笑いのカイブツのレビュー・感想・評価
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コミュ障
笑えない映画でした。
対人関係をうまく築けない人が人を笑わせるために過剰なまでにストイックに生きる姿を映し出すとの事でしたが、この主人公に共感することは出来ませんでしたし、きっと作り手たちも共感はしていないんだろうなと思いました。おそらく、本人以外は誰も共感出来ないのではないかと思います。
世の中には本当に色んな人がいて、人間関係を作ることが仕事のような世界でも、それをうまく築けない人というのはやっぱりいます。自分だって自覚している以上に多くの失敗をしているに違いありません。
主人公ツチヤのあまりに破壊的な生き方に絶望的なもどかしさを感じながら観ていたのですが、そんな人でも見捨てない人というのもやっぱりいるんですね。理解者ではないのかも知れないけど、見捨てない人。
でも、見捨てない人がいるから生きていけるというのは甘えなんじゃないのかな。そんなことに思いを馳せる映画でした。
う~ん…
「人間関係苦手」って…。
こういう人が苦手かなぁ…。
正直、全く面白くなかったし。
実話?
だったらなおさら、こういう人が作った「笑い」では笑えないよ…というのが感想なんだけど、実際は笑っているのだろうか?
なぜ、人間関係が苦手になったのか?
それなのに、なぜ、そこまで笑いを追求するのか?
そういう部分が分からなくて、全く共感を持てなかった。
中盤以降見ていて辛くなる
実話に基づく話なのでしょうがないんでしょうが、取り憑かれたように、ひたすらネタを考えて、送り続ける序盤は主人公の才覚も感じられていいのですが、中盤以降は主人公が社会に適応できない描写が延々と続くため、こちらが見ていても辛くなります。
役者陣の演技はとても素晴らしいのですし、最後に希望を見出す展開は嫌いじゃないです、ツチヤタカユキさんに興味は湧きましたが、見終わってからの「よかった!」「面白かった!」と言う感情は湧いてこなかったです。
この地獄で生きろや
笑いに対し超ストイックなツチヤ
だけど不器用で社会不適合者
人付き合いのシーンは冷や冷やしながら観ていました。
実話らしいので、ツチヤが現在どこでどう生きているのか気になります。
ベーコンズのモデルはオードリーらしいです。
岡山天音の怪演、菅田将暉、仲野太賀ほか俳優を観るだけでも価値ありますね。
演技は素晴らしいが、コミュ症主人公に共感できず残念。
菅田将暉に期待して観に行きました
ピンクはチンピラで屑なのに人情味はあるという絶品の菅田将暉で期待以上でした。
仲野太賀の漫才は芸人顔負けで、岡山天音はじめ役者の演技は良かったのですが、ストーリーは人間関係不得意な主人公の独りよがりな言動にイラっとさせられました。原作は読んでませんが、主人公がコミュ症でも独りよがりでも、生きづらい苦しみを抱えていることに共感、同情を感じさせるような脚本、演出にして欲しかった
泣けました
全くの前情報が無く、鑑賞。
いわゆる、「ハガキ職人」から始まる芸人の物語ですが、凄く感動しました。
主演の岡山天音さんが素晴らしかった、もちろん、菅田将暉さんも凄い。二人の後半のかけあいは涙がでた。
三人の若手怪物俳優の演技力を感じるだけでも価値あり
ドラマで脇役でいい味出してた岡山天音が主演で気になり見に行ったが、予告やこのサイトでの紹介も見ず観賞したら岡山天音の快演に衝撃を受け、脇役で出てきた菅田将暉に驚いた。
個人的にあまり菅田将暉が好きでなかったが脇役の菅田将暉はすごく良かった。
「すばらしき世界」で出会った仲野大賀はそれ以来ずっと注目してる俳優、これまた間違いなし。
この三人プラス片岡礼子の演技を観るだけでも価値あるが、内容はというと、主人公の狂気的さが凄すぎ、嫌なことがあれば酒に溺れるといった人間に共感できず入り込めなかったのは残念。お笑い作家でなくとも人として生きていくのには問題多くて。
そんな主人公を理解し受け入れてる松本穂香、菅田将暉、仲野大賀の主人公を思う気持ちにはグッと来ます。
結局紆余曲折を経ても主人公にはお笑いしかないのだが、カイブツと呼ぶにはこの作品では描ききれてないように思ったのは私だけだろうか。
ツチヤがどっかで生きてることを願ってる。
ケータイ大喜利懐かしかった。「着信御礼」って声が頭の中で響いてた。映画の中ではデジタル大喜利やったけど。司会が藤井隆とキム兄で、ほんまにこの2人が出てたっけ?って思った。後で調べると本家は今田耕司と板尾創路だった。そやそや。
ツチヤの不器用さが悲しかった。彼の言う「正しい世界」ってどこかにあるだろうか。あったらそこへの行き方を教えてあげたいけど、私もわからない。氏家がやってるようなことが物事を進めてる世界しか、見たことないから。でもツチヤの居場所があって欲しい。
岡山天音さん、すごかった。素晴らしかった。
菅田将暉さんも、久能整くんを演じた人とは思えなくて、良かった。
松本穂香さんもいい味だしてた。
仲野太賀さんもよかった。豪華な脇役ですごいね。
ベーコンズの仲野太賀じゃない方の人の芸が、オードリーの春日っぽいなと思ったら、現実のツチヤが世話になってた芸人はオードリーなんだね。仲野太賀は若林正恭なんだ…(ちがう)とガッテンした。
ツチヤが2024年の現在も生きてるか、気になってググってみたら生きてるみたいでホッとした。楽しくご機嫌に生きてるかはわからないけど、ビニール袋かぶって電気コードで首括ってた時とは違うベクトルで生きられていたらいいなと思う。
私の座席より後ろにいた男性数人が、東京出てきたあたりから洟すすってて、もしかしたら世渡り下手で才能を活かせない苦しみを知る当事者たちなのかなって思った。
前田旺志郎さんが大阪の構成作家の先輩役やってた。
ツチヤが人のネタをパクるとは思えなくて、あの件は前田旺志郎の役が、ツチヤに嫉妬してはめた?って思ったけど、どう解釈したら良かったんやろ?まぁええけど。
私は現実世界ではツチヤを排除する側の人間です。佐藤的なね。現実でツチヤ的な人を引っ張れる度量は持てない。私は佐藤的な排他性と、氏家的な如才なさでなんとか生きてる醜い人間です。
でもツチヤにも居場所はあって欲しいと思ってる。できたらツチヤに、話してもいいと思ってもらえる人になりたいって思う。
さすがに人間力が乏しすぎます
どんなに才能があろうとも無理があるキャラクター。
そんなにいろいろ嫌なら、自分でお笑い事務所とか、そういう場を作ればいいなあと。。クリエイティブってそういう事。ま、だから、大阪戻ったんだけど。。
と、リアリティがもう少し現実的であればいいなとおもった作品だった。
観てよかった
俳優さんの名前の並びだけで早くから楽しみにしていた作品。
勝手に思っていた明るい作品ではなかったけど、期待を裏切らない作品だったと思う。
ただ、あんなに見ていて苦しいというか歯がゆいというか、そして何度かうるっときて、一緒に泣いた。
岡山天音×菅田将暉
岡山天音×仲野太賀
いずれのシーンもなんかぐっときました
終始どんなラストを迎えるのかとよぎってしまった
あと、
ケータイ大喜利みてました。少し違うとはいえ懐かしかった。他にも、ANNとかわかったりわからなかったりなのでググってみようと思う
エンドロールにあった出演した芸人さんたち そんなに沢山は見つけられなかったー
誰かの作った常識に、なんで潰されなあかんねん!
「伝説のハガキ職人」だという。その世界では伝説でも、一般社会の中ではニッチな世界。死んだような岡山天音の表情がよくて、仲野太賀の包み込むような優しさにほだされて、菅田将暉の抜群の存在感に圧倒され、さあ、迷い狂ったツチヤは、どう化けるんだ?と前のめりになった。
が。ラストがそれじゃ、物語、中途半端でしょ。どっかんどっかん来るんと違うんかい。ざまあみろって顔で頂点とるんと違うんかい。役者の演技が良かった分、物足りん。
でも、漫才指導が令和ロマンか。二人が年末のM-1でテッペン取ったって快挙が、この映画にとってのサクセスストーリーだな。
実際にツチヤさんからこの本を買ったことがある。 僕はうわっあのツチ...
実際にツチヤさんからこの本を買ったことがある。
僕はうわっあのツチヤタカユキだ!と緊張していたが、ツチヤさんは手汗ビシャビシャの手でアリガトウゴザイマス!と握手してくれた。俺より緊張しとんかい。
ピンクに近い感情んなったな僕は。
何となく俯瞰で見れて小器用に立ち回れる人間は一心不乱に何かに打ち込める人間に憧れる。
世間体を気にせず愚直に突き進むその姿は半径何メートルかだけだけど深く突き刺さる。
それはどこか儚さも同居してるからなんだろう。
自分がケータイ大喜利でレジェンドになった日にゃ周りに言いふらすだろうな。。
劇場の作家ラジオの作家になろうが、そしてそれが組織的なものに属さないで何かを真似ず自力で成し得た事に意も介さずさらなる高みを目指す。野良のこの感じ、コミュ障で金なくて汚いけどメチャクチャかっこいいと思う。
世間一般でいう怪しい物じゃないよ彼は。
カイブツ、傑物に近いかな。
集団に馴染めない馴染まないあの感じすごくわかる。
ノドの門がキュッと閉まって目を背けたくなるんだよな。笑いには関係ないしとか言い訳を作るのと、ずっと戦ってきた人間が風呂に入ってそれまでの戦いのアカが取れてしまうんじゃないか生ぬるい自分の嫌いな自分になってしまうんじゃないかという不安ね。
皆を笑わせられる=皆の頭の回路がどうなっているかわかる、世間にアジャスト出来る人間なはずなのだがところがどっこいそうじゃないという。
久々に長い日記を書いた。
…不得意
今年劇場一本目の作品
観ようかどうか迷ったけど
天音くんに会いたくて~
原作を書いたツチヤさんは知りませんが
天音くんが
…人間関係不得意の
ツチヤタカユキに見えた
笑いのネタをを書く喜びを知って
ひたすら書く
そこからが地獄をあじわう
ことになってもひたすら書く
その世界に…入るも
なかなか馴染めない
楽しいこと…あった?
ネタを書くネタ職人
話すのがしゃべることが苦手な
主人公。不器用な性格は
変わらない
一旦書くことを辞めたけど
また、ひたすら書きはじめる
笑いで人を喜ばせる世界で
裏方のネタを作り出す人の苦しみを…
苦しみだけを知った
ネタを作る人の
苦しみと喜びは紙一重
…なのかも
菅田さんは火花で芸人役を
演じてましたが大阪弁が上手~い
穂香ちゃんも可愛い♡
・・岡山天音くん最高でした。
ゴッホとテオの物語のよう
岡山天音の迫真のヒリヒリした演技に魅入ってしまう。
時々見せる姿、コーヒー買ってきてと言われダッシュで走るがおもっきりコケる、リュック背負ったままジャケット着ようとしてる姿などなんだか笑えて泣ける素晴らしい作品でした。
仲野太賀も菅田将暉も松本穂香もコミュ障害でゴッホ並みに生きづらいツチヤの良き理解者、庇護者としての役を素晴らしいお芝居をしていて観ていて救われました。
芸人の方が大勢出演しているのですが邦画にありがちな話題作りの為の出演では無いので自然でまったく気づかないし作品の邪魔してなかったです。
最後のエンディング、エンドロールは邦画ではなかなか無いほど最高にカッコよかったです。
この映画観たらオードリーの若林さんが大好きになりました。
人間関係不得意
2024年劇場鑑賞1本目 良作 62点
菅田将暉を脇役に据えて、良質なヒューマンドラマかなと2023年秋頃から期待していて、24年一本目に本作を選びましたが、思ったほどの衝撃や感動が無く、自分の中でイマイチ響きませんでした
映画的に一見主人公をもっとわかりやすく成功し大成する結末ではなく、まだまだ世間にとっては主人公の才能や努力は認められない終わり方は悲哀もそうだし、鑑賞後感として気持ちの良い感覚はありました
がしかし、主人公の努力の仕方というか向けるベクトルがアナログで、視野の狭さや理解力、受け入れる器の小ささが勿体無くて、ある種周りに恵まれなかったタイプの天才だと思いました
もっといえば、本人も色々な原因をわかっていても、それを解決する手段がわからない、わからないことがわからないタイプなのが、より一層悲しい
それこそ、その才能と反対に不器用さを認め弟子にしてくれた仲野太賀の奮闘も虚しく、その出会いをもっと主人公が賢く、ここから色々なものを生まれさせていく様にもっとターニングポイントにして欲しかったです
怪優•岡山天音の演技に震える
主人公•ツチヤタカユキは、かなり強烈なキャラクターだった。笑いに取り憑かれるあまり、1日に何本もの大喜利ネタを生み出すが、人間関係が不得意でちゃんと挨拶ができなかったり、相槌すら打たなかったり、自分が気にいらない仕事にはブチ切れる。人によってはただのワガママなキャラクターに見えてしまい、嫌悪感を感じる人もいるだろう。
確かに私もツチヤがワガママだとは思うし、もう少しコミュニケーション取れよとは思うし、共感できない行動•言動も多かった。しかしツチヤのあそこまで一つのことに情熱を注げる生き方には羨ましさもあるし、理解したいとは思えた。どうしても憎めないキャラクターだった。
ツチヤを憎めないキャラクターに昇華させたのは、やはり岡山天音の演技だろう。前から演技の上手い俳優だとは思っていたが、もはや俳優の域を超えて怪優。一心不乱に舞台の台本を描き続ける狂気の姿から、芸人にしかわからない壮絶な苦悩まで表現する完璧な演技。次の場面ではどのような演技を魅せてくれるのだろうと気になり、画面から目が離させなかった。
そして脇役も素晴らしい。菅田将暉は特に最高で、登場しただけでやはり凄い存在感。少し危ういオーラを醸しつつも、終盤の居酒屋の場面でツチヤに寄りそう姿にはグッときてしまった。
あとツチヤのオカン役の片岡礼子も忘れてはいけない。息子に「ありがとう」と言われた後の表情は秀逸だった。この人は大きな役を与えられることはあまりないが、今回ツチヤのオカン役に配役されたのは正解だったと思う。
賛否が分かれるだろうが、個人的には良かったし、これくらいクセの強い作品があってもいいと思う。
役者さんの演技が皆とても上手で素晴らしかった。「笑いのカイブツ」と...
役者さんの演技が皆とても上手で素晴らしかった。「笑いのカイブツ」というタイトルから明るい映画なのだと思っていたが、とても暗い。才能はあるが、社会性が全くない主人公。鑑賞中「映画の中で成長して対人関係を築けるようになるのか?」と思っていたが、最後までそのまま。映画を観ている側としては辛くなってしまったが、現実は確かに才能だけでは生きていけないし、こんなものなのかな……。
俳優陣は頑張っていたが。。。
構成作家や放送作家を生業とするツチヤタカユキの(自伝的)私小説を映画化した作品でした。ラジオのハガキ職人としてその世界では有名だったツチヤが、大阪、そして東京のお笑い界にプロとして身を投じるものの、生来の人付き合い下手=「人間関係不得意」な性格が災いして挫折する姿を描いていました。そんなツチヤを、大阪では菅田将暉演じるピンクが、東京では仲野太賀演じる西寺が、それぞれ優しく包み込むように救う展開で、彼らの男気を感じさせる演技は中々見物でした。また、主人公ツチヤを演じた岡山天音も、難しい役柄を上手に演じていたと思います。
そういう訳で、これら男優陣の演技には大いに拍手を送りたいと思うのですが、如何せん本作はツチヤタカユキの「人間関係不得意」の部分にスポットを当て過ぎていたきらいがあり、肝心のお笑いの才能を感じられる要素が少なかったように思えたところが残念でした。ところどころツチヤが窮地に追い込まれると、心の中で呟いたと思われる大喜利が披露されます。恐らくは彼の才能を印象付ける役割を託した演出なのではないかと思われますが、正直これがコメディと思えるような流れになっておらず、結果的に彼の才能を感じることが出来ませんでした。
ピンクにしても西寺にしても、ツチヤの才能とか魅力に惹かれたからこそ彼を救わんとしたと思うのですが、少なくとも私にはツチヤが光る部分を見出すことが出来ず、感情移入が全く出来ないお話になっていたのは返す返すも惜しい作品でした。
そんな訳で、本作の評価は★2.5とします。
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