「けっこうよかった」ある男 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
けっこうよかった
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ミステリアスな物語がとても面白い。前半は安藤サクラ、後半は妻夫木聡が主役になる。結局のところ犯罪者の血縁者は苦しくて、息子が素性を偽って生きるほどつらい思いをするという話で、その娘は果たしてどうなるのか、自分の出生の秘密を知ったら大変なことになるのではないかと心配だ。
僕自身は血縁のない子どもが二人いてとても幸せに過ごしている。なので血縁で苦しい思いをするのがあまりピンと来ない。身近にアル中がいないし、人殺しもいない。そんな安全で恵まれた場所にいるからだろうか。住所を変えて名字が変わってボクシングで活躍していてもバレてしまうものなのだろうか。もし本当にそうならつらい。
妻夫木聡が苦労して調べたのに、安藤サクラは「やっぱり知らなくてもよかった」と語っていたが、知ったからと言ってどうなるわけでもないので、気にしなければいいだけのことでないないだろうか。
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