「王道のジュブナイル夏休みもの」ラストサマーウォーズ スキピオさんの映画レビュー(感想・評価)
王道のジュブナイル夏休みもの
小学生5人が自主映画を撮るという青春ムービー。
まあ、この手の作品は無条件に好きですね〜。「ぼくらの七日間戦争」「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」とか、アニメでは良く似たタイトルの「サマーウォーズ」ですかね。
共通するのが「ヒロインは絶対的な美少女」です。主役の男の子は、どちらかと言えばダメで、無口な男の子で良い。宮沢りえの「明るく健康的な」ヒロインでも良いし、奥菜恵の「小悪魔的な」ヒロインでも。本作のヒロインの飯尾夢奏も、確かに圧倒的な「爽快感のある」ヒロインです。
冒頭のアバンタイトルまでの創りが秀逸。ちょっと気になる女の子、夏休みには「海外」「引越し」?、終業式でこのまま別れてしまうと、校舎を駆けて呼び止める、「ぼくの創る映画のヒロインになってください」
これって「冴えない彼女の〜」と同じですよね〜。キュンキュンしてしまいます。
そこからのストーリーは、、、、まあ王道、テンプレの展開。
でも、冒頭のキュンキュン感が味わえただけで、1900円の価値はあります。ちゃんと、冒頭の伏線が最後にオチとして回収されているし。
映画を創る系とすると「映画大好きポンポさん」「サマーフィルムにのって」には及びません。まあ子役なので、そんな演技を求めるのは、、、。
ただ、主役(監督役)の阿久津慶人と、サブヒロイン(脚本、その他役者役)の羽鳥心彩は上手いです。頑張ればヒロインとの軽い三角関係や、主役(監督役)とヒロイン(主演女優役)の関係を淡い恋心から監督と女優の関係に変化させる、って、本編でも少し滲ませてたテーマを創れたかもしれません。
夏の初めに最適なオススメ映画です