「優しいマグロだったな」ほんとうのピノッキオ MARさんの映画レビュー(感想・評価)
優しいマグロだったな
世界的有名な童話、ピノキオを実写化した作品。しかし、原作はお馴染みのアニメのような話では無いダークファンタジーとのことだが、果たして・・・。
序盤は、実写の不気味感は若干あるものの、おとぎ話らしい展開。息子が出来たと言い回るジェペット爺さんや、ピノッキオと喧嘩してすすり泣くお喋りコオロギが妙に可愛い(笑)
しかし中盤、キツネとネコが出てきて物語が動き出す所からは逆にちょっと・・・。
何と言うか、特にこれと言ったヤマ場や見せ所があったようには感じず。
童話や昔話って、原作は実は怖くて残酷なんだよ~って良くある話なので、本作も宣伝を見る限りはイメージを覆す程の闇を見れるかなと期待したんだけど、そういった物は感じられず、ダークファンタジー好きの自分としてはちょっと物足りなかったかな。。
子供の馬車はそれっぽくてちょっとゾッとしたし、ネコとキツネの虚しい関係性、絶望マグロなんかは良かったけど。
登場キャラは多岐にわたるが、そのどれもがチョイ出だったし・・・人形劇の一行がもっと活躍して欲しかった。
悪戯っ子だったピノッキオがお爺さんを助けるまでに成長する物語・・・ってとこなのかもしれないけど、ダークファンタジーなら人間にすると見せかけて魂を抜いていくぐらいの衝撃展開が欲しかったかな。完全に妄想ですがw
とは言え、序盤は良かったし、この世界観は美しくて好みだった。笑える場面もちらほらあったし。
ピノッキオ好きなら是非b
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