「アニメは「キャラがたって」「絵が動け」ば面白い!」ブルーサーマル スキピオさんの映画レビュー(感想・評価)
アニメは「キャラがたって」「絵が動け」ば面白い!
オススメはしませんが、私はハマりました。いろいろとダメなところはあるのですがね、結局自分にとっては、アニメって「キャラがたって、絵が動いて」さえいれば楽しめるんだな〜、と。
ストーリーとか、情景描写とか、声優とか、ってあまり楽しむ要素にはならなくて、キャラと作画がキマっていればアニメは面白い!
とにかくヒロインの「つるたま」こと、都留たまき、が魅力的なんです。キャラがたっていてブレない。ドジっ子で天真爛漫に見えて、空気読める子。生い立ちの影響もあるんでしょうね。人との距離感が抜群に上手いくせに、恋愛はまるでダメ。キャラデザと相まって、とっても愛おしいキャラなんです!
また、テレコムアニメーション制作の絵がよく「動いている」んですね。部員がバラバラと歩いたり走ったり集合するシーンとか、つるたまが、座布団を抱えて、走って、落として、蹴っ飛ばして、走って。このあたりはジブリっぽいですね。
この2項目は100点満点中、1,000点です!もう、それだけで、あとはどんだけ減点でも「面白いアニメ」って言えると思います。
で、ダメ出しは、、、まずストーリー構成が忙しすぎてトンデモ展開ばかり。これは、アニメ化時の問題でもあるけど、どうやら原作もそんな感じらしいですね。
つるたまをガンダムのアムロみたいにニュータイプにするのは良いのだが、だったらその周辺のキャラの成長を示さないと。ガンダムもカイ・シデンやシャアやブライトがアムロに影響され成長する姿に意味がある。
お姉さんは少し「認める」という行為があったが、それは姉→つるたまを認めるではなく、本来はつるたまにコンプレックスを抱いていた自分自身への承認、っ描くのでは?でも、この路線は空知先輩と被るしな〜。
空知先輩もパイロットの話や退部騒動も消化不良。まあメインの倉持もつるたまとの関わりを、どう整理する?
一方で、ストーリー構成を整理しすぎると、あれ?これって「のだめカンタービレ」になってしまわない?って話ですね。留学先がパリとドイツの違いだけ。結局、この方面は行き着くところ「のだめでよくない?」となってしまうので、考えすぎても仕方ないか、、、。
グライダー操縦の良さが伝わらない。漫画原作者はグライダー操縦者らしいが、表現力の問題?サーマルを捕まえた時の感覚を、嘘でよいから「絵」で表現しないとダメですよね。つるたまの「凄さ」を表す表現が乏しいですね。雲や空の美術設定もありきたりかな〜。
ヒロイン声優の堀田真由ね〜。うん、女優さんとしては大好きなので、実写でのご活躍を応援します〜。他の声優陣は安定でしたね。寺田農さんが監督役でしたね〜。ラピュタのムスカ以外での声優は初めて拝聴しました。
ダメ出しの方が多いですが、そんなのを上回るぐらい、このヒロインつるたまは魅力的でしたし、アニメーションの動きが素晴らしい作品です。
原作漫画共々尺が無いのが最大の欠点ですね。
なかなかこの手のマイナースポーツは人気が無いので普通にやると人気なくて連載が長続きしない様です。
なので全てが駆け足で展開の早さに驚きます。