「阿吽」大事なことほど小声でささやく くりさんの映画レビュー(感想・評価)
阿吽
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原作の大ファンです。
本作が上映していたのを
知らなくて残念。
DVDで観賞しました。
森沢明夫さんの本は、
心が暖かくなるので
新作見つけたら読んでます。
原作は、
登場人物の個々の物語を
語るオムニバス方式で6人の話が
詰まってます。
本作はそのなかから
医者の本田の子供との絆の話が
メインでした。
んー。
正直な話、
あんなせつない話の数々を‥
これか…
もったいないのひとこと。
原作の
生きる刹那さと、言葉の美しさを
ぜんぜん活かせてないなと。
深夜食堂のような味のある
映像にしてほしかった…
例えば、
ゴンママが秒針の音が怖くないかと
バーテンのカオリに話す場面では、
カオリは、
以前は私も怖かったが
秒針の音よりあなたにもらった
言葉の方が今では大きくて
時計の音に怯える事は無くなったと
語っています。
生きはぐれていた彼女の心を助けた
出会い場面での
阿吽の禅の話をして、
死にかけてた彼女を蘇らせる
あんないいエピソードを、
かいつまんだ会話だけなんて。
原作の素敵さを
知っているだけに
薄めて
こじんまりになっているのが
ちょっと悔しいです。
もっと
たくさんの方に
この作品の良さを
知ってほしいのに
もったいないー
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