劇場公開日 2022年7月1日

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「アンティークな殺し屋」マーベラス kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5アンティークな殺し屋

2022年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 58年製ギブソンのフライングV!アルバート・キングが使用していた逸品を手に入れたようだったけど、3大キングと称されているものの曲は全然知らない・・・それよりも、58年に奇抜な形のギターが作られていたとは驚き。まぁ、弾いてみればわかるけど、弾きづらいんですよね。フライングVは。ムーディの部屋には高そうなトラ柄レスポールも置いてあったし、かなりのギブソン通なのだとうかがい知れる。

 アンナはベトナム系ロシア人?と、国籍も定かじゃなかったけど、91年の惨殺シーンに震えていた少女がとても印象に残る。幼少期に凄惨な体験をしなきゃ暗殺者になれないよな~などと思いつつ、前半は古書店を営みながら指令を待つアンナがとても良かった。高島礼子に似ているとも言われているけど、この映画では何となく余貴美子に似ていたような・・・

 ストーリーとしては、かつてエドワード・ヘイズという大物を殺したムーディだったが、その息子ルーカスに命を狙われているという設定。ベトナムの病院に入院していた事実を突き止め、ムーディ亡き後、アンナが復讐に燃えるという展開。そこへ大物の護衛を務めるレンブラント(キートン)が彼女に近づき・・・

 幼少期のエピソード(銃の組み立て等)も面白いし、一人巨悪ボスのビルに潜入するアンナが最高。拷問にも遭うし、ピンチの連続!父親のように接するサミュエルもいいし、バイク軍団を率いるロバート・パトリックも好演。下手すりゃB級アクションになりがちだけど、選曲がタランティーノっぽかったり、アジアンテイストが日本人に合うような気もした。

 それにしても、原題protage(仏:保護を受ける人)なのにマーベラスっていう邦題はいったい何なの?まさかニック・フューリーが出てるから、「マーベル的な」だったり?真実はひとーつ(エドガー・アラン・ポー)!

kossy