに、ぼくは答えることができない。
安藤サクラさんが抜群にうまい。冒頭のシーンだけで心を鷲掴みにされた。
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