ブルーサーマルのレビュー・感想・評価
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ダイジェスト?
作品に対する知識無く、Amazonで適当に検索していての視聴。
グライダー競技に対するルール説明もろくに無く、キャラの人間関係とかも殆ど説明無い。
いつもチラチラ視界に入るキャノピーに貼られた赤いヒモさえ説明が無い。
これはテレビシリーズのダイジェスト版なのかと思ってググったら原作の漫画が有って、それを映画化との事。多分、原作ではちゃんと描写されていると思うんだが。
一番分からないのが、倉持の乗っていたグライダーが落ちた。本人は見つかってない。が、最後に主人公の乗っていたグライダーを見て、飛行場?に駆けつけて再会・・・・グライダーが落ちて生きてたの?なんで今まで(かなり日数空いてる)出て来なかった?
何故何故だらけで終了
簡単にグライダーの飛行士に慣れそうなので一度は飛んでみよう♥
・グライダーの競技って何を競うのか?
・そうなのかもしれないが、体力の必要なスポーツなのだろうか?
・国公立大学ではないので、それは良いが、経費は誰が払っているのだろうか?
・パイロットになる適切な能力とはいったいどこにあるのか?
・大学は四年間で、この資格をその間で取れるような付け焼き刃で取得出来る資格、能力なのだろうか?
・倉持先輩は最初から大学に行かずにそれに専念すれば良いのではないか?
・この若者たちは何を目的に生きているのだろうか?
・何が楽しくてこんな話を見たり、読んだりしているのか?
・どこかの大学見たいな薬●やハラ●メントの問題は無いのか?
・グライダーは燃費のかからないクリーンな飛行機と言うが、ラインを牽引するエンジンはディーゼルエンジンである。
・単純にサーマルをつかむ快感を知りたいなら、パラグライダーにタンデムで乗れば良い。
・私の近親者が別の方法でサーマルをつかんでいたが、学歴は必要としなかった。本当にやりたいなら、大学へ行く事はリスクになる
・但し、我が親父が一度乗った事があるらしく、乗った事を自慢していた。
・だから、僕はグライダーにはコンプレックスを持っていた。
・アニメーションである必要性があるのか?
とまぁ色々あるが、一番の問題は
・こいつ等、いつ勉強しているのか?
・大学へ行って何になりたいのか?
悪かないけど
さわやか青春! でもない内容だった
いろいろヘビーな設定があるがゆえ
さりながら説明があまりない 原作をご存知なレビュアーが指摘してるのでしょうが
なんかこうポンポン話が進んで早送りかダイジェスト版みたいなかんじも
主人公と姉の関係性もなんでそんなに妹を煙たがるのという感じだし
小野大輔演じるOBは途中から杖使ってるところをみるに脚が若干不自由みたいだがその説明もない 部にいたときになんらかのけがをしたのかなと逆に気になった
それに部長の母親はなんの病で入院していてなぜ亡くなったか、なんの病気だったのかもまるでわからない
映画としてあまりうまくいってるとは思えないんだがつまらなくはなかったのでよいかなと ただ印象に残らなそうね
まるで話題になってなかった、知る限りでは でもこのアニメ映画戦国時代みたいに
うじゃうじゃつくられ公開される現在
この内容じゃしゃーないわなあ
掘り出し物をひさびさに見つけたかと思ったけどな 悪くはないけどね 特筆することもあまりない
主人公がもっと超絶可愛ければまた違った評価やったかな
結局は美少女かよ(笑) でも重要な要素ではありますよ
そもそもわたしは高所恐怖症というかとにかく飛行機ダメなのでわっかんないんだよな、こういう世界?こういうことへのあこがれというかね
あと、これアニメでやる必要あるのかなと思ったりもした まあ、実写じゃ金かかってしょうがないだろうけど
声
空を飛んでいるときの描写が気持ちいい。あと、堀田真由さんの声の演技に驚いた。声優さんと共演しても浮かないし、セリフ以外の音の入れ方も上手。すごく研究したのか、カンがいいのか。長崎弁もかわいかった。
もちろん、声優さんたちもさすが。声のことばっかり言ってるけど、地上と機上は声で通信するので、このアニメは声の果たす役割が他の作品より大きい。ポイント通過や高度を知らせる声で、地上の仲間やライバル校の面々がざわついたりするし、最後も声が先に再会するし。キャストのファンは堪能できそう。
主人公のたまきもチートだけど感じが悪くない。むしろ彼女に学びたくなる。たまきは入部してすぐ、体験飛行の楽しさを忘れられなくて、先輩と一緒にまた飛びたいと申し込み、「そういうの嫌いじゃない」とか言われて希望は叶う。順番待ちをしている部員たちがいるのでマナー違反ではあるけど。で、その後どんどん、優れた空間認識能力やなんかの天賦の才を生かして部のエースになっていく。
新しくどこかに行ったり何らかのコミュニティに属すると、まずはそこのルールやしきたりを探って把握して、そこから逸脱しないように行動するのが一般的な日本人の態度だと思う。でも、それでスポイルされる才能もあるだろうし、情熱が枯れていくかもしれない。不満をためこみながらの活動になってしまうかもしれない。それぐらいなら、人を傷つけたり、法に違反したりしない限りは、やりたいことはやりたいと言っていいのかも。
ちょっとよく分からん恋愛模様のほうはスルーしつつ、そんなこと思ってた。
テンプレ設定とマイナースポーツ
最初の方はえらく急いでいる映画だなと感じた
さらに色々既視感あるテンプレ設定が満載でうんざりしていたがグライダーで空を飛んでから新人戦あたりまではそれなりに見れた。
また、空の描写が綺麗なのでグライダーの魅力がとても伝わってきたのも良い。
ただ、新人戦以降はかなり急展開が続いてあれよあれよという間に終わってしまった。
かなり消化不良な所がたくさんあったのだが、原作もかなり急いだ展開だったようなので致し方ないかと思う一方、原作の急いでる部分をうまい具合に補完して1クールのアニメとして作っても良かったのではないかと思う。
とても良いわけでもないが寝るほどつまらなくもないそんな佳作
非常に良くできた青春部活映画
評判が良かったので鑑賞。予告編すら観てないので事前知識は全くありませんでした。
本作って全然広告見掛けなかったんですけど、広告に金掛けてないんでしょうか。結構面白い作品なのにもったいないですね。
結論ですが、非常に面白かったです。
グライダーを操りチェックポイントを回るタイムを競う「航空部」という聞き馴染みのない部活動を描いた部活ものの映画ですが、これがめちゃくちゃアツくてカッコイイ。ほとんどの人が馴染みのない珍しい部活動が題材なので、完全にグライダーについての知識が無い人に向けた脚本になっているのがありがたいですね。私はスポーツ全般に疎くて知識が無さ過ぎるんですが、例えば野球やサッカーのようなメジャーなスポーツを題材にした作品は、専門用語を「当然ご存知ですよね?」と言わんばかりに何の説明もなく登場させるので正直苦手なんです。本作に関しては全くそんなことなくて細かいところまでしっかり説明してくれるので、知識ゼロでもしっかり楽しめる作品になっていました。
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キラキラしたキャンパスライフに憧れを抱いて青凪大学に入学した都留たまき(堀田真由)は、ちょっとした事故で航空部のグライダーを破損させてしまい、弁償するために航空部に雑用係として入部することになった。嫌々ながら航空部の仕事をしていたたまきだったが、航空部主将の倉持(島崎信長)に乗せられてグライダーで空を飛んだことをきっかけに、一面に広がる空の美しさに魅せられていく。
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本作の主人公である都留たまきを演じたのは、声優初挑戦のモデルの堀田真由さんです。最近のオリジナルアニメ映画はメインキャラクターに俳優さんやタレントを起用しているパターンが多くて、作品によっては映画鑑賞のノイズになってしまうほどに微妙な演技をする方もいらっしゃるんですが、本作の堀田さんの演技は全く違和感が無く素晴らしかったと思います。お世辞抜きで上手かったです。鑑賞後にキャストを調べるまでは完全にプロの声優さんだと思ってました。
脇を固める声優さんも人気と実力を兼ね備えた錚々たる面々で、声の演技に関しては抜群の安定感です。私の大好きなアニメ『あの夏で待ってる』で主人公・霧島海人を演じた島崎信長さんや、ライブに足を運ぶくらい大好きな『アイドルマスターSideM』で舞田類を演じている榎木淳弥さん。それ以外にも、台詞量の少ないキャラクターに至るまでしっかり実力派で固めていますね。テレビアニメからの映画化ならまだしも、本作のようなアニメ映画ではここまで声優を揃えているのはかなり珍しい気がします。
ストーリーに関しても非常に面白く、「ひょんなことから部活に入った主人公がどんどんとその部活の面白さに目覚めていき、隠れた才能も発揮して八面六臂の大活躍」という部活モノのテンプレというか王道の展開ですので、そりゃ盛り上がりますし面白いです。
先述の通り、「グライダー」というあまり馴染みのない部活動を題材にしてるため、素人にも分かりやすい解説が入ります。そのおかげで知識がなくても楽しめる作品になっていますね。パンフレットには実際にグライダー競技を行なっている方によるガチ解説が掲載されているのでめちゃくちゃ読み応えがあります。グライダー競技は上空から見渡す一面の青空の映像が非常に美しいので、映画館の大画面で鑑賞した際には一面に広がる青空を観客も体感することができ、漫画を劇場アニメ化した意義もしっかりと感じられます。
「たまきの同期たちがキャラ立ちしている割に出番が無くて勿体ない」というレビューをされている方もいらっしゃいますが、そればっかりは尺の都合で仕方なかったんじゃないかとも思います。出番が少ないからといって登場させなかったら、それはそれで原作ファンから不満が噴出するでしょうし。出番の少ない同期のキャラクターたちにも若手実力派声優が起用されているので、願わくばこの劇場アニメで人気が出て、1クールのテレビアニメになってしっかり彼らの活躍が描かれてくれればいいですね。
ただ、ラストシーンだけは私は気に入りません。
本作のラストは、ドイツで行方不明になった倉持を探すためにたまきが朝比奈に頼みこんでドイツへ向かい、ドイツの空を広い範囲で飛行し、行方不明だと思われていた倉持がたまきの乗るグライダーを見掛けたことで飛行場に姿を現す。もう会えないかと思われていた憧れの先輩との再会という感動のシーンです。
ただ、結局これって倉持さんは何してたんですかね。倉持の乗るグライダーが墜落して行方不明になっていて現地の警察が捜索してるとか「まだ死体は見つかってない」「死んだって決まったわけじゃないじゃないですか!」という倉持の死を匂わせるような台詞もありました。私はてっきりドイツでの生活から逃げ出したくて、墜落を偽装して失踪したのかと思っていましたが、全然隠れてもいないし逃げてもないし普通に私服で街歩いてる。「憧れの先輩との再会」による感動よりも「色んな人に心配と迷惑かけてどこで何やってたんだ」っていう疑問の方が圧倒的に強くて全然感動できなかったですね。
調べてみると、やっぱり原作は倉持はグライダー事故によって死亡した(かもしれない)という展開で、倉持が出てきて感動の再会する展開は映画オリジナルらしいですね。これに関しては完全に原作改悪です。原作通り倉持の生死は不明のまま、グライダーでドイツの空を飛ぶたまきが「これが倉持さんが見た景色か…」って言ってエンディングを迎えた方が100倍良かったと思います。
ただ、ラストの不満点が些細な問題に感じるくらい全体的には楽しめましたので良い映画だったと思います。オススメです。
面白かった
僕の個人的な好みの傾向として、ここ数年は若者の青春、みたいなのに感動します。
グッバイ、ドン・グリーズ!を観に行った時にブルーサーマルの予告が流れていて、面白そうだったので観に行きました。
面白かった。
映画を観てから、「よし、文庫版を買おう」と思ったら、原作はコミックなんですね。
原作を知らないので先輩のお母さんはなぜ入院していて死んじゃったのか、とか、いろいろお金を出してた杖のお兄さんは嫌な人っぽく見せかけておいて、電話で憎まれ役が必要だとかなんとか言っていたり実は良い人?どっちなの、この人?とか。
色々疑問に感じました。
映画だと時間の都合でお話の一部を切り抜いたり、細かい設定や小さな出来事を省略したりっていうのがよくあるので、映画で気に入ったら原作を読みたくなります。
で、原作が文庫1冊か2冊くらいならすぐに買うんだけど、漫画の単行本で巻数がある程度出ていると悩むところです。
映画では最初から才能があってすぐに新人戦で結果を出したり、「努力して強くなった」って感じがしないけれど、原作ならきっと色々あるんでしょう?
とりあえず、主人公の子、かわいい。
ちっちゃくて、明るくて、すぐに方言が出ちゃって、運動部の声出しで男の子に嫌われるのを心配するとかなんだか女の子っぽく感じるし、それでいてすごい才能があって飛行機に乗るのは上手で、約束通りに大会で優勝しちゃったり、先輩を探しにドイツまで行っちゃう行動力とか芯の強さとか。
なんか、僕があと20年若かったら告白せずにはいられないというか、すごくかわいい。
先輩もお姉ちゃんも、主な登場人物が魅力的でとても良かったです。
アニメは「キャラがたって」「絵が動け」ば面白い!
オススメはしませんが、私はハマりました。いろいろとダメなところはあるのですがね、結局自分にとっては、アニメって「キャラがたって、絵が動いて」さえいれば楽しめるんだな〜、と。
ストーリーとか、情景描写とか、声優とか、ってあまり楽しむ要素にはならなくて、キャラと作画がキマっていればアニメは面白い!
とにかくヒロインの「つるたま」こと、都留たまき、が魅力的なんです。キャラがたっていてブレない。ドジっ子で天真爛漫に見えて、空気読める子。生い立ちの影響もあるんでしょうね。人との距離感が抜群に上手いくせに、恋愛はまるでダメ。キャラデザと相まって、とっても愛おしいキャラなんです!
また、テレコムアニメーション制作の絵がよく「動いている」んですね。部員がバラバラと歩いたり走ったり集合するシーンとか、つるたまが、座布団を抱えて、走って、落として、蹴っ飛ばして、走って。このあたりはジブリっぽいですね。
この2項目は100点満点中、1,000点です!もう、それだけで、あとはどんだけ減点でも「面白いアニメ」って言えると思います。
で、ダメ出しは、、、まずストーリー構成が忙しすぎてトンデモ展開ばかり。これは、アニメ化時の問題でもあるけど、どうやら原作もそんな感じらしいですね。
つるたまをガンダムのアムロみたいにニュータイプにするのは良いのだが、だったらその周辺のキャラの成長を示さないと。ガンダムもカイ・シデンやシャアやブライトがアムロに影響され成長する姿に意味がある。
お姉さんは少し「認める」という行為があったが、それは姉→つるたまを認めるではなく、本来はつるたまにコンプレックスを抱いていた自分自身への承認、っ描くのでは?でも、この路線は空知先輩と被るしな〜。
空知先輩もパイロットの話や退部騒動も消化不良。まあメインの倉持もつるたまとの関わりを、どう整理する?
一方で、ストーリー構成を整理しすぎると、あれ?これって「のだめカンタービレ」になってしまわない?って話ですね。留学先がパリとドイツの違いだけ。結局、この方面は行き着くところ「のだめでよくない?」となってしまうので、考えすぎても仕方ないか、、、。
グライダー操縦の良さが伝わらない。漫画原作者はグライダー操縦者らしいが、表現力の問題?サーマルを捕まえた時の感覚を、嘘でよいから「絵」で表現しないとダメですよね。つるたまの「凄さ」を表す表現が乏しいですね。雲や空の美術設定もありきたりかな〜。
ヒロイン声優の堀田真由ね〜。うん、女優さんとしては大好きなので、実写でのご活躍を応援します〜。他の声優陣は安定でしたね。寺田農さんが監督役でしたね〜。ラピュタのムスカ以外での声優は初めて拝聴しました。
ダメ出しの方が多いですが、そんなのを上回るぐらい、このヒロインつるたまは魅力的でしたし、アニメーションの動きが素晴らしい作品です。
面白かった
グライダーという面白い部活をテーマにしていて面白かった
きれいなアニメ映像で青春と恋愛を描き、
疾走感のあるテーマ曲で駆け抜ける
という感じで、王道の素敵さだった
天才がけっこうすんなり活躍しちゃうストーリーで、凡人としては、脇役達の葛藤やドラマ、活躍が少なかったのが少し残念だった
イケメン先輩の苦悩など、描ききれてない部分が多々ありそうだった
原作ではもう少し深いドラマがあるのかも
最高に…ブルーサーマル!!
主人公…たまきが、ある偶然のアクシデントからグライダーと出会います。先輩の倉持…空知らと共に…!
最高に、青春してた映画でした。感情移入できた最高の作品です。キャラクターが生き生きしてました。たまきの声優…堀田真由さんの違和感なかったです。
原作未読
原作未読でグライダー等の知識もなく観てみましたが面白い題材でした。
ストーリーは割と雑な印象で辞めた先輩がしれっと急に戻っていたり、墜落後生死不明になった先輩が普通に無傷で最後に出てきたりと原作を削ったのかわかりませんが疑問に思う所が色々ありました。
Blue Thermal
内容が大学生たちの群像劇×航空部といういかにも爽やかなキャラデザと背景に惹かれましたが、脚本家に様々ななアニメをぶち壊してきた方(良い作品もあるんですが、それすらも霞んでしまうほどの前科持ちなので)なので不安大きめでの鑑賞。
率直な感想と致しまして悪い予感的中といった感じです。ただ、良いところもあったので一概に否定することはできない作品です。
まず褒められる所について。空の描写はなかなか素敵だったと思います。サーマル=上昇気流の表現の仕方は良かったですし、雲の壮大な感じ、青に染まった空の美しさは◎です。
続いて声優陣、本職の方々はもちろんのこと、堀田真由さんがとてもお上手でした。とてもスムーズにセリフが入ってきてノイズが一切混じることなく最後まで鑑賞できました。今後、声優としての仕事も増えていくんだろうなと思うとワクワクします。
しかし悪い点がいかんせん目立っているように思えました。大きい点と致しましては登場人物がやたら多く、そのためかキャラクターをうまく扱えていないと思った次第です。脚本家の方が過去務めたソシャゲ原作のアニメでもあった通り、登場人物が多い割にはその人物の過去や葛藤の伏線は貼るのに回収の仕方は雑だったり、そもそも回収しなかったり、とです。今作も主人公"鶴たまき"と航空部に誘った先輩"倉持潤"と、グライダーを間接的に壊してしまった先輩"空知大介"が大きく目立っており、あとはほぼモブ扱いです。1番ひどいと思ったのはたまきと仲のいい女子たちです。記憶上ですが、登場頻度はかなり高いのに上映中名前を呼ばれていなかったと思います。エンドロールであーそんな名前なんだと思った次第です。あと望田先輩という方も登場するのですが、倉持と望田というなぜ少しこんがらがる苗字の人物を同じ場面に配置したのかがよく分かりませんでした。もっと当たり障りのない苗字でもいいのにな、と。ほんと些細な点なんですけどね。
次に気になったのは主人公補正がすぎるという点です。これは原作にも通じることなので一概に映画の問題とはいえないのですが、主人公が圧倒的天才肌でとんとん拍子に大会の選手に選出されてしまうという展開が何の気無しに行われます。天才肌なのは良いのですが、そこに至るまでのきっかけがあまりにも薄いんです。原作だとバレーボールに熱中しており、大学に入学するために一浪するまでの苦労を要した人物として描かれるのですが、映画ではバッサリカットなので不自然極まりないです。上昇気流を掴むのがうまいと言われても、観ている側にはなんか上がったな程度だったのも残念です。というか他の先輩たちは何でそんなに弱いんだ?問題も少しばかり顔を出してきます。
次にギスギスがすぎるという点です。特にたまきと姉、というか姉がひたすら突っかかってきてそのたびに思わせぶりな悪口を吐いていくので疲れます。終盤、自分が妹のように母に甘えられず、父親の元で完璧な娘を演じないといけないという葛藤でいもうとを毛嫌いしていたというのが明かされますが、それにしても暴言を吐きすぎで不快にも感じてしまいました。ライバルキャラも突っかかってきますし、何なら序盤は空知がグイグイ対立してきていたので、悪い空気はどの場面にも存在していたと思いますが思います。
最後に、終盤の超展開です。ここがこの作品の評価を落としているところかなと思った箇所です。朝比奈という倉持に出資をしてくれていた人物(まずこの人がなぜ怪我を負っているのか、なぜ一個人に投資しているのかは作中ずっと有耶無耶な描かれ方でした)の出た電話から倉持がドイツでの飛行中に墜落したという電話を航空部全員が知り、たまきは特に動揺してしまうという展開に行き着きます。たまきがフライトで逆転優勝を果たした瞬間に、ドイツに連れてってというお前はそもそも海外でフライトできる免許を持っているのか?という疑問に駆られながらも止まらない展開に身を委ねるしか無く、そのままドイツに場面が移って、飛行してルートから外れて倉持を探しに行き、墜落覚悟でフライトするという雑すぎる展開に突入します。ここまででも打ち切り漫画のような雰囲気を漂わせていますが、その飛行を墜落したはずなのになぜか地上で見上げていた倉持がどんだけ現場に近かったのか分からないですが速攻で駆けつけて飛行を中断するように言ってそれに素直に従うという雑に雑を畳み掛けるようでした。もう説明というか背景が何も描かれないので説明不足にも程がありますし、放った設定も回収しないので困惑しか残らないです。倉持に好意を抱いているわけでもないのに、他国までいって助けたいと思うほどの関係性も描かれていませんし、それだったら空知が妙にどきどきするとかの描写もいらんかったなぁと思ってしまいました。
というのが祟り、後半はあまり乗り気になれなかった作品です。文句こそ多くなってしまいましたが、作中の空の美しさ、声優陣、主題歌はとても良かったと思います。こういう作品に当てる脚本家はもっと慎重に選んで欲しいなと思いました。というかこの人に脚本を頼んだんだろう…。そこが1番気になった、そんな映画です。
鑑賞日 2/24(試写会にて)
鑑賞時間 18:30〜20:20
座席 K-15
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