有り、触れた、未来のレビュー・感想・評価
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有り、触れた、日常がどんなに幸せか
とても感動しました。
有名な俳優さんが沢山出ていますが、主には若手俳優さんの方がとても印象的な役をされていて
監督の俳優界への愛も感じました。
誰にどんな姿に写ろうと、生きているだけで今を一生懸命生きているという事には変わりない。
みんな一生懸命に生きているんだ。
何度も見たい映画でした。
有り 触れた 未来
まず、この映画は一般的な売りを狙って作られたものではありません。コロナ禍で、色んなことが回らなくなって、心をふさぎ込んでしまい、下を向いてしまう人が増えた世界で、自殺を選んでしまう人が増えました。そんな生き辛い中でも、文化人としてなんとかして、死を選ぶ人を減らしたい!という思いで、寄付を募って作られた映画です。そのため、映画とはなんぞや、のうんちく目線で評価をしている方は、ポイントがずれていると思います。
私はご縁があって試写会へ行き、山本監督の熱い思いを直接聞くことができました。
捉え方は色々あると思いますが、一言で、これまで常識とか、世間の目を気にしていたことが捨て去られ、本当に大切なものをもう一度思い出させてくれる作品だと思います。
たくさんのライフが絡み合います。3回見ることをおすすめします。
山本監督、ありがとうございます。
生きることをあきらめないで。 自分のありのままでいいんだと、励まされました。
とても力強い作品でした。突然に日常を奪っていった辛い経験を経て、落ち込んで悲しんで腐って、それでも生きることの意味、生き返ることは何かと強くうったえられます。
幾人もの人生が交錯して、それぞれの葛藤と再生を、痛々しいほどに実直に描いて。
逃げてもいい、立ち止まってもいい、ただ生きていてくれるだけでいい。いつか笑ってくれたらうれしい。見守ってすべてを受け止めてくれるおばあちゃんがいとおしい。
頑張らないで、無理をしないで、ただ周りで見て支えてくれている人は必ずいるから、その優しさを否定しないで。生きることをあきらめないで。
自分のありのままでいいんだと、優しくて力強いメッセージにただただ圧倒されました。
とても大切な時間をいただきました。ありがとうございました。
いい映画だった!唯一の問題は公開館数か
泣けたね〜、嗚咽しそうでした。
いくつかの物語が同時進行で交差します。
メインは3つ?4つかな?
特に父親と娘、おばぁちゃんの話はヤバイ。ある程度ストーリーを予想できる、、、と思っていたけど、予想以上でした。
震災が大きく関わるストーリーですが、単純な不幸話ではなく、とても心が洗われる。
説教じみていないとても良い、特におばぁちゃんの話しは良い。頑張ってって言わないでってのが刺さる。
中学生役の碧山さえさんという女優さんです。とても凄かった。泣くとかいろいろあるけれど、あんな演技されると号泣ですね。
知らなかったので調べると新人さんということ。過去作なし!びっくりです。宮城県出身なので、まさにこの役を演じるための女優さんですね。これからも楽しみです。
桜庭みなみも金澤美穂も素晴らしい。
特にお父さんの北村有起哉は、完全憑依という感じでした。
手塚理美も良かったな(T_T)
それぞれの結末も良かったし、映画全体でもよかった。
唯一難点があるとすれば、公開される劇場の少なさですね。エンドロールによると子供たちに無料鑑賞もあるようなので、震災の語り部と海外公開も期待してしまいます。
これは未来へ続く希望の映画だ、必ず観るべき傑作
今朝、観てきました
あの日から12年、復興はある程度進み一見すると平穏な日常を取り戻したかのように見える被災地の光景。しかし大震災で家族を突然失い、否応なしに心に闇を抱えて生きることになった数多の人々がいる実相を映画は淡々と伝えてゆく
山本透監督はそこで暮らす家族たちの魂の葛藤と再生の過程を透徹した視線で逃げずに真正面から見捉え、切り取り、人間群像として再構成し見事に描き切った
映画会社から資金を得られない中、監督の自殺する若い命を救いたいという迸る熱い思いに賛同し集結した若手俳優たちが製作プロジェクトを自ら結成し、豪華キャストが駆けつけ出演しコロナ禍の中での厳しい製作環境を乗り越えて完成させた自主制作映画です
宣伝費がなく口コミだけが頼りの興行なれど全国公開となっています。ぜひとも映画館へ足を運んで確かめていただきたいです
タイトルに込められた思い
今週末公開作品を確認する中でたまたま目に止まり、たまたま3/11に鑑賞してきました。馴染みの映画館では一日1回の上映で、本編上映開始時刻は14:46頃。いやでもあの日の記憶が蘇ってきました。あれから12年、もうそんなに経ったのかという思いと、それなのに町は…、人々の心は…という複雑な思いでスクリーンを見つめていました。
内容は、10年前にバンド仲間を交通事故で失った佐々木愛実と震災で家族を失った女子中学生・里見結莉を中心に、演劇にかける愛実の友達、結莉の担任でもある愛実の婚約者、ボクシングに打ち込むその兄、ガンと戦う愛実の母、酒浸りの結莉の父、家族を温かく見守る結莉の祖母など、さまざまな人が命と向き合い、生きることと向き合う姿を描く群像劇です。ただ、多くの登場人物に相関がありながらも物語的には深くリンクしないので、少々とっ散らかった印象を受けないでもないです。
本作は、東日本大震災後の町を舞台にしながらも、被災者やその家族だけを描いてないところに、大きなテーマがあるように思います。本作は復興支援ではなく、あの日をきっかけに命の大切さ、生きることのすばらしさや大変さをもう一度しっかり噛みしめようと訴えている作品なのだと思います。
交通事故、病気、自然災害、自殺など、人の命はさまざま形で失われます。一方で、人は生きるために動物の命を奪います。こう考えると、今生きている私たちは、別の命に支えられて偶然生きているだけなのかもしれません。それでも、生きていれば喜びや幸せを感じられるし、生きているだけで悲しみや苦しみを味わうこともあります。そして、ともすればそんな日常はありふれたつまらないことの連続のように感じるかもしれません。しかし、それは生きているからこそ目の前に有って触れることができる現在であり、亡くなれば触れることのできなかった未来なのです。本作のタイトルには、そんな思いが込められているのではないでしょうか。
ラストで描かれる、勇壮な太鼓の演奏をバックに、宮城の人たちに見守られて、青空を泳ぐ無数の青い鯉のぼりが印象的でした。みんなで手を取り合って力強く生きていこうと、エールを送られたような気がしました。
キャストは、桜庭ななみさん、北村有起哉さん、手塚理美さん、仙道敦子さん、杉本哲太さんとなかなかの顔ぶれです。中でも圧巻だったのは、家族の心を丸ごと受け入れる愛情あふれる祖母役の手塚理美さんと、自分の存在を否定したくなるほど悩み苦しむ結莉役の碧山さえさんで、涙を誘うすばらしい演技でした。
生きることや立ち上がることへのメッセージ
傷ついた人々が少しずつ再生して行く物語。
劇中は震災後およそ10年が経過している設定。震災により心に傷を抱えた家族によって、震災当時物心ついていない世代にも繰り返し傷がついていくことを描いた点が、現在のリアルを捉えていて目を惹かれた。
魂と魂の繋がり 生きるとは 魂の凱歌
宮城県オールロケによる
山本透監督 そしてアンチェインイレブンによる
宮城県を舞台にした自主制作作品である。
いくつもの物語が重なり合い生きるとは そして誰かを思い遣り支え合うこと 生きるって素敵なんだよ
不器用だっていいじゃない 色んなキモチを作品からメッセージ伝わって来ます。
二度鑑賞しましたが監督そしてキャスト陣に泣かされました
ココロ洗われました
沢山今の皆さんに観てほしい 全国の皆さんに
命を繋ぐリレー、心臓の鼓動が鳴り響く力作
10年前に震災にあり、大事な家族を失った
宮城県の人達、酒に溺れながら自堕落な
生活をしていた父親、母親と兄、祖父を
亡くして心の傷が癒えない中学生の娘
事故で亡くなったバンドマンの彼の悲しい過去を消し去ることが出来ない女性
心情に寄り添いながら支える先生役の青年
ボクシングに熱い情熱を注いできた兄貴の
沸き上がるような闘志
病気になっても娘の愛実の幸せな姿を1秒でも長く見届けたかった母親の深い愛情が描かれていました。
私も死ねば良かったの??
情熱の込もった演劇をの舞台に堂々と立つ
髪色を染めた男女たち。
水面に昇る朝日、朝焼けの海
真っ青な空に泳ぐ大勢の鯉のぼり
太鼓の音が鳴り響くと共に、新しい一歩を力強く歩み出す自分がいました。
劇中に出たチョコみたいに甘いイチゴオレは
淡い青春の味をイメージしました。
チョコっと甘い
東日本大震災で家族を亡くした一家と、同じ年に交通事故で彼氏を亡くした女性の10年後の話。
震災で妻と長男と父親を亡くし酒に溺れる男と、そんな父親と祖母と暮らし笑顔をなくしたJC、そして中学校の先生と婚約しているかつて交通事故で彼氏を亡くした幼稚園の先生。
その他取り巻く人物が絡み合う、悲しみを背負った人や、その人達と寄り添う人を描いた群像劇。
自分だったら…と登場人物に厳しい感情を抱く部分もあるけれど、頭では理解できても当事者にしか解らない思いや苦しみや悲しみもあるのだろうなと…ばあちゃんにはいちいち気づかされるは泣かされるは。
ラストも、ピースと太鼓のリズムが合っていて心地良いし、とても良い作品だった。
アングラ劇団は狙い過ぎじゃないっすかね。
何度も何度も溢れてくる
ストレートに心に響く
あるシーンで、一気に実体験が蘇ってきてギャン泣き。
それからは、もうずっと泣きながら見ていました。
コロナ禍に自ら命を絶ってしまった人たち…これ以上そんなことが起こらないよう、命をくい止める為に映画の力を信じて作られた作品です。
「誰一人取りこぼさない!」という思いがひしひしと伝わる群像劇で、きっと登場人物の誰かしらに感情移入できるはず。
自分一人の為に生きていると、自分自身に生きている価値が見出せなくなった時、生きる意味が無くなってしまう。
でも、“生きがい”って自分の外側にも見出せるはず。
少し目線を広げれば、そこには自分以外の人たちがいる。
「誰かと共に生きる」にシフトすれば、命は自分だけのものではなくなる。
この映画を見てとくに新鮮に感じたのは「誰かと共に生きる」=「誰かの役に立つ」ではないところ。
“役に立つ”だなんて大仰で志しの高いものでなくて良い。
「応援する」とか「見守る」ことが生きがいでも良いし、生きがい自体がどんどん変わっていっても良い。
(推し活って確実に日々を豊かにしてくれますよね。依存しすぎは良くないですが。)
クライマックスの高揚感!!
たとえ遠く離れていても、たとえツールが違っていても、今この瞬間も世界のどこかで芸術は観客の心に語りかけ、観客の心は動き出す。
コロナで封じ込められていた芸術のパワーが蘇った感覚に包まれました。
コロナ禍に途切れてしまったコミニュケーションを取り戻す。
エンドロールがまた胸熱。
人と人との繋がりの大切さを訴える映画だけれども、そもそも映画は1人では作れない。
多くの人が関わってこの映画が作られた。
この映画を作ることで新たに生まれた人と人の繋がりに感動しました。
そして、観客がいないと映画は成り立たない!(←ここ大事)
形の無い芸術を完成させるのは観客。
同じ映画を観ていても、響き方は人それぞれ。10人いれば10本の映画が生まれる。
自分だけの映画を完成させる為に、私は生きている。
ま。そんな生きがいがあっても良いよね。
おもちゃ箱をひっくり返したような
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