余命10年のレビュー・感想・評価
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辛いのはどっちなんだろう
公開1週間前。なんと、試写会に行くことが出来ました。ありがたやぁ...。小松菜奈×坂口健太郎、共演はリリーフランキーや松重豊、山田裕貴、黒木華などの豪華俳優に加え、音楽はRADWIMPSが担当し、監督は撮影の仕方が滅法上手い藤井道人監督。という訳で3月公開で最も楽しみしていた映画。不安要素はひとつもない事が不安だが...。
してやられました。
正直、ここまでいい映画だとは思ってもみなかった。
高いハードルも見事に乗り越える素晴らしい純愛映画でした。よかったなぁ...。公開前なので控え目にレビューしますね。
小松菜奈はめちゃくちゃ美しくて元気ハツラツ!みたいなのがイメージなので、余命ものの主人公としては少し大丈夫かな?と思っていたけれども、完全なる杞憂でした。なんて感情のぶつけ方が上手いんだ、なんて綺麗な涙を流すんだ。セリフに重みを感じる話し方をしたり、無理に取り繕う姿を表現したりと非の打ち所が無い繊細な演技でした。主演女優賞間違いなしですね。
坂口健太郎も進むにつれて若返ったかのように華やかになるし、彼もまた泣き演技がいいこといいこと...。息が詰まりながらも必死にもがくあのシーン、グサァッと突き刺さりました。出会ってから笑顔を取り戻していく坂口健太郎がカッコよすぎるぜマジで。お二人お似合いです!とかあんまりね言わない方がいいけどね笑 家に帰ったら菅田くんが待ってますから。
シンプルで想像ができる展開なんだけど、見せ方がすごく上手い。流石、藤井道人監督です。終始映像が綺麗だし、役者も全員輝いている。ストーリー自体に捻りはないけど、かけがいのない日常が色濃く描かれており、余命ものとしてはかなりの出来。スクリーンの大きさが変わるあのシーンは藤井道人節炸裂。あれ、めちゃくちゃ良かったな。コレ見とけば間違いない!という作品。語りたくなる映画でもあるので、誰かと一緒に見に行くことをオススメします。
まぁ、とにかく泣けましたよ。
こんなに泣いたの初めてなんじゃないかな。しかも中盤で大号泣。泣けるシーンから直ぐに切り替わるのではなく、感動の余韻に浸らせてくれる場面も用意されていて涙が止まんない。これといった意外性はないのに、どうしてこんなにも泣けるんだろう。2人の演技はもちろんのこと、リリーフランキー演じるげんさんの何気ない優しさに涙腺が崩壊。そこからの畳み掛けはズルいて...。
音楽をRADWIMPSが担当していることもあって、包み込まれるような雰囲気で映画が上質に仕上がっている。バックで流れる音楽も、もちろん主題歌も最高。RADWIMPSに担当を任せたの大正解すぎる。エンドロールの余韻がすごい。。。
ただ、掴みが弱く冒頭はイマイチだったり、あることで変な気持ちにさせてしまうシーンがいくつかあったり。なんであのシーン加えてしまったんだろうか。明らかにおかしいよ。
でも、素晴らしい恋愛映画でした。
よかったなぁ、よかった。しみじみと感じる。
公開されたら是非ご覧ください。
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2022年4月25日 映画館にて2回目の鑑賞
小松菜奈ファンの友人と鑑賞。今年ベスト級で好きな映画なので、2回目でしたが見ることに。やはり傑作で、2回目でも泣けてしまいました。素晴らしい作品だこと。
田中哲司、リリー・フランキー、原日出子、松重豊のベテラン俳優たちが映画を綺麗にまとめあげている。この4人のおかげか、すんなりと話に入り込めるし飽きずに見ていられる。しかも、重厚感を齎してくれているし、改めて役者という職の素晴らしさを感じさせられました。
セリフの一つ一つが、単なる恋愛映画とは違う重みがあって染みる。家族に対して、恋人に対して向ける茉莉のセリフが辛い。タイトルにもしている、「辛いのはどっちなんだろうね」がもう泣ける。そんなこと言われたらもう何も言えなくなっちゃうよ。。。
「ちょっと思い出しただけ」のように多くを語れる映画では無いですけど、誰でも泣ける恋愛映画の新たなる金字塔という感じがしました。しっかり背中を押してくれる作品でもあるため、後味もよく美しい。「余命10年の小松菜奈」「余命10年の坂口健太郎」と言われるだろうな、これから。相応しい映画です。
#15 そこまで泣けない
主人公が淡々としてるせいか、全く泣けなかった。
映画の中でも言ってたけど、10年という期間が中途半端に長いせいかも。
確かに、死ぬ方と残される方のどっちが可哀想なのかは永遠のテーマ。
ストーリーはともかく、主役の2人が美男美女でとってもお似合い。
坂口健太郎クンの筋肉が◎
限りある人生をどう生きるか
まず、原作者の小坂流加さんのご冥福をお祈りいたします。
この難病について初耳でした。それも長いようで短い10年という余命。大好きな人との未来を描きたくても、やっぱり考えちゃいけないと自分の夢を封印しなくてはならない苦しい胸の内が痛いくらい伝わります。
茉莉とカズくんはきっと運命だったんだと思う。出会うべきして出会った。一緒にいた時間は短かったけど、2人とも同級生のみんなよりマイナス地点にいたのに、すごい成長したね。しっかり歩きだせたね。お互いを必要としてた。
大切なのは、何年生きたかじゃなくて、どう生きたかなんだと思う。一生懸命にカズくんを好きになって、一緒にずっといたくて、今まで入院していてできなかった我慢してきたことを2人で楽しんでさ、全然間違ってない。拍手を送りたい。家族だって、友達だって、カズくんだって、茉莉と一緒に過ごせた時間をありがとうって感謝してると思う。
藤井道人監督ならではの繊細であり、計算つくされたカメラワーク、必ずシーンの間に入る俯瞰的な都会の高層ビル群。それが入ることによって、私達人間の悩みなんてちっぽけだなと思えたり、頑張って生きなきゃって思えたり、いろんな効果ありますね。
何気ない日常を過ごしてる私達はそれが当たり前ではないってこと、周囲の人達に感謝の気持ちを忘れないってこと。日々忘れてしまいがちなことを思い出させてくれる作品でした。
情緒不安定とはまさにこの事。
うーーーん、こんなにも言葉にするのが難しい映画は久しぶりかもしれません。
一言でいうと身終わったあとすごく疲れました。
そのくらいこの作品に惹き込まれました。
"余命10年"
短いのか、長いのか、
それは体験した本人しかわからない時間の長さ。
主演のまつりちゃんの台詞には所々諦めが感じられるけどカズくんに出会って少しずつ"生きたい" という意思が見え始める
互いが出逢ったことで、変わってゆく。それは良い方向にも、悪い方向にも。
大きすぎる爆弾を抱えるまつり(小松菜奈)
まつりと出逢い自分が変わっていったカズくん(坂口健太郎)
まつりを支え続ける家族
どの目線からもこの物語は残酷すぎて、とても辛かった。
残酷だけど、何だろう、綺麗だなと思った自分もいた。
前半からもう涙がとまらず、物語が終盤に進むにつれて
過呼吸並に号泣してしまいました。周りからも終始、すすり泣く声が聞こえたり、見た限りほとんどの方が涙していました。
そのくらい感動しました。とても苦しくなりました。
そして何より映像が綺麗でした。撮影方法、あかりの使い方、ナレーション、主題歌。全てが完璧で、久しぶりにこんなに満足できる映画に出会えました。
映画本編でも号泣でしたが、エンドロールの時RADWIMPSさんの主題歌が流れた瞬間、涙腺崩壊してしまいました。
RADWIMPSさんを選んだ方のセンスを褒め讃えたいです。
とにかく言葉にするのが難しい
そのくらい感情移入してしまった映画です
小説の文字をこんなにも綺麗な映像にできるということにとても驚きました。もう一度見たいなと思える作品でした。
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