「"見て見ぬふりをしてきた"世界にどう向き合うべきか」人と仕事 015🎬さんの映画レビュー(感想・評価)
"見て見ぬふりをしてきた"世界にどう向き合うべきか
パッと思い出せる限りのこの映画で取り上げられたお仕事↓
保育士、介護士、バスケ選手、モデル(でシングルマザー)、農家、児童相談所職員、ホスト、風俗嬢、空き缶拾い、児童養護施設職員(と施設で暮らす子ども)、学生、元スタイリスト志望のフリーター、俳優
どちらかと言えば、コロナ禍以前も立ち位置や収入的に安定していない、もしくは世間の矢面に立たされやすい職業にスポットが当てられている。
一見して、コロナの蔓延によって浮かび上がってきた問題と思いきや、実はコロナ流行以前からこの問題は存在していた。
困窮する母子家庭。両親の不和から家を逃げ出さざるを得なくなった子ども。路頭に迷うリスクを回避するため、夜の世界に居場所を求める人。
私達、大多数の人間が"見て見ぬふりをしてきた"社会問題が、コロナによってより明確化された。
この映画が訴えようとしてるのは、コロナによって変わった世界の話ではなく、何故、シングルマザーは困窮状態に陥りやすいのか、何故、児童養護施設の出身者は3年も経たずに離職してしまうのか_を、みんなで考えるべき、ということなのではないか。
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