ほんとうのピノッキオのレビュー・感想・評価
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本当の「ほんとうのピノキオ」
元々、ピノキオはディズニー脚色の印象が強く、本来は残酷というのは知っていた。
でも、特に残酷もエロも無かった。
やはり、CG無しを特筆すべき映画
ダークと言う程でもないよ。
ダークファンタジー、、?
デザインがエグく、リアリティがあるからじゃないかな?その素晴らしい特殊メイクと衣装は賞に充分値するけどストーリーは淡白でピノキオの話を割と忠実に描いていて特筆するほどの大人向けのアレンジもない。
取り立て教訓を強く押し出しても居ないし、この辺がこの作品の弱さだと思う。
美しい世界
妖精は子どもの時も大人になっても美しく、ネコは猫にしか見えない。キツネも狐にしか見えない。
ダークファンタジーとあるけれど、ダークな部分は私にはそんなに感じなられなかった。
むしろ美しい世界が広がり、最後はああよかったと。
久しぶりに童心に帰らせて貰った。ただ新解釈があるわけではなく現代の映像技術で描き直したダイジェスト版なだけなのが大人の部分の自分には物足りない。
①確かな演出力は最後までぶれない。それでラストまで飽きずに観ていられる。②こんなに説教臭い話だったかな、と思ったけど、何かと言うと学校に行け、学校に行けと姦しい。ジュゼッペにしてもそうだし、妖精に至っては学校に行かないと人間にはなれない、と諭す徹底ぶり。学校に行かずに遊んでばかりいる子供たちがロバにされてしまうエピソードも教訓的。当時のイタリアの子供達は余程学校に行かなかったのか、原作者が元々学校の先生だったからか。③ただ、学校の先生が厳めしい顔のわりには話し方が可笑しくて笑わせる。出来なかった生徒は豆の上に座らせるというのもイタリアの昔の風俗がわかって面白い(確かに痛いかも)。子供をさらってロバに変える親方も怪演。カタツムリのオバサンが絵本を読んでいる時に妖精とピノキオにイタズラされるシーンも笑わせる。概しての大人の俳優たちの演技が面白かった。④キツネとネコに騙されたピノキオが裁判所に駆け込むシーンはあまり面白くなかったが、「無罪なら牢屋に入れられる」というのは現代でもどこかの国でやられていることなので風刺が効いている。⑤『人造人間キカイダー』ファンとしてはコオロギの「ジェミニ」が途中から消えてしまうのも物足りない。⑥人形のピノキオが可愛く見えてきた頃に人間の子供になってしまうが、その男の子があまり可愛くないのも残念。
【美しくも残酷な原作の世界観を忠実に視覚化した美術に感服したダークなファンタジー・・。】
- 寓話はグリム童話を筆頭に、教訓的意図が込められており、無慈悲で残酷だ。
それは、日本昔話も同様だ・・。-
◆感想
・今作品は子供向けに作られたディズニーアニメより、19世紀にイタリアで出版された原作に基づき、製作されている。
・教訓的意図がたっぷりと盛り込まれているので、約束を守らないピノッキオは相応な報いを受ける。
・けれども、ピノッキオは様々な経験をして、騙されない知識を身に着け、易きに流されない様になり・・。
ー ピノッキオは、誕生した時から、お父さん、ジェペットが大好きだったのだ。そして、それを見ていた妖精は、ピノッキオに試練を与えながらも、赦してきたのだ・・・。-
<人間は愚かな生き物なので、痛い思いをして知恵を付け、誰かに助けられる事で思い遣りの心を知るのであろう。
絵画の様に美しくも残酷な世界観が魅力的な作品。
ロベルト・ベニーニ演じるジェペットも、善意の象徴の様であると思った作品である。>
優しいマグロだったな
世界的有名な童話、ピノキオを実写化した作品。しかし、原作はお馴染みのアニメのような話では無いダークファンタジーとのことだが、果たして・・・。
序盤は、実写の不気味感は若干あるものの、おとぎ話らしい展開。息子が出来たと言い回るジェペット爺さんや、ピノッキオと喧嘩してすすり泣くお喋りコオロギが妙に可愛い(笑)
しかし中盤、キツネとネコが出てきて物語が動き出す所からは逆にちょっと・・・。
何と言うか、特にこれと言ったヤマ場や見せ所があったようには感じず。
童話や昔話って、原作は実は怖くて残酷なんだよ~って良くある話なので、本作も宣伝を見る限りはイメージを覆す程の闇を見れるかなと期待したんだけど、そういった物は感じられず、ダークファンタジー好きの自分としてはちょっと物足りなかったかな。。
子供の馬車はそれっぽくてちょっとゾッとしたし、ネコとキツネの虚しい関係性、絶望マグロなんかは良かったけど。
登場キャラは多岐にわたるが、そのどれもがチョイ出だったし・・・人形劇の一行がもっと活躍して欲しかった。
悪戯っ子だったピノッキオがお爺さんを助けるまでに成長する物語・・・ってとこなのかもしれないけど、ダークファンタジーなら人間にすると見せかけて魂を抜いていくぐらいの衝撃展開が欲しかったかな。完全に妄想ですがw
とは言え、序盤は良かったし、この世界観は美しくて好みだった。笑える場面もちらほらあったし。
ピノッキオ好きなら是非b
ガチピノッキオ
リアルなピノッキオはディズニー版とは大違いで木目や傷ができてたり…初めは他の登場キャラも含め、ビジュアルに衝撃を受けつつ、子供ゆえの純粋な残酷さ、忠告を全く聞かない姿に言葉を失った。
しかし、観ていてすぐピノッキオの純粋さに魅了され、ビジュアルも気にならなくなった。多くの出会い、裏切り、別れを通して、ワガママだったピノッキオが次第に優しさを身につけて成長していくのを観てとても幸福な気持ちに包まれた。
かなりエキセントリックな内容だが、決してゲテモノ作品ではない。
良い意味で観る前とギャップが大きい作品で当たりだった。
美術
それにつきます。
木の人形の質感、徐々にひび割れていく様などほんとうに丁寧です。
80年前に作られたディズニーアニメを幼い頃から観てきた身からしても、現代技術と原作のエグみをミックスした本作の良さは十分に分かります。
過保護であったディズニー版のピノキオに比べて、本作の「ピノッキオ」は自力で気付きを得て成長しています。
この点、ささやかではありますが現代的なアップデートと呼べるのではないでしょうか。
邦題「ほんとうの」とあり、鑑賞前は若干釈然としない思いがありましたが、キツネとネコの汚さやおぞましさ、コオロギの不気味さなど、全体的におどろおどろしい感じがさながら「本当は怖い」シリーズのようで、しぶしぶながら納得しました。
本来は子供向けの寓話ではありますが、さすがに時代かかった話であり、ストーリー自体は時代遅れ感が否めないものですので、若干アップデートしたとはいえ原作を踏襲した本作は、やはり大人向けと言えるでしょう。
子供は見ちゃダメ。
そもそも、なぜ今ピノッキオなのでしょうか。
現代技術によって素晴らしく、力のある映像であることを認めるのはやぶさかではありません。
観るべきところも多いです。
しかし、このパワーを他にぶつけて欲しかったというのが本音です。
身も蓋もない言い方ですが、ディズニーが80年前に語り切ったものを今やる意義を問いたいですね。
無垢
186本目。
ほんとうの、の文字見ただけで、ほんとうは怖いピノッキオと勘違いしてる自分。
でも、目が入った時は怖かった。
特殊メイクだとは思うけど、クオリティが凄く、最初は気持ち悪いとは思ったけど、慣れるとそうでもない。
でも、ピノキオって鼻伸びる位しか覚えてないし、実際のストーリーは知らない、多分。
無垢だからの危なかしっさはあるけれど、戒めだったり、教訓だったりする。
めでたしめでたしで良かったと思う反面、ロバにされた子供達が可愛そうでならない。
「ほんとうの」って日本タイトルでは付いてる
役者さんのメイクがリアルで少し怖いけどピノキオとほぼ同じ。
実写にしたらピノキオのわがままさが目立ってた。
時代だろうけど先生の体罰がヤバい!
妖精役の人がかわいいし、きれいでした。
おとぎばなしだから色々謎が残ってますが気にしない。
日本のポスターにある残酷ってほどではないと思いました。
君が言うことをきかないからだ。
"ほんとうの"と謳っているので、グリム童話とかの、実はこの後こうなりました、という大人の世界の残酷物語を描くのかと思ってたがそうではなかった。たしかに大筋で絵本の通りなのだが、実写にするとこうもグロいのか。だいたい、子供に読み聞かせる話は、根底には"こういうことをしたら、あとでひどい目にあっちゃうよ"という「怖がらせ」の裏筋がある。日本の桃太郎だってウサギとカメだって、ほかのどの昔話もそうだし、雷様がヘソをとるとか、川で遊ぶと河童が足を引っ張るとかもそう。子供たちはそういう情操教育を知らず知らずに受けて育つ。そんな絵本の中では愛嬌たっぷりのキャラクターが、この映画ではちょっとキモチワルイ。美術としての完成度を観賞するとかよりも先に、「これを子供に見せるのはむしろトラウマ」という思いの方が強い。
思いの外…
良くも悪くも色んな思いの外が詰まってた作品でした。「ドッグマン」好きだったのだけどなぁ。
日本のアニメの印象が強く、ディズニーのは雰囲気程度にしか覚えてない。原作は結構大人になってから読んでみた記憶がチラリ。だもんで、出てくるキャラ出てくるキャラに「あぁ♪」「おぉ♪」と童心に返らせて頂きましたが、ジェペットさんが、ね…。個人的には受け入れられなかった。存外に素直で良い子なピノキオや、幼少期の美しさがまさに妖精な妖精さんなんかは凄く良かっただけに、爺さん(ここではパパ)もう少しちゃんとしてても良かったのでは…なんて。話もなんだかずっとふわふわしてる感じだし。退屈にはならなかったのだけれども、「ん?」な所が多過ぎて、最後の最後までピンと来ませんでした。残念。
素直な良い子ではナイって事なのかな…。
大好き!
マッテオ・ガローネの世界、たまりません♡
この「ピノッキオ」、すべての登場人物、すべてのシーンが愛おしい♡
メイクも衣装も素晴らしいし、暗さと面白さと美しさのバランスが絶妙すぎてたまりません♡
ピノッキオ役のフェデリコは、毎回何時間もメイクに時間がかかったという。CGでは出せないあのかわいらしさとあぶなっかしさがたまらない♡
フェデリコ、ちいさいのにエラピね〜♡
女の子が不在の世界
妖精以外、学校でも女の子が1人もいない。
悪童の話だから、女の子は考えられなかったんだろうか?
女の子だって悪ガキはいるぞ?
それとも、女の子に勉強させない時代とか?
男の子だけの世界にする事で、自由奔放で、親の言う事を聞かない、手の焼けるピノッキオが出来た。
最後はいい子になるとは言え、あれだけお爺さんを困らせても、許され愛されるピノッキオは幸せ。現実はそうはいかない。
ダークファンタジーなのに心が温かくなる。
たった今『ほんとうのピノッキオ』を観てきました。人間のダークな部分がバンバン出てくる。ピュアなピノッキオはしょっちゅう巻き込まれていく。
だけど乗り越えた先に、、ラストは秘密。
映像と特殊メイクがすごい。うまくできてるなぁ。
号泣する作品ではないけど、ダークファンタジーなのに観た後は温かい気持ちになる作品です。
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