劇場公開日 2022年3月25日

「通常運転」映画 おそ松さん コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5通常運転

2022年3月26日
PCから投稿

冒頭と最後は「Snow ManとSnow Manファン・ジャニーズファンの皆さん、ごめんなさい」って気持ちに。
アイドル映画であることを無視して、設定面はアニメの『おそ松さん』に寄せすぎ。
英勉監督なので、『ぐらんぶる』と同じパターンで、アイドルを平気で脱がせて股間を曝け出させるなど、原作ありですからとばかりにやりたい放題。
いちいち登場人物が「実写版に無理がある」とかのメタセリフを多用していたのも、『おそ松さん』らしさ全開で大笑いできます。

中盤は、まるで昔の『聖闘士星矢』や『ドラゴンボールZ』のアニメ劇場版のように、登場人物全員に活躍の場を用意したお祭り感。
ここは徹頭徹尾Snow Manファンの為のパート。
わけわかんない展開の中、それぞれが「カッコつけられるシチュエーション」を用意。
「めちゃくちゃすぎで訳がわからなかったけど、推しのあのシーンがかっこよかったから、もう1度観たくなる」という内容のため、メンバー内に推しがいるファンにとって「そこを確認したい」麻薬のような快感が得られたりもしそうです。

反面好き嫌いが真っ二つに分かれ、「大傑作」派と「超駄作」派に分断が生まれる可能性が高いと思いました。

Snow Manファンの中で、おそらく
「ふわっとSnow Manってグループが好き」
「アイドルのかっこいいところしか見たくない」
「不条理なギャグ展開は理解できない」
というタイプの方は『おそ松さん』要素がくだらなさ過ぎて苦手に感じるでしょう。

『おそ松さん』ファンの濃い人にとっては
「ギャグが足りん」
「Snow Man要素が邪魔」
という点で物足りなさを感じるタイプも一定数もいるでしょう。

で、私はと言えば、漫画・アニメの実写映画化においては「大当たり」と「大外し」の振り幅が大きく、真ん中の「無難」がないのが英勉監督作品だと思っているので、別に驚くことじゃなくて「通常運転だな」と。
で、今回は光石研と濱田マリが6つ子の両親としてはまりすぎて楽しかった。
だけど、見ると疲れるので1回でいいや、って感じ。

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コージィ日本犬