「【"近現代のアメリカに蔓延る差別思想が産み出した哀しき化け物。"ホワイトアメリカに対し、激しい怒りを叩き付けたブラック・ライヴズ・マター社会派ホラー映画。】」キャンディマン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【"近現代のアメリカに蔓延る差別思想が産み出した哀しき化け物。"ホワイトアメリカに対し、激しい怒りを叩き付けたブラック・ライヴズ・マター社会派ホラー映画。】
ー 劇中、キャンディマンに虐殺される人々は、全て白人である。警察官も含めて・・。ー
◆感想
・冒頭、1977年に、シカゴの”カプリーニ・グリーン地区”の公共ランドリーで起こった事と、それ故に新設されたランドリーに残った怨念。
そして、ラストシーンとの対比の妙に唸る。
ー 冒頭のシーンの叫び声には、途中まで、完全にミスリードされた。
そして、駆け付けた白人警官達の姿。
容易に近年多発する白人警官による、黒人殺害事件を想起する。ー
・そして、”カプリーニ・グリーン地区”が消滅し、新たに建てられたマンションに住んでいる黒人のアーティスト、アンソニーが作品が描けないスランプの中、憑りつかれた都市伝説。
ー 少し驚いたのは、ヴァネッサ・ウィリアムスが絵画評論家として、出演し、望遠であるが、殺されるシーンが映し出された事である。
良く、引き受けたなあ・・。
作品コンセプトに共感したのであろうか。
画廊を営む白人カップルの女性が、大きな鏡の前で虐殺されるシーンで着ていたTシャツにプリントされていたのは、「ジョイ・ディヴィジョン」の”アンノウン・プレジャーズ”である・・。
シニカルだなあ・・。ー
・頻繁に描かれる“蜂”
アンソニーも”手"を蜂に刺され、徐々に皮膚が化膿していく。爪は剥がれ・・。
そして、自らの身体の変容と共に、彼自身の思想も、キャンディマンの恨みに侵されていく。
ー あの”蜂”は”ベルゼブブ”であろうと、勝手に解釈する。ー
<ラスト、完全にキャンディマンに成り代わったアンソニーが、且つて自分を叩きのめした”白人警官達”に報復するシーン。
”ホワイトアメリカ”に対する強烈な社会的メッセージを込めたホラー作品である。>
NOBUさん、こんばんは。
けっこう細かいところに秘密があるのですね!
パンフ買ったのにまだ全部読んでませんでした(汗)
ホラー映画の名を借りた社会派作品でしたよね〜