「笑いの異物」笑いのカイブツ uzさんの映画レビュー(感想・評価)
笑いの異物
主人公が嫌いなまま終わったので、あまり楽しめなかった。
バイト中もネタ作りが最優先で、まともに仕事をしない。
周りに迷惑ばかり掛けてるのに、すぐに逆ギレ。
それでも圧倒的な才能を感じれば観られたかもしれないが、個人的にはそこもまったくハマらず…
劇中で一番笑えたのは自販機にコーヒー買いに行ったときのコケ方だけど、これもクスリ程度。
それなのに、松本穂香や菅田将暉、仲野太賀には声を掛けられ、認められる。
「実話です」と言われたら何も言えないが、特に松本穂香の件は元同級生とかでもないと理解ができない。
そういえば、家にお呼ばれした後が全カットだったけど、あれもよくなかった。
その時の状況次第で、終盤の「彼氏がいる」という言葉の受け取り方が全然変わってくるのに。
演技に関してだけは抜群によかった。
岡山天音は怪演だし、菅田将暉や仲野太賀は安定、片岡礼子が終盤見せる泣き笑いは最高です。
しかし、やはり最後まで身勝手を貫いた主人公には共感も応援も送れない。
絶対に一緒に仕事したくないし、上の立場なら使わない。
ドラマチックなエンディング曲を流されても、こちらの印象は流しきれません。
笑いに取り憑かれたキッカケなども描かれないため、自分には異常者にしか映らなかった。
成功を掴むところまでやるか、せめて心を入れ替えてくれないと話として纏まってすらいないと思う。
共感&コメントありがとうございます。
作品は残りますからね~この映画では描かれてないですが、笑いにしがみつく現在の主人公の方がよっぽどましです、死ぬなんて言わずにあがきまくって下さい。まぁ親しくしたいとは思いませんがね。
面白ければ、素晴らしいモノを生み出せれば、どんなクズでも構わないという意見もあり得るとは思いますが、若くして自殺した人を引き合いに出して死にたいは止めてほしい。今死んだら、それは周囲への当てつけでしかないでしょ?