ブルーサーマルのレビュー・感想・評価
全68件中、41~60件目を表示
グライダーを描くのが新鮮でおもしろい
グライダーって、飛行機とかで引っ張られて上空に昇ったら、滑空するだけなのかと思ってたら、サーマルと呼ばれる上昇気流を探すことで、更に上に昇ったり、長時間飛び続けることができることを知った。
今まで知らなかった分野で興味深かったし、映画単作品ではエピソード詰め込み感があって一つ一つが薄かったので、1クールのアニメでも観たいと思った。
登ったことのある八ヶ岳周辺が出てきて、そういえば、飛んでるグライダーをどこかで見たことがあった気もする。
原作も読んでみようかな。
非常に良くできた青春部活映画
評判が良かったので鑑賞。予告編すら観てないので事前知識は全くありませんでした。
本作って全然広告見掛けなかったんですけど、広告に金掛けてないんでしょうか。結構面白い作品なのにもったいないですね。
結論ですが、非常に面白かったです。
グライダーを操りチェックポイントを回るタイムを競う「航空部」という聞き馴染みのない部活動を描いた部活ものの映画ですが、これがめちゃくちゃアツくてカッコイイ。ほとんどの人が馴染みのない珍しい部活動が題材なので、完全にグライダーについての知識が無い人に向けた脚本になっているのがありがたいですね。私はスポーツ全般に疎くて知識が無さ過ぎるんですが、例えば野球やサッカーのようなメジャーなスポーツを題材にした作品は、専門用語を「当然ご存知ですよね?」と言わんばかりに何の説明もなく登場させるので正直苦手なんです。本作に関しては全くそんなことなくて細かいところまでしっかり説明してくれるので、知識ゼロでもしっかり楽しめる作品になっていました。
・・・・・・・
キラキラしたキャンパスライフに憧れを抱いて青凪大学に入学した都留たまき(堀田真由)は、ちょっとした事故で航空部のグライダーを破損させてしまい、弁償するために航空部に雑用係として入部することになった。嫌々ながら航空部の仕事をしていたたまきだったが、航空部主将の倉持(島崎信長)に乗せられてグライダーで空を飛んだことをきっかけに、一面に広がる空の美しさに魅せられていく。
・・・・・・・
本作の主人公である都留たまきを演じたのは、声優初挑戦のモデルの堀田真由さんです。最近のオリジナルアニメ映画はメインキャラクターに俳優さんやタレントを起用しているパターンが多くて、作品によっては映画鑑賞のノイズになってしまうほどに微妙な演技をする方もいらっしゃるんですが、本作の堀田さんの演技は全く違和感が無く素晴らしかったと思います。お世辞抜きで上手かったです。鑑賞後にキャストを調べるまでは完全にプロの声優さんだと思ってました。
脇を固める声優さんも人気と実力を兼ね備えた錚々たる面々で、声の演技に関しては抜群の安定感です。私の大好きなアニメ『あの夏で待ってる』で主人公・霧島海人を演じた島崎信長さんや、ライブに足を運ぶくらい大好きな『アイドルマスターSideM』で舞田類を演じている榎木淳弥さん。それ以外にも、台詞量の少ないキャラクターに至るまでしっかり実力派で固めていますね。テレビアニメからの映画化ならまだしも、本作のようなアニメ映画ではここまで声優を揃えているのはかなり珍しい気がします。
ストーリーに関しても非常に面白く、「ひょんなことから部活に入った主人公がどんどんとその部活の面白さに目覚めていき、隠れた才能も発揮して八面六臂の大活躍」という部活モノのテンプレというか王道の展開ですので、そりゃ盛り上がりますし面白いです。
先述の通り、「グライダー」というあまり馴染みのない部活動を題材にしてるため、素人にも分かりやすい解説が入ります。そのおかげで知識がなくても楽しめる作品になっていますね。パンフレットには実際にグライダー競技を行なっている方によるガチ解説が掲載されているのでめちゃくちゃ読み応えがあります。グライダー競技は上空から見渡す一面の青空の映像が非常に美しいので、映画館の大画面で鑑賞した際には一面に広がる青空を観客も体感することができ、漫画を劇場アニメ化した意義もしっかりと感じられます。
「たまきの同期たちがキャラ立ちしている割に出番が無くて勿体ない」というレビューをされている方もいらっしゃいますが、そればっかりは尺の都合で仕方なかったんじゃないかとも思います。出番が少ないからといって登場させなかったら、それはそれで原作ファンから不満が噴出するでしょうし。出番の少ない同期のキャラクターたちにも若手実力派声優が起用されているので、願わくばこの劇場アニメで人気が出て、1クールのテレビアニメになってしっかり彼らの活躍が描かれてくれればいいですね。
ただ、ラストシーンだけは私は気に入りません。
本作のラストは、ドイツで行方不明になった倉持を探すためにたまきが朝比奈に頼みこんでドイツへ向かい、ドイツの空を広い範囲で飛行し、行方不明だと思われていた倉持がたまきの乗るグライダーを見掛けたことで飛行場に姿を現す。もう会えないかと思われていた憧れの先輩との再会という感動のシーンです。
ただ、結局これって倉持さんは何してたんですかね。倉持の乗るグライダーが墜落して行方不明になっていて現地の警察が捜索してるとか「まだ死体は見つかってない」「死んだって決まったわけじゃないじゃないですか!」という倉持の死を匂わせるような台詞もありました。私はてっきりドイツでの生活から逃げ出したくて、墜落を偽装して失踪したのかと思っていましたが、全然隠れてもいないし逃げてもないし普通に私服で街歩いてる。「憧れの先輩との再会」による感動よりも「色んな人に心配と迷惑かけてどこで何やってたんだ」っていう疑問の方が圧倒的に強くて全然感動できなかったですね。
調べてみると、やっぱり原作は倉持はグライダー事故によって死亡した(かもしれない)という展開で、倉持が出てきて感動の再会する展開は映画オリジナルらしいですね。これに関しては完全に原作改悪です。原作通り倉持の生死は不明のまま、グライダーでドイツの空を飛ぶたまきが「これが倉持さんが見た景色か…」って言ってエンディングを迎えた方が100倍良かったと思います。
ただ、ラストの不満点が些細な問題に感じるくらい全体的には楽しめましたので良い映画だったと思います。オススメです。
面白かった
僕の個人的な好みの傾向として、ここ数年は若者の青春、みたいなのに感動します。
グッバイ、ドン・グリーズ!を観に行った時にブルーサーマルの予告が流れていて、面白そうだったので観に行きました。
面白かった。
映画を観てから、「よし、文庫版を買おう」と思ったら、原作はコミックなんですね。
原作を知らないので先輩のお母さんはなぜ入院していて死んじゃったのか、とか、いろいろお金を出してた杖のお兄さんは嫌な人っぽく見せかけておいて、電話で憎まれ役が必要だとかなんとか言っていたり実は良い人?どっちなの、この人?とか。
色々疑問に感じました。
映画だと時間の都合でお話の一部を切り抜いたり、細かい設定や小さな出来事を省略したりっていうのがよくあるので、映画で気に入ったら原作を読みたくなります。
で、原作が文庫1冊か2冊くらいならすぐに買うんだけど、漫画の単行本で巻数がある程度出ていると悩むところです。
映画では最初から才能があってすぐに新人戦で結果を出したり、「努力して強くなった」って感じがしないけれど、原作ならきっと色々あるんでしょう?
とりあえず、主人公の子、かわいい。
ちっちゃくて、明るくて、すぐに方言が出ちゃって、運動部の声出しで男の子に嫌われるのを心配するとかなんだか女の子っぽく感じるし、それでいてすごい才能があって飛行機に乗るのは上手で、約束通りに大会で優勝しちゃったり、先輩を探しにドイツまで行っちゃう行動力とか芯の強さとか。
なんか、僕があと20年若かったら告白せずにはいられないというか、すごくかわいい。
先輩もお姉ちゃんも、主な登場人物が魅力的でとても良かったです。
アニメ好きなら絶対に観て欲しい傑作!
予告を見た段階ではパッとしないイメージの作品だったので正直全く期待していなかったんですが…。
何これめちゃくちゃ面白いじゃん!!ってのが率直な感想です。何なら普通に1クールアニメとして放送されたら覇権取るんじゃないかってくらい胸が熱くなるスポ根作品でした。
アニメじゃないとできないくらいのテンポの良さと急展開の連続だったため、少しも飽きることなく駆け抜けてったなぁという印象。個人的には全体的にジブリっぽい画風だなと感じたためか馴染みやすく、序盤からユーモア満載の脚本で心をガッチリ掴まれました。堀田真由ちゃんも初演技とは思えないくらいスっと受け入れられる演技で、見事に素朴な少女を演じ切っていたと思います。
アニメ映画は好きでよく観るのですが、近年のアニメ映画の中でもベスト級の傑作でした。是非とも多くの方に、特にアニメ好きの方たちに観て欲しい作品です。
映像の美しさと空間表現が良かったかと─
空とか景色の映像と美しさが素晴らしくて、さらには、ゆったりとした飛行の表現や音などによる空間表現も見事で、見入りました。
正直、細かなルールや仕組みなど分かりませんでしたが、分かりやすいストーリーや展開で、無心でどっぷりと作品に浸ることができます。とはいえ、何かしら予備知識的なものを持っていると一層楽しめるかも─
でも、キャラとか細かな演出は、個人的には好きなものではありませんでした。完全に好みの問題なんでしょうけど、にしても、きっかけづくりとか人間関係のもっていきかたに結構な違和感を感じてしまうのですが・・・
こんな世界もあるのですね
本作品で初めてグライダーの事を知りました。こういった世界もあるのですね。
勉強になりました。
正直大会のルールも良く分からず観ていましたが結構面白かったです。
スクリーンが青一色になるシーンはキレイでした。映画ならではですね。
色々な説明が割愛されており、尺が足りない感が若干ありましたが、原作が読みたくなったのである意味良いできなのかと思いました。
アニメは「キャラがたって」「絵が動け」ば面白い!
オススメはしませんが、私はハマりました。いろいろとダメなところはあるのですがね、結局自分にとっては、アニメって「キャラがたって、絵が動いて」さえいれば楽しめるんだな〜、と。
ストーリーとか、情景描写とか、声優とか、ってあまり楽しむ要素にはならなくて、キャラと作画がキマっていればアニメは面白い!
とにかくヒロインの「つるたま」こと、都留たまき、が魅力的なんです。キャラがたっていてブレない。ドジっ子で天真爛漫に見えて、空気読める子。生い立ちの影響もあるんでしょうね。人との距離感が抜群に上手いくせに、恋愛はまるでダメ。キャラデザと相まって、とっても愛おしいキャラなんです!
また、テレコムアニメーション制作の絵がよく「動いている」んですね。部員がバラバラと歩いたり走ったり集合するシーンとか、つるたまが、座布団を抱えて、走って、落として、蹴っ飛ばして、走って。このあたりはジブリっぽいですね。
この2項目は100点満点中、1,000点です!もう、それだけで、あとはどんだけ減点でも「面白いアニメ」って言えると思います。
で、ダメ出しは、、、まずストーリー構成が忙しすぎてトンデモ展開ばかり。これは、アニメ化時の問題でもあるけど、どうやら原作もそんな感じらしいですね。
つるたまをガンダムのアムロみたいにニュータイプにするのは良いのだが、だったらその周辺のキャラの成長を示さないと。ガンダムもカイ・シデンやシャアやブライトがアムロに影響され成長する姿に意味がある。
お姉さんは少し「認める」という行為があったが、それは姉→つるたまを認めるではなく、本来はつるたまにコンプレックスを抱いていた自分自身への承認、っ描くのでは?でも、この路線は空知先輩と被るしな〜。
空知先輩もパイロットの話や退部騒動も消化不良。まあメインの倉持もつるたまとの関わりを、どう整理する?
一方で、ストーリー構成を整理しすぎると、あれ?これって「のだめカンタービレ」になってしまわない?って話ですね。留学先がパリとドイツの違いだけ。結局、この方面は行き着くところ「のだめでよくない?」となってしまうので、考えすぎても仕方ないか、、、。
グライダー操縦の良さが伝わらない。漫画原作者はグライダー操縦者らしいが、表現力の問題?サーマルを捕まえた時の感覚を、嘘でよいから「絵」で表現しないとダメですよね。つるたまの「凄さ」を表す表現が乏しいですね。雲や空の美術設定もありきたりかな〜。
ヒロイン声優の堀田真由ね〜。うん、女優さんとしては大好きなので、実写でのご活躍を応援します〜。他の声優陣は安定でしたね。寺田農さんが監督役でしたね〜。ラピュタのムスカ以外での声優は初めて拝聴しました。
ダメ出しの方が多いですが、そんなのを上回るぐらい、このヒロインつるたまは魅力的でしたし、アニメーションの動きが素晴らしい作品です。
面白かった
グライダーという面白い部活をテーマにしていて面白かった
きれいなアニメ映像で青春と恋愛を描き、
疾走感のあるテーマ曲で駆け抜ける
という感じで、王道の素敵さだった
天才がけっこうすんなり活躍しちゃうストーリーで、凡人としては、脇役達の葛藤やドラマ、活躍が少なかったのが少し残念だった
イケメン先輩の苦悩など、描ききれてない部分が多々ありそうだった
原作ではもう少し深いドラマがあるのかも
バランスがいい
2022年劇場鑑賞60本目。
お仕事紹介ムービーじゃないですけど、自分の知らない世界を教えてくれる映画が大好きで、今回は鳥人間コンテストでも空軍でもなく、航空部というグライダーで決められたコースのスピードを競う競技を紹介してくれました。
知らなかったですね、飛行機なんて自分で飛ぶものばかりだと思っていました。
そういった競技の部分と、人間ドラマのバランスが丁度よく、最後まで興味深く観ることができました。もうちょっと航空部についてのエピソード見たかったなとは思いましたが。
声優の堀田真由も良かった。
長崎から上京し青凪大学に入学した都留たまきは、キラキラした大学生活を夢みて、どのサークルに入ろうか探していた。テニスの体験をしていた際、球を大きく打ってグライダーを傷つけてしまい、弁償するため体育会系航空部に雑用係として入部することになってしまった。仕方なく部活に参加するたまきだったが、主将・倉持が操縦するグライダーで初めて飛び立ち、空の美しさに魅了されてしまった。一方で、倉持はたまきのグライダーにおける空間認識や風を掴む才能を見出し、自分の後継者にしようと考えた。さてどうなる、という話。
まず、主人公たまき役で声優に初挑戦の堀田真由が良かった。長崎弁がうまいのかどうかはわからないが、役と声が調和してて、本職の女優だけでなく声優でもいけるんじゃないかと思えた。
グライダーの技術的な内容を含むストーリーも興味深かったし、先輩とのほのかな恋も有り、姉妹の葛藤もありで、見応えあった。
空から見た美しい風景も良かった。特に長野の山々は素晴らしかった。
SHE’Sの曲も作品に合ってた。
突如やや理系的なお話も出てきますが、今週は本命枠。
今年62本目(合計335本目/今月(2022年3月度)4本目)。
-----
「あんさんぶるスターズ!! Road to Show!!」もこの前に見ていますが、この映画のレビューの需要はおよそないと思うので飛ばします。
-----
さて、こちらの作品。こちらはアニメですが、こちらも原作ありということは私も初めてしったところです(エンディングクレジットにて)。
他の方も書かれている通り、元ネタありという前提で、単品の映画作品に仕上げたと思えるフシがあるため、実に多数の話題(恋愛ものから外国の話、さらに突如物理の話をするなど)が出るわりに、どれも中途半端になってしまっているのは、これはもう確かです。
2020年ごろならまだしも、現在であればコロナ事情を考慮して、わかりにくいのなら前半後半に分けるなど、もう少し配慮はあって良かったのでは…と思えます。
このため、「ストーリーとしてはわかるが、どれもこれも中途半端で描ききれていないという不満が生じる」点は理解できます。もっとも、だからといってさらに2時間足すと見切れなくなる(他の映画との兼ね合いで)のも確かで、どこを引くのかというのはわかりにくいです。
さらに、突然物理(力学)の話をしたり、数学(三角比)の話をしたり、やや理系的な話題が多いです(数式など出ないだけで、普通に三角形など登場して飛行距離がこう延びるだの何だのという話は出てくる)。レベル的には高校物理・数学程度(高校2年・理系程度)ですが、何せ突如出てくるので、文系の方にはわかりにくいかなぁ…と思える点もなきにしもあらず、というところです。
-----------------------------------------------------
(減点0.1) 主人公の女の子は長崎出身という設定です。そのため、序盤は長崎弁がどんどん登場する(まだ、長崎空港にいるころの話)部分も、いわゆる回想シーンなどありますが、聞き取りきれない部分もあります(単純に早すぎ)。ただ、原作ありである以上、あることないこと言えないし、同じ日本語の方言である以上、多少わからなくても前後関係から埋めることは「一応」可能です。
(減点0.2) 「サーマル」の説明がやや不足しているかな…と思えます。飛行機と違い、グライダーが高度をあげる方法はいくつかありますが、そのうちの一つが「サーマル」ですが、本来は「熱上昇気流」で、他の方法もあるので、それらにも触れた上で「サーマル」に触れないと、「この方法しかないの?」という勘違いが生じそうです。
※ もっとも、一番有名でよく知られるのが「サーマル」です。これは、太陽が地球を照らすと、暖められた大気の密度が小さくなる(=軽くなる)という現象によります。地表を照らすと、その地表から上側へ、大気の流れが発生します(軽いものは浮きますよね)。このことが「サーマル」の原理です。なお、「「熱」上昇気流」と一般的に訳しますが、「熱」である点がポイントで、今、このご時世で映画館内に入るときに、発熱チェックに使われている「サーモグラフィ」と語源を同じくします(thermal「熱上昇気流」の therm- の類の単語は「熱」を意味する語です)。
ほか、マイナーなものですが(映画内では一切登場しない)、風が山岳の斜面にぶつかることでの大気の持ち上がり現象(リッジリフト)などもあります。
(減点0.1) グライダーに乗るのには免許が必要ですが(このことは作内でも触れられる)、練習会場などは選ばれています。裏を言えば、免許を持っていればどこでも乗れるわけではありません。例えば、大阪市や東京都のような都会を飛ぶことはできません。発着陸についても航空法による規制がかかっているからです(グライダーを管轄するのは、国土交通省)。
ただ、このことも常識扱いされると思うし、実際問題、このアニメ映画を見て「帰りにグライダーを買おうか」という人はほとんどいないと思うので(上記通り、飛ばすだけでも免許が必要)、「行政法規の説明が抜けている」という点はこの程度です。
(減点なし/参考) 作内で、「ある国」に旅行する人が登場するのですが…。「この国」は、グライダーという文化にとっては欠かすことができない国です(グライダーは日本発祥ではない)。この点も説明が不足しており(上述通り、原作ありという事情ではあることないことは書けない)、「なぜ、あの国でもその国でもない、「その国」なの?」という点が、ややわかりにくいです(よって「ある国」に行くことの重要さが何なのか、わかりにくい)。
この映画内で出てくる「ある国」は、グライダー文化では欠かすことができない国です(グライダー用語の一部も「この国」の言語が使われることがあるし、そもそも、グライダーの生産・保有も、大半は「この国」で行われている)
-----------------------------------------------------
惜しい
主要なキャラクターの1人1人がとても魅力的であっただけに、それらを生かしきれなかった惜しい映画だなと思いました。この映画に入り込めなかった原因を考えたところ、3つありました。まず1つ目が、グライダーの大会はどのようにしたら勝利なのかについて一切の説明がなかったことです。これにより勝った際に、えっ?今何ができたから勝てたん?と頭に浮かび、映画の流れに入り込めませんでした。2つ目が、主人公がグライダーを練習するシーンがほとんどなかったことです。着実に上手くなっていくのではなく、いつの間にか大会で準優勝できるほどの実力が身についており、おかしいだろと思ってしまいました。3つ目は、やはりストーリーを詰め込みすぎたところだと思います。最後の駆け足の展開は流石に強引すぎると思いました。ただ、全体的に見ると、グライダーに乗っている時の描写などはとても素晴らしく、実際に乗っているような感覚になれました。また、主人公の明るさにつられ、僕自身も明るい気持ちになれた映画でした。
最高に…ブルーサーマル!!
主人公…たまきが、ある偶然のアクシデントからグライダーと出会います。先輩の倉持…空知らと共に…!
最高に、青春してた映画でした。感情移入できた最高の作品です。キャラクターが生き生きしてました。たまきの声優…堀田真由さんの違和感なかったです。
あの美しさや景色をここまで表現できるとは・・
グライダー経験者です。
超マイナー競技なので、漫画化されただけで、すごくうれしくしていたところに、映画化という情報が入ってきて、初日に見に行きました。
「大空の巨大な空気の動き」と「それを利用しようとする小さなソアラ(=今回登場するグライダーたちのカテゴリー名です)たちの意思をもった動き」、「突き抜けた高度での見晴らしや低空での地上の情報量の多い景色の美しさ」などは、ソアラ乗りたちだけのもので、皆に見せたいのだけど、共有しがたい景色、理解して欲しいけど不可能な景色、と考えていました。
この映画では、私が、かねてから経験していない人たちに、是非見てほしいと思う美しい景色が非常に良く表現できていて、とても驚きました。
グライダーの動画はそれなりにありますが、アニメーション作品はほとんどみたことがなかったので、今回の映像の美しさと相まって、アニメーション表現との親和性の高さを初めて認識しました。
特に好きなシーンは,主人公の初飛行のところで、あの強烈な加速と独特の振動や浮き上がる瞬間、主人公の表情、上空に上がってからの地上の見え方などが自分の時と重なり、「ああ、この通りだ!」と懐かしく思いおこせました。
レリーズ装着動作やピストでの人の動きなど、丁寧に取材されていて、好感が持てました。
着陸のシーンは、おそらくアニメでは非常に難しい表現だと思いますが、何度も違う角度で、丁寧描かれていて、あの緊張感をはっきりと伝える良い演出だったと感じています。
いろいろ詰め込みすぎという感想で目にしますが、大空や飛翔の美しさも詰め込みまくっていますので、非常にお得な一本と思います。
確かに、これを見せられたら、もっとみたいので時間のとれるテレビアニメ化して欲しいと考えてしまいます。
強いて注文らしいことをいうとすれば、もっとたくさんのソアラをたくさん出して欲しかった。
SZD55(←主役機DISCUSのライバルといえばこれ)、B-4、Ka-6e、 Astir、Nimbus、ASW20・・・彼らのアニメーションも是非みたいと妄想してしまいます。
先にも書きましたが、経験者故に、このジャンル(?)に甘いのはご容赦ください。
観客を惹きつけているのに、もったいない!
航空部・・・そういえば私の卒業した大学もそれがありまして、入部説明を聞いたまでは良かったですが猛烈に高い部費(笑)に言及した途端、サラッと諦めてしまった苦い?経験がございます。
そんな私を含めてグライダーが競技としてかなり昔から成立し愛好者も全世界に沢山いらっしゃるという事実(たぶん)を、この映画で初めて知った方は沢山いらっしゃったのではないでしょうか。
そんなにわかにとっては、大変素晴らしい映像体験でした!
美しい空と雲、グライダーの細かな挙動と機体の軋み、計器の動き、それにシンクロしたキャラクターの動作、感情表現などなど・・・特に地上の背景は非常に細かく描き込まれていて感動いたしました。
もうこのフライトだけ30分くらい尺を取って追体験し、青空の中を上昇気流に乗ってゲロまみれになったって良い気分でしたよ(笑)。
ただ、競技については速さを競うのか、高さを競うのか、正確性が問われるのか、チームの独自の作戦はあるのかとか・・・そこらへんが初心者には非常に分かりづらく、なんでいきなり競技相手と交信すんの??など、ちょっと説明不足でポカンでした。
そして鑑賞者が皆、うまいことグライダー競技の魅力に引き込まれているのに、主人公の成長の経過があまり示されず、生まれながらの高い素質、鋭い感覚だけで上手くやってます、そしてできました!・・・えっなんで、みたいな印象になってしまったのはむしろマイナスでした。
シナリオに関しても、終始主人公の人柄の良さ、魅力に助けられる形でそこまで辻褄が合わないってことでもないですが、最後まで名前が分からない同級生などがモブキャラ化してしまったり、家族の話が唐突だったり、エピソードの繋げ方がちょっと雑かな、詰め込み過ぎかなという悪い印象を受けました。
扱った題材は凄く魅力的に表現できて観客を惹きつけているのに、なんともツメが甘くもったいない、というのが感想です。
では。
原作未読
原作未読でグライダー等の知識もなく観てみましたが面白い題材でした。
ストーリーは割と雑な印象で辞めた先輩がしれっと急に戻っていたり、墜落後生死不明になった先輩が普通に無傷で最後に出てきたりと原作を削ったのかわかりませんが疑問に思う所が色々ありました。
全68件中、41~60件目を表示