劇場公開日 2024年1月5日

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「「自分を貫く」事はかくも不快で苛立たしい」笑いのカイブツ とみたさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「自分を貫く」事はかくも不快で苛立たしい

2024年1月5日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

レビューは賛否両論だろう。
あそこまで多くの大人が気にかけてチャンスをくれたのに、全て台無しにしてしまう様に不快さを覚えた人も多いと思う。

だが、あれこそ「自分を貫く」って事なんだろうな

今までの映画ドラマで、「自分を貫く事」はあまりにもサクセスストーリー化されてきている。
特に芸人を題材としたコンテンツではとても多い。

その意味で、「自分を貫く事」の不快さという本来の現実をまざまざと見せられた点は個人的には興味深かった。

個人的には、今やファッション化されつつある、「陰キャネガティヴ芸人」への強烈なカウンターだったように思える。
大人に従って自分を曲げて嫌われないように生きて、それで世を恨んでネガティヴなの?って

大阪時代に、同じく「自分を貫いている」と思っていた、ピンクや女の子も黒髪になり、社会に馴染んで、自分だけがまだカイブツのままである所は本当に辛かった。

原作はずっと砂嵐のように感情を書き殴っている本だが、映像となると感情を全て描くわけにもいかないので、最初は不気味で物静かで、でも絶対気狂ってる奴を演じる天音くんが凄かった
ただその分、感情が爆発した時のコントラストはとても良かったね

ツチヤの人間性や根性について不快感を覚える人は多いが、ツチヤのしてきた努力に文句を言う人は誰もいないだろう。
全ての人の思いを台無しにして、不快に思われて嫌われて、でも彼の努力と才能はどうにもこうにも否定できない。

多分、それが自分を貫くってことなんだろう。

とみた
iwaozさんのコメント
2024年1月7日

実際にその後、この原作本を出版する訳ですから、本当、人生は何があるか分からないですよね。
27歳で一度、死んだ(道頓堀飛び込み)後、精神が生まれ変わったのかも。一つの奇跡かも知れませんね。
( ; ; )
ピンクや女の子も社会に馴染むようになりますが、精神的には何も変わってはないと思いました。
行動は変わるけど、魂の深い所はそう簡単に変わるものではないですから、、

iwaoz
iwaozさんのコメント
2024年1月7日

天音君、最高でしたね!^ ^
「ジョーカー」のホアキンと並べても良いぐらいでしたよ、というか
個人的には、遥かに超えてるよ!
ってぐらいのハマり役でした。
個人的には不快とは思いませんでしたよ。身近に居たら、かなりしんどいけど、何とかして応援したいという西寺の気持ちで観てました!
挨拶無しでいいとは思いませんが
将来、必ず変わっていくから
とりあえず生き延びて、続けてほしい、との思いを感じました!

iwaoz