劇場公開日 2021年11月19日

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「自然との共生 SDGsの時代に示唆するもの」茲山魚譜 チャサンオボ ハルヒマンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5自然との共生 SDGsの時代に示唆するもの

2021年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

立派な学者である主人公は儒教社会への忠臣を問われ島流しにあう。そしてそこで生活に根差した学問の魅力を発見する。彼を触発したのは島民の暮らしや生活感情であったし、またもう一人の主人公である青年の好奇心であった。青年は学問を積み、学者先生が落ちてきた官僚の世界を目指す。しかし、現実の世界は学んだ世界とはかけ離れた穢れた世界であった。そのことを思い知った青年は島の生活へと戻ることになる。
モノクロームで表現された島の美しさは、自然と人間の距離を縮めてくれる。抽象的な観念や技術論にからめとられた現代人への警鐘と受け取った。

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ハルヒマン